土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2015年4月30日(木)
産卵続きとタマミジンコ
L:500個(2歳雄魚×4歳雌魚)  220Lプラ舟で培養のタマミジンコ

 昨日に続いて今日も暖かい朝となり、無加温のプラ舟も昨日と同様に17℃の水温となっています。

 産卵は毎日何尾かが産んでいる状態となっていて、採卵を狙っていない雌魚については、そのまま卵を絞ることも無く放置しています。

 今日採卵した四歳雌魚(両親)は、4月12日にも産卵した魚ですが、今日も大量の卵を出すので、後ろの張りの強い尾の大きな二歳雄魚(両親)と交配しておきました。
 雄魚の精子はかなり少ない状態でしたが、雌魚の方は黄色の濃い卵を大量に出していたので、受精も数回絞っただけの機会で十分となり、夕方確認したところ受精率は9割以上となっていました。

 なお、先日採卵したIJの卵は、この暖かさが影響して丸3日での短期孵化となっています。

 一方で、この高温続きでタマミジンコの方は爆発的に増殖が進んで、今朝は水面で渦を描くほどとなっています。

 自然状態でも、毎年自然発生するクワイの栽培鉢や睡蓮の鉢で、4月1日にはタマミジンコが確認できていましたが、今年のタマミジンコは、室内のプラケースから復活させたものが元になっています。

 今年は室内のプラケースで維持していたものが冬に一旦は死滅していたものを、早採りのため波板で囲って日長調節していた設備内の貯水槽の蓋の上に置いておいたところ、2週間足らずで休眠卵から再生したものを種として用いています。

 この種ミジンコを屋外に出して、メダカの越冬時の濃い青水に土佐錦魚の飼育時の古水を足した220Lプラ舟での培養でしたが、10日程度で増殖はピークとなっています。

 現在は2週間遅れでもう一つの220Lプラ舟を立ち上げて、タマミジンコの培養を2舟体制としています。

2015年4月29日(水)
稚魚の無加温丸鉢デビュー
@:50尾(4/1孵化) A50尾(4/4孵化)
 無加温の丸鉢へ移動  K:500個(2歳雄魚×2歳雌魚)

 今日は17℃と暖かな朝で、今後も暖かな日が続く予報も出ていることから、稚魚を無加温の丸鉢に移動させておきました。

 そろそろ5月に入るので、夜間が冷え込む予報が出れば、波板を掛ける程度の処置で問題はないとの判断です。

● 丸鉢 ●
A50尾
(4/4孵化)
@50尾
(4/1孵化) 
C50尾
(4/7孵化)
B50尾
(4/5孵化)
 
■加温40L舟■ ● 加温丸鉢 ●
I:500個
(4/27産卵
D:100尾
(4/16孵化
J:800個
(4/27産卵
E:150尾
(4/17孵化
K:500個
(4/29産卵
F:120尾
(4/17孵化
H:400尾
(4/28孵化)
F:120尾
(4/17孵化

 なお、稚魚の移動に合わせて、若干の選別を行っていますが、まだ密度的には余裕もあるので、目立つ欠点のあるものだけをハネ出して、各鉢に50尾としておきました。

 一方、産卵の方は無加温のプラ舟でも本格的となり、今朝はKの未褪色の二歳雌魚(両親)が産卵となりました。
 この雌魚は親骨の角度が限界まで前に来ているので、後ろに流し気味の二歳雄魚(両親)を掛け合せて改善を図っています。
 卵の色はやや白っぽい状態ながら、量はかなり余裕があり、腹を押せばするすると出てきましたが、今回も必要量の500個程度のみを採卵しています。
 合せた雄魚の精子の量はやや少なめでしたが、夕方にはほぼ全ての卵が受精していました。

 先日採卵したHの卵は、3日半が経過した昨日の夕方に孵化となっています。

 

2015年4月27日(月)
無加温の産卵も続々と
I:500個(4歳雄魚×3歳雌魚) J:800個(3歳雄魚×3歳雌魚)

 今朝の水温もプラ舟で12℃でしたが、無加温の杉舟に入れている写真の三歳雌魚が産卵となりました。

 さすがに三歳なので卵の量は数千個の単位でいくらでも採卵できる状態でしたが、一度に多量の稚魚を得ると選別も大変で孵化させる場所も無いことから、2尾の雄を用いて2通りの採卵としています。

 
Iの雄魚は、昨年高知で行われた全国大会の親魚の部の優勝魚で四歳魚です。今日産卵となった三歳雌魚と同居させていたこともあって、状態の良い精子をスプレー状にいくらでも出す感じでした。
 卵の方も黄色がかった数珠繋ぎの状態で、夕方確認してみると受精率はほぼ100%といったところでした。

 Jのペアは、昨年@(5/1産卵)と同じ組み合わせとなりますが、得られた子が非常に特徴的で面白い形質が様々に出ていたため、今年も再度採卵してみることにしました。
 今回用いた素赤の三歳雄魚(両親)は、昨年高知で行われた全国大会の二歳魚の部の優勝魚と兄弟魚で、二歳の春の時点ではこちらの魚の方が質的に上回っていた魚です。
 この雄魚も精子の状態は良く、いくらでも出せる感じでした。

2015年4月25日(土)
無加温でも産卵
H:500個(2歳雄魚×2歳雌魚)

 今週の半ばは朝の冷え込みが少し厳しく、プラ舟でも10℃まで下がる朝が度々ありましたが、雌魚の充実は少しずつ進んで、20日以降で今日までに5尾が次々と無加温の状態で産卵となっています。内訳は、三歳雌魚が2尾、二歳雌魚が3尾でしたが、何れも100個程度の少量だったり、あまり採りたくない魚だったので、あえて採卵は行いませんでした。

 今朝も水温は12℃で、産卵には限界の低温条件でしたが、採卵を期待していた褪色中の二歳雌魚(両親)が、人影を見ても餌を求めて寄って来ないため、腹部を押してみると案の定、数珠繋ぎの濃い黄色の状態の良い卵をするすると出したので、無加温のプラ舟からの今年初の採卵としました。

 人工授精で合わせた雄魚は、未褪色ながら丸手で尾の大きな二歳雄魚(両親)で、別のプラ舟に入れていましたが、今朝腹部を押して精子の出具合を確認すると、非常に状態の良い精子を出したため、これを用いることとしました。

 夕方、受精状況を確認すると、9割以上の高い受精率となっていました。

■40Lプラ舟■ ● 丸鉢 ●
D:300尾
(4/16孵化
@60尾
(4/1孵化)
E:500尾
(4/17孵化
A65尾
(4/4孵化)
F:800尾
(4/17孵化
B50尾
(4/5孵化)
H:500個
(4/25産卵)
C100尾
(4/7孵化)
全て20℃加温

 また、今日は稚魚の選別と合せて、モルタル丸鉢への配置換えを行い、@ABCの稚魚を移動させています。

 なお、まだ少し冷え込みの可能性もあるので、各丸鉢にはヒーターで20℃の保温を行っています。

 @(4/1孵化)は、減らすものがいなかったので、5尾だけハネた状態です。

 A(4/4孵化)は、他の稚魚よりは少し体長があり、尾が大きいにもかかわらず泳ぎも良い感じでハネ出す魚選びに困る感じでしたが、厳しめの選別で150尾から65尾に減らしています。

 B(4/5孵化)は、親骨の角度が少し狭く、尾も小さめで、左右の狂いも多く、150尾から50尾にまで減っています。

 C(4/7孵化)は、揃いが良く、尾も大きめで泳ぎも良く、あまり減らすことが出来ず、150尾だったものを100尾としておきました。

 なお、4/17に採卵したGは、孵化した稚魚の多くが丸まったままとなったので、全て流しています。

2015年4月19日(日)
稚魚用の飼育設備の移設
40Lプラ舟8個の孵化設備 丸鉢の中にプラ鉢を入れて保温 @:60尾(4/1孵化)

 卵の孵化槽の不足に対応するため、昨日から選別作業とともに、稚魚用の飼育設備の移設を行いました。

 昨日の選別では、A(4/4孵化)を孵化後14目目で初選別し、500尾から150尾に減らしています
この稚魚は@と同様に親骨の長い印象で良さそうな感じでした。

 また、B(4/5孵化)も同様に、孵化後13日目の初選別で、500尾から150尾に減らしています。この稚魚は全体的に丸手のようで、尾は標準的なサイズでしたが、@Aと比較すると親骨の長さが短く感じる稚魚でした。

■40Lプラ舟■(20℃加温)
D:400尾
(4/16孵化
@65尾 ※
(4/1孵化)
E:600尾
(4/17孵化
A150尾
(4/4孵化)
F:800尾
(4/17孵化
B :150尾
(4/5孵化)
 G:400個
(4/17産卵)
C :150尾
(4/7孵化)
@は加温のプラ丸鉢

 今朝の選別では、C(4/7孵化)の初選別を孵化後12日目で行い、こちらも500尾から150尾に減らしています。この稚魚は長手の印象で、非常に泳ぎが早いのに尾が大きい稚魚でした。

 また、今朝は@(4/1孵化)の二回目の選別も行い、100尾から60尾に減らしています。稚魚は丸手の印象で、尾が柔らかな感じでした。

 なお、@(4/1孵化)の稚魚は、既に丸鉢で泳がすべきサイズとなっているので、100尾から65尾に減らして、保温効果を高めるため丸鉢の上に重ね プラ丸鉢を置いたものに移しています。

 プラ丸鉢に入れた@(4/1孵化)の稚魚は、すぐに円を描いて泳ぎ始め、早くも土佐錦魚飼育が本格的に始まったことを実感させてくれました。 

2015年4月17日(金)
小さな二歳魚の産卵
G:400個(3歳雄魚×2歳雌魚)

 今朝写真の二歳雌魚(両親)が産卵となりました。この二歳雌魚は丸手で体も小さいので、400個程度の採卵しかできませんでしたが、横綱の子が父親で母親も尾の後ろと返しが素晴らしい魚なので、同じく尾が大きく返しが見事な三歳雄魚(母親の兄弟:両親)を合せて、人工授精で採卵しておきました。

 卵の状態も精子の状態も良く、9割以上が受精している感じでした。

 また、先日採卵したDは4/16に丸4日で孵化していますが、EFについてはなぜか1日遅れて5日目の4/17に孵化しています。

2015年4月12日(日)
3尾が産卵
D:500個(3歳雄魚×4歳雌魚) E:600個(2歳雄魚×2歳雌魚) F:800個(3歳雄魚×3歳雌魚)

 このところ、加温しているプラ舟の雌魚が一層腹部の膨らみを増していて、昨日はかなり柔らかくなっていたので換水しておいたところ、案の定、今朝は産卵が集中することとなりました。

 
Dの雌親は、2013年の愛知での全国大会で2歳で優勝した魚(両親:現在4歳)で、昨年は産卵がありませんでしたが、一昨年と同様に、腹は細く、やや硬いままでの産卵となりました。卵の出も良くいくらでも産めそうでしたが、孵化設備が一杯なので500個程度を人工授精で採卵したのみとしています。
 合わせた雄は、昨年の高知の全国大会で2歳で優勝した魚(両親:現在3歳)なので、両親ともに二歳の部全国優勝魚という贅沢な交配です。精子は留まる所を知らない感じでいくらでも出る状態で、スプレー状に多量に出るため、非常に楽な人工授精となりました。

 Eの二歳雌魚(昨年のCは、前回の産卵から9日目で、既に3回目の産卵となりました。実物の方は褪色が始まりつつありますが、目立って太みも増しており、サイズアップも感じられる状態なので、母体の状態が非常に良いと思われます。
 合せた雄は、二歳魚で(昨年のE)、昨年の当歳魚研究会で4位の魚です。こちらは精子の出が悪い中、少量の精子で受精させています。
 父親違いで同じ母を持つ魚の異父兄弟掛けとなりましたが、結果はどうなることでしょうか。

 Fは同腹の兄弟魚同士(両親:どちらも現在3歳)の交配となります。金魚の兄弟掛けは遺伝的な弊害が出難いことが知られているので、どのような子が得られるか、あえて実験的に採卵してみました。

選別後の@:4/1孵化(100尾) @

 孵化用の40Lプラ舟の加温は4舟が限界なので、今回の卵は洗面に産ませ、これを浮かせて孵化させています。

 また、今日は、孵化後12日目となる@を第一回目の選別をして、400尾から100尾に減らしています。稚魚は親骨が長い感じで、角度も適度に開いており、期待できそうな感触でした。

 なお、先日採卵したAは、産卵から3日半となる4/4の夕方に孵化し、7日からブラインシュリンプを給餌しています。

 また、同日の4/1に採卵したBは、半日遅れて4/5の朝に丸4日で孵化していて、Aより成長が少し遅れがちの感じながら、8日からブラインシュリンプを与えています。

 さらに、4/3に採卵したCは、4日目の4/7に丸4日で孵化し、4/10からブラインシュリンプの給餌を行っています。

2015年4月5日(日)
今年初の行事
分譲魚を前に歓談する会員 貯水池でのミジンコ採集も大漁

 今日は、「西日本土佐錦魚保存会」の今年初の行事となる「総会・種魚分譲会」でした。

 心配された雨も開始時間には止んで、一日過ごしやすい曇天の中、新規入会者も含めて会員21名が集まり、楽しく充実した一日を過ごしました。

 東広島市の会場は初めての利用でしたが、屋根の下で洗面器を広げることが出来る会場で、人通りの多い道路沿いもメリットで一般見学者も多く立ち寄り、賑やかな研究会となりました。


 分譲会は、遠方からの会員の到着を待って11時半から開始し、今回は種魚の確保を目的に会員のみで行いましたが、二歳魚が50尾程度も出品され、それぞれの会員は雌雄を確認しつつ、気に入った形質の魚を入手していました。

 また、昼食はお好み焼きを皆で食べ、その店内で「効率的なサイズアップと給餌方法」をテーマに情報交換を行っています。

 なお、希望者は別動隊となり、車で10分程度の貯水池でミジンコを採集したり、同じく近所の別会員の飼育場を見学したりもしています。

 詳細については、後日掲載の予定です。

2015年4月4日(土)
明日の分譲魚選び
二歳雄魚(昨年のC 二歳雄魚(昨年のC 二歳雄魚(昨年のJ
二歳雄魚(昨年のM 二歳雄魚(昨年のG 二歳雌魚(昨年の@
二歳雌魚(昨年の@ 二歳雌魚(昨年のI-T 二歳雌魚(昨年のM

 明日は西日本土佐錦魚保存会の総会と会員分譲会が東広島市で開催されます。

 今日は一日春らしい暖かさで、既に二歳魚も追星が確認できる状態になっているので、雌雄を分けてプラ舟に入れ直しつつ、手放す分譲魚9尾を選んでおきました。

 最近では1日3回〜4回の給餌となっていて、雌魚は少し腹部が柔らかくなり若干太さを増していて、雄魚の追星もかなりはっきりしてきています。

 今回の分譲会は、産卵に向けての種魚の相互確保が目的のため、うちから出す分譲魚は、雌雄を取り混ぜて、特徴のある魚を選んでいます。

 また、交配には、それぞれの持つ遺伝子が重要となるので、参考に両親の写真も掲載しておきます。

2015年4月3日(金)
続く産卵・・・
C:500個(2歳雄魚×3歳雌魚) 孵化用の40Lプラ舟3個

 一昨日と似たような小雨のぱらつく暖かな朝で、加温していないプラ舟も15℃という同じような状況となり、先月28日に産んだ二歳雌魚(昨年のC)は、前回の産卵から6日で早くも二回目の産卵となりました。

 前回の産卵時と比べると、この雌魚の充実はかなり進み、見た目にも太みが増して、卵の出方もスムーズで数珠つなぎに出てきました。

 今回合せたCの二歳雄魚(昨年のR)は、昨年高知で開催された土佐錦魚保存会の品評会「第40回全国大会」の親魚の部で優勝した魚の子供で、上品にまとまりつつ、大きな平付けの尾を持つ魚です。
 今回も人工授精で5〜6回腹部を押して採卵し、約500個となったところで終了としました。精子の出もまずまずといった感じです。

@-2 : 300個(3歳雄魚×2歳雌魚)

 さて、明後日の4月5日は「西日本土佐錦魚保存会」の今年最初の行事となる「総会と二歳親魚の会員分譲会」が行われます。

 今朝の産卵で加温の孵化設備は当初目標の規模となったこともあり、もう少し採卵できる状態だったので、会員分譲会に卵で持って行く予定で、右の写真のペアでも採卵しておきました。

 このペアは3月28日の@と同じ掛け合せですが、今回の方が雌雄とも状態良く採卵でき、夕方確認してみると、やはり受精率も高く、Cと同様に9割以上といった感じでした。

2015年4月1日(水)
孵化と産卵
A:500個(2歳雄魚×3歳雌魚) B:500個(3歳雄魚×3歳雌魚)

 今年も早くも4月に入って、今朝は非常に暖かく加温していないプラ舟でも15℃あり、小雨も降る湿度の高い絶好の産卵日和の中、加温しているプラ舟の三歳雌魚が産卵となりました。

 2日前から腹部が柔らかくなっていたので、今朝は早めに起きて確認したところ、するすると卵を出す状態だったので、雄同士で激しく追い合っている中から2尾を選んで交配しています。

 初めにの交配Aは、褪色中の二歳雄魚を用いています。この雄は昨年の@から残しているうちの1尾となります。
 親骨の極まりがまだ流し気味ですが、返しが大きく反転にゆとりがあり、大きな尾と太みのある体型が気に入っている魚です。
 精子の量は二歳なので少なめですが、500個の受精には十分の量で、スプレー状に5〜6回合せて採卵しています。

 次の交配Bで用いた雄は、未褪色の三歳魚で、やや小ぶりながら派手な反転を見せるバランスの良い魚です。
 こちらは、さすがに三歳なので精子の量も十分で、上と同様に人工授精で500個程度を採卵しています。

 卵を産んだ三歳雌魚(両親)は、3月28日の産卵で用いた三歳雄魚とは兄弟魚で、雌魚らしからぬ大きな尾と反転で非常に目を惹く魚です。
 卵は、三歳魚としては若干小さめに感じる状態で、2通りの採卵で合計1,000個を採卵するとちょうど終了となり、量的にはかなり少なめの様子でしたが、人工受精の際に壁面への付きが良く、夕方確認すると受精率は9割以上となっていました。

 また、先日産卵した@の卵は、予定通り4日目となる今朝、8割程度が順調に孵化しています。

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