土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2015年6月29日(月)
二歳魚研究会と一般分譲会
二歳魚研究会第1位の魚  分譲会の様子

 昨日は天気にも恵まれて、「西日本土佐錦魚保存会」の今年3回目の行事となる「二歳魚研究会・一般分譲会」を、会員18名が参加して行いました。

 「二歳魚研究会」では、審査項目を点数化した評価表をもとに、土佐錦魚の見方のポイントとなる各部位について、一つずつ判断して採点結果を「評価一覧」にまとめる形の審査とし、全員が審査員になったつもりで評価を行いました。

 本番となる10月の品評会では、各部門の3名の審査員で審査をする形となりますが、今年からは当歳魚を大小の二部門に分けることとしているため、合計12名の審査員が同時に必要となるため、会員の鑑識眼の早期向上を狙っての取り組みも兼ねています。

 今回は、実物の魚を前にした初めての「評価一覧」による審査で、一部に欠点の見落としもあり、評価点の点数化にも修正すべきところも見つかりましたが、概ね従来の感覚的な審査と比べても異なる順位とはならず、良い手ごたえを感じました。

 また、「評価一覧」については、各魚の洗面器に張り付けて、なぜこの評価となったのかの解説書としておきました。出品者や会員だけでなく、一般の来場者も手に取って見入る方もあり、こちらも好評でした。

 分譲会の方は、ネットの情報を見て他県から来られた方もあり、話を聞けば「入手困難な質の高い土佐錦魚を入手する数少ない機会」とのことで、目当ての顔の良い土佐錦魚を入手して大満足の様子でした。

 いつも感じることですが、研究会や分譲会を行うと、同好の方との会話から、それぞれの熱意が伝わり、改めて土佐錦魚の魅力を再確認させられました。

 写真や、二歳魚研究会の上位入賞魚については、「研究会活動記録」のページに掲載しています。

2015年6月27日(土)
実験結果・・・タマミジンコ培養槽での土佐錦魚飼育
タマミジンコの培養舟(青水と茶苔) 環境による形質の違い

 5月の稚魚分譲会のために、無選別稚魚の分譲用に採卵したRS21(全て5/19孵化) については、Rを200尾程度残して、S21は全て分譲に出しましたが、掬い残して40Lプラ舟に数尾いた中の3尾を、それぞれ220Lのタマミジンコの培養槽へ入れて、1か月間放置してどうなるかを実験してみました。

 一昨年の7月に、ミジンコの舟で1尾が偶然にも立派に育っていた経験から行った実験ですが、今回はタマミジンコの培養槽の環境も2種類で異なっていたため、さらに興味深い結果が得られました。

 まずは、タマミジンコの培養槽の状態ですが、一方は濃い青水の状態で、もう一方が茶色いコケが壁面に付いて水は僅かに白濁に近い感じのやや透明の状態です。

 それぞれに3尾を入れて、1か月間放置した結果、どちらも2尾が生存していました。本当はもう1尾が見つからず隠れているのかもしれませんが・・・。

 タマミジンコは食べ放題の環境ながら、この春から換水もエアーレーションも無い中、雨水も入り放題ですが、継続的に安定してタマミジンコが採集できる状態で、悪臭がするわけでもなく、比較的良好な水質だったのかもしれません。

 それぞれのタマミジンコ培養槽には、後で交配親が分からなくならないように、別の交配の稚魚を入れたため、形質的な細かな違いは比較できませんが、それぞれに生き残っていた2尾が全く同じ形質を示していたので、結果の違いは写真の姿で判断して良いようです。

 比較したRは、雌親が同じで、同じ日に採卵して孵化した稚魚となります。丸鉢飼育で、餌は普通にブラインシュリンプ→タマミジンコ→アユ餌2号と順次変えて育てていたものです。

 結果として、青水に入れたSは、一回り以上サイズが大きくなり、顔も良く、尾筒がしっかりと太く、金座も大きくなっていました。青水の中で光にあたることが無いためか、色は全体的に薄くなっている他は、親骨の先が白くなっていて、これがスレによるものか、成長の過程によるものか等は不明ですが、尾にガスが入ることも無く大きく育っていて、文句のつけようがない感じでした。

 一方、茶色いコケのほぼ透明の舟に入れた21は、一回り小さめですが、顔の尖りが優れ、特に目付きが良く、顔のラインから上見では完全に隠れる状態でした。腹部はやや痩せているためか、尾筒が長めに見えますが、泳ぎが素早く、尾は金座から後ろに絞るタイプながら、後ろが非常に大きい特徴がありました。

 比較した通常飼育のRは、2〜3日に一度の換水で管理していますが、毎日の換水として、1回の給餌量を控えて回数を与えることが出来れば、もう少し顔も良くなり、腹も出て良い感じになると思います。ただ、それを差し引いても、ミジンコの舟の中で、ここまでの形質を見せるようになるのは驚きの結果でした。

 タマミジンコ培養槽での土佐錦魚飼育を実用レベルにするためには、育てる稚魚の尾数が増やせるかや、餌のタマミジンコを食べ尽くしてしまうことや、土佐錦魚の排泄物などによる水質の悪化の問題等のクリアが必要です。

 培養槽のサイズを大きくして一度に飼育する土佐錦魚の尾数を増やすことは現実的ではないので、1回目の選別時にしっかりと見極めて、良い形質のものだけを数尾のみ投入することで、遊びの部分として楽しむのが良いように思います。

2015年6月25日(木)
次の日曜日は一般分譲会
分譲会案内ポスター

 このところ、色々と忙しくHPの更新もできず申し訳ありませんでしたが、いよいよ3日後の6月28日(日)には、西日本土佐錦魚保存会の一般の方向けの分譲会を東広島市で行います。

 分譲会は午後13時からですが、午前中は二歳魚の研究会(品評会方式で順位付けも行う)も行われるため、一般の方にもその結果をご覧いただければと思います。

 なお、分譲魚の出品予定については、これまでに連絡のあった会員の出品予定を合計すると、稚魚が10セット以上、二歳魚が15尾以上、親魚数尾が並ぶことが確実といった状況です。

 ちなみに、うちからは二歳魚を中心に出品予定です。特徴のある形質を持ち種魚に相応しい二歳魚や、品評会での優勝経験もある親魚なども出品する予定です。

 会員以外の方に分譲する数少ない機会でもあり、会場には有料(100円)で駐車場も近くにあるので、ゆっくりと見学を兼ねてお車でお越しいただければ幸いです。

 会場については以下の通りです。

 住所:
東広島市八本松東6丁目1-1

 【お好み焼き「ちどり」】の隣にて開催します。

2016年6月14日(火)
気に入らない鉢とお気に入りの鉢
@12尾 (4/1孵化)  C12尾(4/7孵化)  

● 丸鉢 ● 
 A12尾
(4/4孵化)
@12尾
(4/1孵化)  
C12尾
(4/7孵化)
 
B12尾
(4/5孵化)
  
F:12尾
(4/17孵化
D:13尾
(4/16孵化
)  
T-H:12尾
(−/−孵化
J:16尾
(4/30孵化
L:15尾
(5/3孵化
) 
K:18尾
(5/2孵化
) 
M:20尾
(5/9孵化
 L:15尾
(5/3孵化
) 
O:20尾
(5/10孵化
) 
N:20尾
(5/9孵化)
 Q:20尾
(5/11孵化
P:20尾
(5/11孵化
) 
23:50尾
(5/27孵化)
R:30尾
(5/19孵化

 早くも6月半ばで、各丸鉢の稚魚も数を減らしてきていて、急な成長が見られる時期となりました。

 写真の稚魚は、現段階で最も気に入っている鉢を2鉢撮影したもので、左側が@12尾 (4/1孵化) で、右側がC12尾(4/7孵化)となります。

 一方で、欠点も目立ち始めてくるので、今朝の換水に合わせて、気に入らない3鉢の稚魚を全て処分して、配置換えも行っています。

 

2015年6月1日(月)
稚魚も土佐錦魚の形に
@14尾 (4/1孵化) 

● 丸鉢 ● 
 A15尾
(4/4孵化)
@14尾
(4/1孵化)  
C15尾
(4/7孵化)
 
B15尾
(4/5孵化)
  
E:20尾
(4/17孵化
D:20尾
(4/16孵化
)  
T-H:18尾
(−/−孵化
F:20尾
(4/17孵化
I:25尾
(4/30孵化
H:25尾
(4/28孵化)
K:25尾
(5/2孵化
) 
 J:25尾
(4/30孵化
Q:40尾
(5/11孵化
L:30尾
(5/3孵化
) 
N:40尾
(5/9孵化)
M:40尾
(5/9孵化
P:40尾
(5/11孵化
) 
O:40尾
(5/10孵化
) 
R:50尾
(5/19孵化
) 

 4月初めに孵化した稚魚も、丸鉢の中に14、15尾となって、小さいながらも顔は尖り、腹も出て、所謂「土佐錦魚らしい形」こなってきています。

 写真は@
(4/1孵化)の稚魚で、渡りが広く後ろも大きいので期待している鉢です。

 毎年、一番手をかけることが出来る番号の少ない掛け合せから良魚が多数出る傾向にありますが、今年はどうなるのでしょうか。

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