土佐錦魚日記「トサキンにっき」
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2016年5月30日(月)
続く親魚の産卵
500個(3歳雄魚×3歳雌魚) 500個(4歳雄魚×3歳雌魚)

 今朝も比較的暖かく、水温は18℃と良い気候が続いて、写真の3歳雌魚2尾が産卵となりました。

 の白勝ち更紗の3歳雌魚(両親)は、5/14に塩水浴中の産卵があった魚ですが、今回は随分と回復して、濃い橙色で状態の良さそうな卵をかなりの勢いで出していましたが、仕事前の短時間での採卵のため、500個のみを採って終了とさせました。
 
 合わせたのは赤の濃い素赤3歳魚(両親)で、春から雄だけのプラ舟に4尾を入れていますが、いつも雄同士で追い合っていて、どの雄魚も常に多量のスプレー状の精子を出すので採卵には重宝しています。

 夕方確認したところ、8割程度の卵が透きとおっており、受精している感じでした。

 のほぼ素赤の3歳雌魚(両親)も、同じく塩水浴中の5/14に産卵した魚で、こちらは薄い黄色ながらも、500個程度を採卵しておきました。

 掛け合わせには、5/16にも用いた素赤の4歳雄魚(両親)を用いています。

 こちらの卵には、付着しない死卵が一定量含まれていたこともあってか、少し受精率が落ちて7割程度といった感じでした。

2016年5月29日(日)
霧雨の中、親魚の産卵
500個(3歳雄魚×3歳雌魚)

 昨夜も湿度が高く、今朝は小雨の予報が出ており、ここ数日の餌の食いからも、どれかが必ず産みそうな朝だったので、5時に起きて様子を確認したところ、案の定、写真右の赤勝ち更紗の3歳雌魚(両親)が産卵となりました。

 今朝の状況としては、エアーストーンの傍の水底や壁面をつついている雌魚と、その後ろを追ってこぼした卵を食べている雌魚が2尾といった感じでした。

 今日は小潮でしたが、土佐錦魚の産卵には、潮はあまり関係が無いので、産卵にはいつも温度と湿度、腹部を押した感じの卵の成熟度や餌の食い付きの勢いなどで、いつも前日にほぼ予想できる感じです。

 今朝は霧雨の中で水温は18℃と、産卵には十分すぎる気候で、合せた白勝ち更紗の3歳雄魚(両親)は、腹部を押せばいくらでもスプレー状の精子を出す感じで、赤勝ち更紗の3歳雌魚(両親)の方も黄色く成熟した卵を数珠繋ぎにどんどん出す状態でした。

 ただ、赤勝ち更紗の3歳雌魚(両親)は病み上がりということもあってか、500個を人工授精で採卵した頃には、洗面器に付着しない死卵が混じるようになってきたので、最低限の500個を採り終えたところで終了としています。

 受精させた卵は、いつも通り40lプラ舟で20℃設定の下で、メチレンブルー数滴を垂らして板で遮光して孵化させていますが、夕方にはほとんどが受精が確認できて一安心でした。

 一方、19日の午後に孵化した稚魚(16日採卵)は孵化数がかなり多かったので舟を2~3個に分け入れていますが、おかげで孵化スペースが足らない状態となっています。

 は、稚魚が250尾しか入っておらず他の舟より成長が早く大きくなっていたことから、取りあえず選別を行って100尾にして丸鉢へと移し、場所を確保しておきました。

2016年5月28日(土)
2か月経過の稚魚
孵化59日目の3/29孵化 孵化52日目の3/29孵化

 先週1鉢20尾から15尾に減らしたから、今日はさらに各鉢から2尾ずつを減らして、1鉢13尾としました。

 鮎餌の2号に替えて2週間となりましたが、この1週間の餌を求める姿は凄まじく、人影を感じると水面で餌をしきりに求める状態となっています。

 最近では1鉢に1摘み程度を1日4回程度与えていますが、その影響もあって、ようやく土佐錦魚らしいふくらみを見せるようになり、顔も尖り始めて、当歳魚の名前に相応しい感じになってきました。

2016年5月23日(月)
今年最初の研究会
互いの選別を見て話が弾む 分譲稚魚は20セットが並ぶ
選別実習は各自2~300尾×17名 選別実習の交配親(左♂、右♀)

 昨日は会員23名と見学者1名が集まり、西日本土佐錦魚保存会の今年初めての研究会と総会を東広島市にて行いました。

 長崎から入会された会員も参加された他、毎回のことですが四国や関西、山陰等からそれぞれ時間をかけて参加され、楽しく熱心な研究会となりました。皆様お疲れ様でした。

 今年の研究会では、新たな試みとして、同じ稚魚を各自が選別して持ち帰り、経過を研究会の度に確認し合うこととしていますが、今回は初回として各自が選別を行いました。

 選別の基礎の図を参考に、1時間程度で選別した結果を並べて比較しましたが、選別に迷うたびに経験者に判断を聞く会員もあって、経験年数や環境・管理の違う会員が互いの選別見て、自分に適した選別方法を再発見する場にもなった様子で、参加者には大好評でした。

 稚魚は孵化後10日目のもので、今回が初選別となりますが、通常よりも尾が大きく開き具合も適度で、今後が楽しみな稚魚が多く見られました。

 稚魚の親は雌親を2尾用いていますが、雄親(2歳時の再褪色で色飛び)は1尾なので、どちらにしても全ての稚魚がこのHPのトップページ中央の白勝ち更紗(横綱)の孫にあたります。

 また、実習とは別に稚魚や親魚の分譲も行われ、稚魚は予約を受けて20セットが並びました。

 総会の後は、土佐錦魚の病気の基礎について私から説明し、えらめくれや尾腐病などの事例研究を行いました。

2016年5月16日(月)
ようやく期待の2歳魚が産卵
1000個(3歳雄魚×2歳雌魚) 800個(4歳雄魚×2歳雌魚)
300個(2歳雄魚×2歳雌魚) 孵化用の40L加温プラ舟

 昨日は気温も非常に高くなり、どの魚も餌の食いが尋常ではなく、とくに腹の出ていた2歳雌魚が、今朝産卵となりました。

 昨夜から非常に蒸して寝苦しいほどで、今朝も霧雨が降ったり止んだり、水温も波板の下で20℃と、まさに絶好の条件でした。

 卵は黄色く熟し状態も良く、軽く腹部を押せばいくらでもするすると出る感じで、合計で2,000個と十分でした。

 出勤前の短時間で人工授精の作業をする都合もあって、精子の量が多く、スプレー状にいくらでも出す状態の親魚用いて、短時間でいっきに採卵しておきました。

 で用いた素赤の4歳雄魚(両親)は、トップページ中央の白勝ち更紗(横綱)の子で、当歳時から後ろが大きく、返しも良い安定した魚です。

 の雄魚は高知の土佐錦魚保存会の全国大会で2度優勝している魚で、5歳となりますが、後ろの張りも良く、まだまだ現役バリバリの状態です。

 の雄魚は同居させていた2歳魚(両親)で、雄親は一昨年の高知の土佐錦魚保存会の全国大会で2歳魚で優勝した魚です。
 この2歳雄魚は追星が出ておらず、体型的には雄魚ながら今朝まで一度も精子が出なかった魚です。
 プラ舟の中で執拗にこの雌魚を追い込んでいたので、試験的な意味も込めて少量ですが採卵してみました。

 40Lプラ舟8個を並べて加温し、孵化用としているスペースも、ようやく本来の役を果たすべく、活気が出てきた感じです。

2016年5月14日(土)
親魚が3尾産卵・・・、1か月半の稚魚
孵化45日目の:3/29孵化

 今朝の水温は波板の下で17℃とまずまずの温度でしたが、予想外に、同じ舟に入れていた3歳の親魚が3尾、同時に産卵となりました。

 ただ、このプラ舟の3歳雌魚は調子を崩して塩水浴中だったため、卵の付着力も非常に弱く、受精が怪しい状態でした。

 夕方確認すると、案の定どれも受精しておらず、全てを流すこととなり仕切り直しでした。

 さて、写真の稚魚はちょうど孵化から1か月半となったから、良さそうな稚魚を抜き出して撮影したものです。

 稚魚
は全長3cm程度となり、今回の選別で1鉢20尾としましたが、先週と比較すると成長が鈍化した感じです。

 この稚魚は、餌をブラインシュリンプのみとしているため、絶対量が不足しているようです。

 そろそろ鮎餌の2号は食べられるサイズなので、近々餌を切りかえることとなると思います。

2016年5月7日(土)
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孵化38日目の3/29孵化

 丸鉢の稚魚も1週間は水が持たなくなり、今週から3~4日で全換水としています。

 写真は、前回の選別から1週間後の
の中から、特に良さそうな尾をしているものをピックアップしたものです。

 今日の選別では、前回1鉢30尾としていたものを、1鉢25尾に減らしています。

 稚魚は既に形質がかなりはっきり表れているため、好みのものばかり残すことも可能ですが、そうしてしまえば1鉢数尾まで減ってしまうため、あえてあまり良く無い形質のものも残しています。

 後ろの小さいものや尾芯が立ち気味なもの、下げ気味なもの、尾芯が消えそうなもの等は既に簡単に区別できるサイズですが、数を絞りすぎるとあまり泳がなくなり、親骨が広がりすぎたり、尾を下げてきます。

 そのため、ハネるものは泳ぎの良く無いものを優先的にハネている状況で、適正尾数を保つよう選別を進めています。

2016年5月3日(火)
早くも褪色?
孵化34日目の3/29孵化

 孵化から1か月が経過したの稚魚の中に、明らかに体色が明るい稚魚が数尾見られます。(写真の3尾の一番上)

 稚魚の体長は2cmで、
うちでは、このサイズでの褪色は初めてです。

 雄親は4歳で黒いままですが、こちらの影響は受けず、褪色が早かった雌親の遺伝のようです。

 褪色における遺伝形質は、雌親の影響を強く受けることが過去の試験研究結果からも知られていますが、今回の褪色は、まさにこれを実証している感じです。

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