土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2007年11月30日(金)
ネットの功罪

 うちでは今年はなぜか飼育相談の問い合わせが異常に多く、なぜか先日の品評会前後のわずか1週間に、特に集中していました。
 数えてみると、
この2週間の内訳は6名の方から初メールでの飼育相談があって、この新規の方の相談だけで18件(平均すると1名あたり3件のメールの受け取り)となっていました。
 その他に、掲示板の書き込みも数えてみると10件。また、以前から面識のある方からのメールが7件(もちろん会員の方からの事務連絡などのメールは除いての数字)、合計で35件の受け取りがありました。
 これらの方あてに私が書いた返事が28通(同じく会員の方へのメールは除く)で、たった半月の送受信数としては、恐らく過去最高の頻度だったと思います。
 このような状況だったので、返事が少し遅れてしまった方もあったかと思います。遅くなった方にはあらためてお詫びいたします。

 ネット上で土佐錦魚に関わる情報を主に発信しているHPやブログも最近急に増えていて、現在私が知っているだけでも30を数えるほどになっています。
 土佐錦魚関連のサイト運営者の増加を見るまでも無く、土佐錦魚飼育人口はさらに急増しているようで、飼育を始められてすぐの方が、ネット上の情報を頼りに独学で飼育されるケースも多いようです。
 その中でも行動力のある方や病気などで本当に困っている方が直接メール等でうちに質問に来ているのではないかと思います。

 ネットの情報が土佐錦魚の普及に大きく貢献している事は疑うべくもありませんが、ただ、非常に残念な事に、同じく土佐金を扱う他の方のHPやブログのごく一部には、時折(特定の方を敬愛するあまりの故意の嘘か、あるいは本人の思い込みかは定かではありませんが)明らかに間違った情報が掲載されているのを見かける事があります。

 ネット上で情報を発信する者として、ご自身の経験に対する見解や意見を主張される事には(他人への攻撃にはならない様な一定の配慮が必要ですが)、自由に(大いに)されても普通は誰からも非難は無いはずです。
 しかし、誤った情報(科学的に、歴史的に・・・など)の発信だけは、土佐錦魚の世界の全体の品位を下げるばかりでなく、特に判断根拠が少ない最近飼育を始められた方にとって、大きなマイナスとなってしまうので厳に慎むべき事だと思います。

 本人にその自覚が無いのが最大の問題なので、一朝一夕には(あるいは永遠に)改善はされないかもしれませんが、この日記にはいつも過敏に反応されているので、メッセージは届いていることに期待します。

2007年11月28日(水)
久しぶりの換水で青水も薄めて・・・。

 今朝は10℃、その後は暖かい陽射しがあり、夕方は15℃まで上がっていました。ちなみに、今日も朝1回だけの給餌としています。

 1週間前から青水化を始めたプラ舟は、現在左の写真の様な状況です。今日は1週間ぶりに半分の水を残して換水を行なっています。
 写真は換水後の薄まった状態ですが、少し底の魚がぼやけていて、はっきりと確認が出来なくなってきています。

 らんちゅうなどでは常時青水で飼育されていますので、魚影が見えなくなることには特に抵抗が無いのかもしれませんが、個人的にはやはり出来るだけ長い時間、姿を見ていたいものです。
 その点においては、更水飼育が主体となる土佐錦魚は、観賞魚として有利な面を持っているように思います。

 大昔から、金魚の一般的な冬越しの方法として、青水飼育が行なわれてきているので、私も飼育当初から特に疑問も持たず、O氏のやり方を真似て冬越しに青水飼育を取り入れてきましたが、こちらの冬の気候ではそれほど青水にこだわらずとも、更水でも十分健康に冬を越しています。
 また、昨年のような暖冬では、濃い青水での冬越しは産卵行動の遅延という弊害も出てきます。青水にして冬を越せば、最低水温が2℃前後高く推移するので、最低水温をどこに設定するかを調整するための一手段に過ぎないと解釈する方が良さそうだと感じています。

2007年11月27日(火)
DVD作成開始。

 昨日今日も少し暖かく、朝は波板の下で10℃、夕方は12℃で推移しています。
 給餌は、日が短くなっている事もあって、朝1回のみで控えめに与えていますが、特に痩せた感じも無く、順調に冬に向かっているようです。

 さて、連休から作成していた品評会のDVDですが、今日ようやく完成しました。とりあえず、支部長に送る10枚+数枚だけ作りましたが、付きっきりで複製作業をやっても、1時間に2〜3枚しか出来ないので、なかなか一度に多くは大変な作業です。
 内容は、先日の第二回品評会(親・二歳・当歳の上位各10尾と支部長の参考出品7尾)に加え、9月の当歳魚研究会の映像(上位10尾)も入れ、合計で47分程度になっています。
 写真は、左側が今年のもので、右の一枚が昨年のもので、会員向けの仕様です。
 このDVDを支部長に見ていただいた上で、一般向けの内容を検討する予定で、その後「金魚一道」さんへお送りする段取りですので、市販されるのはもう少し先になるかと思います。

2007年11月25日(日)
後片付けとDVD編集・・・

 今日はよく晴れて、水温も日中は14℃まで上がり、久しぶりに活発に泳いで餌を欲しがる活動的な姿を見る感じがしました。
 これだけ動けば特に心配も要らないのですが、少し控えめに少量を2回に分け、昼前後に給餌をしています。

 今日の写真は、品評会では二歳の部で8位となった雌魚です。当日は非常に冷えていた事もあって、突込み気味で泳ぐため評価を下げていましたが、ここ数日の晴天続きで非常によく餌を欲しがり普通に泳ぐように回復しています。
 昨日の魚に比べると体が長めで腹もやや細い魚ですが、尾が大きくかさもきれいで見栄えがするので、この魚をトップページの画像に変えておきました。

 また、今日は品評会の後片付けと整理を行なって、やっと一段落・・・っといった感じです。
 品評会のビデオ映像もパソコンに取り込んで、テープ編集や部門間のカットの挿入などを進めていますが、品評会の前後は結構色々とやる事があって、土佐錦魚の世話が少なくなっても、あわただしい毎日です。

2007年11月24日(土)
トップページ写真更新と品評会の魚評・参考魚を追加

 今朝も昨日同様によく冷えて、一日の水温変化も昨日と同様に推移していました。

 左の写真2枚は、先月までずっとトップページ中央を飾ってきた四歳雄魚を写したものですが、昨晩一夜だけ波板をかけ忘れていたため、案の定、今朝見るとひっくり返っていました。
 昼過ぎには復活して普通に泳ぎ回っていましたが、高齢になってきたので、冷え込みには注意が必要です。

 品評会も終わりましたので、この魚の今日撮影した画像をトップページに再び掲載しておきました。

 また、今日は、品評会で解説された支部長の魚評を主体に「第二回品評会2007年」の各入賞魚に魚評(解説)を追加しています。
 合わせて、当日支部長が展示されていた「参考魚」の中から、池袋での「トサキン保存会(本部) 第35回品評会」に出品された当歳魚を掲載しておきました。
 当会の品評会では、これらの参考魚には、今年から支部長のアイディアで解説を合わせて展示されていたので、この写真も紹介しています。

2007年11月23日(金)
初氷

 今朝は雲一つ無い晴天。放射冷却現象で良く冷えて、ハネが入っているモルタル丸鉢では写真の通り、薄っすらとでしたが今年初の氷が張っていました。
 朝は、夜間波板で蓋をしているプラ舟でも4〜5℃でしたが、昨日は全く給餌をしていなかったので、11時半ごろにようやく7〜8℃となったのを確認して1回目の給餌を少量、昼過ぎには10℃を超えて夕方には12℃でしたので、2回目の給餌も4時ごろに極少量行なっています。
 給餌の量や回数は今後急速に減らせる予定で、冬囲いはもう目前に迫っています。

2007年11月21日(水)
青水化開始

 品評会翌朝から、この3日間急に冷えて、水温が非常に低く推移しています。この3日間は早朝の丸鉢で2〜3℃、プラ舟でも3〜4℃の状態です。
 日中も冷たい風が吹き10℃程度までしか上がらず、夕方は既に8℃まで下がっている状況で、給餌もそろそろ終わりにしなければならない状態です。
 一昨日から、プラ舟には夜間波板を掛けて保温に努めていますが、波板の保温効果は高く、丸鉢は2℃でも波板のしたのプラ舟は6℃という状態です。

 ただ、冬はもう目前に迫っているので、各舟には青水化のために種青水を各舟1.5Lずつ追加をしています。
 写真は15Lのバケツです。夜間に照明をつけての撮影なので、自然な色は出ていませんが、実際にはもう少し薄い印象ではなかったかと思います。

 それから、先日の品評会のページを作っておきましたが、暫定版としています。10位以上の魚の写真だけをとりあえず公開していますが、後日支部長による各魚へのコメントを追加する予定です。

2007年11月18日(日)
「トサキン保存会第二回品評会」大盛況!!

 今日の「トサキン保存会第二回品評会」は、来場者も驚くほどの数となって、常時40〜50人程度、最も賑わった分譲開始時にはさらに増えて、昨年の3〜5倍の見学者で、まさに大盛況でした。
 非常に風も冷たく、早朝には小雨もありましたが、大会中は降雨は無く、寒い中でしたが、非常に賑やかに随所で歓談の姿が見られる楽しい会となりました。

 出品魚は、親魚33尾、二歳魚39尾、当歳魚57尾、参考出品魚7尾で、合計137尾で、予想通り、二歳、親魚のレベルは非常に高く、昨年を大きく上回るレベルの魚たちが並んでいました。

 予定を少し過ぎてのスタートとなった分譲魚販売でも、待ちわびた一般見学者によって、販売開始早々に、まさに飛ぶように売れて、100尾以上用意されて一番数の多かった当歳魚の売れ筋(1尾2,000〜3,000円)のものなどは、30分程度でほとんどが売れてしまう状況でした。
 
 上の素赤は二歳優勝魚で、大賀さんの出品魚です。審査員と支部長ともに全員の意見が一致した優勝は、この部門のみでしたが、それほどの際立った資質を見せている魚だと思います。

 うちの出品魚は、今年はあまり上位には入りませんでしたが、そんな事よりも、数多くの良い魚が集まり、それに触れられた事に、個人としても非常に嬉しく感じました。
 
 右の会場の風景は、分譲がほぼ終了した11時30分頃の様子で、分譲魚目当ての一般見学者が帰った後ですが、ご覧のとおり50名程度が歓談する賑わいで、色々な方が立ちかわり訪れられ、支部長による入賞魚解説が終わる3時半頃まで、ひっきりなしの安定した人出で、大いに賑わっていました。

 また、当日は三卯養魚場様も参加していただいたばかりか、昨年に引き続き非常に多くの賞品をご提供頂きました。この場を借りて、重ねて御礼申し上げます。

 今日は、本当に多くの方にお世話になりました。会員の方はもちろん、その家族の方や、三卯養魚場様をはじめ業者の方々、一般の見学者の方ですら色々と助けて頂き、色々な方々に助けられての品評会の成功だと感じております。
 本当に楽しい一日となりました。ありがとうございました。

 詳細については、後日「2007年(第二回品評会)」のページを作って掲載する予定ですので、しばらくお待ち下さい。

2007年11月18日(日)
品評会前日

 今日は真夜中まで明日の品評会の準備を行なって、これが全て終わったのは日付が変わった頃でした。

 昨日と今日とで、支部長、副支部長をはじめ会員の方数名からも電話を頂いて最終の打合せなどを行っていますが、さすがに「いよいよ」との気分も盛り上がってきています。
 
 明日持っていくものとしては、ノートパソコンとプリンター、ビデオカメラとデジカメ、参加賞、賞品、番号札、会報、入会申し込み書、筆記用具、計算機、集計用紙、名札、スケジュール表、入賞者名シール、・・・などなど、私の担当するものだけでも結構色々とあって、忘れそうになりながら、一通り揃えて車に積んでおきました。

 また、自分の荷物の方も、分譲魚用の洗面器が18枚、
バケツ2個、ビニール袋と輪ゴム、輸送用の発泡スチロール箱、携帯型エアーポンプなどと、こちらもそれなりの荷物となっています。

 明日の天気予報では、最低気温は8℃、最高気温でも12℃と急に寒くなりそうですが、雨の方は何とかもちそうで一安心です。
 一般の方からもメールで数名から見学依頼などもある他、それぞれの会員のところへも問い合わせなども結構あったようで、今年もかなり遠方から大勢集まっていただける見通しとなっています。

 品評会出品魚に加えて、今年も支部長の参考出品魚が展示されますが、池袋へ出した当歳魚全てに加えて合計7尾程度が展示される予定です
 私を含めて、東京まで足が運べなかった方には、大変嬉しい企画で、こちらも非常に楽しみです。なお、今年は合わせて魚の解説も掲示されるそうです。
 
 明日の品評会では、支部長、副支部長、事務局、審査員と分譲係の計15名は、名札を着けることとしていますので、一般の方からも、声をかけやすくなっているかと思います。

 遠方から来られる方も多いので、会場へは暖かくして、お気をつけてお越し下さい。

 支部長はよく言われていますが、品評会はコンテストです。勝負にこだわるのではなく、純粋に多くの良魚を見比べて、その資質を楽しみつつ、自身の将来への糧とするよう、一生懸命まじめに気楽に楽しみましょう。

2007年11月16日(金)
皺か、たるみか・・・当歳魚C

 今朝は薄曇りで少し水温も高く、プラ舟で13℃、丸鉢で10℃でした。

 いよいよ明後日の日曜日は、「トサキン保存会西日本支部 第二回品評会」
です。
 天気も良くなりそうな予報が出ていますし、恐らく出品魚のレベルも非常に高いものになりそうなので、昨年よりも色々な面で十分に皆が楽しめるものになりそうです。

 当会の品評会規定では、親魚、二歳魚、当歳魚の各部門3尾が出品可能ですが、うちから持って行く魚は、当歳と二歳のみとなります。
 二歳魚は、一応持って行く魚は決めていますが、当歳魚が非常に悩んでいて、厳しく見ればどれも皺が入っているように見えますし、今日の2枚の写真は同じ魚のもので、C(5/6孵化から残している1尾ですが、この魚も尾芯左脇に皺かたるみか・・・といった欠点があって悩んでいます。
 親骨が非常に柔らかく、静止すると左の写真のように柔らかい尾を広げますが、泳ぎ出すと右の写真のようになり、どう見ても皺に見えてしまうのが気になるところです。
 ただ、他にあまり選択肢もないので、おそらく持っていくことになるかと思います。

2007年11月15日(木)
好みの顔と体型・・・当歳魚B

 今朝の水温は、プラ舟で10℃、丸鉢で7℃でした。
 最近は日長が非常に短くなってきていて、夕方5時30分にはかなり暗くなっています。
 換水や給餌は、一度眠りに入った魚を再びライトで起こしてする形となっていて、魚体にもかなりのストレスを与えているとは思いながらも仕方なく行なっている状態です。

 今日の写真は、薄暗い早朝に撮影したので画像も悪くなっていますが、B(5/21孵化の2尾です。
 雌親の血を濃く引いているようで、顔の良さと丸手の体型は、この兄弟達に共通の優れた特徴と言えそうです。
 個人的には、左の魚のような顔と体型が好みなので、この顔と体に大きな尾をつけるよう組み合わせを考えて、来年の交配に用いる予定です。
 右の魚は左の魚と体型が良く似ていますが、目が体のラインの中にきれいに隠れるタイプなので、随分と印象が変わって見えます。
 ちなみに、尾にたるみや皺が入っているので、どちらも品評会用の魚ではありませんが、そうこうしていると実際に出せる魚は1尾もいなくなるのが辛いところです。

2007年11月14日(水)
もう一尾残すなら・・・当歳魚Iの続き

 今日の写真は昨日のI(6/11孵化の兄弟魚で、記録のために一応撮影しておきました。

 左の魚は、この兄弟達の中で昨日の黒い方に次ぐ評価で、顔はこちらの方が良いのですが、体が細く微妙に片腹で、尾の後が小さめなのも気になるところです。

 右はさらに尾が小さく、親骨の柔らかさは良いのですが、尾の前と後の境部分に谷が出来るので、あえて3尾を残すなら仕方なく・・・で残している魚です。

 ともに皺がしっかりと入っているので、昨日の魚同様に品評会魚ではありませんが、もう一尾を残すなら左の魚となります。

2007年11月13日(火)
1尾だけでも残れば・・・当歳魚I

 今朝はさらによく冷えて、プラ舟で8℃、丸鉢では6℃になっていました。

 写真は11日の魚と同じ日に孵化した当歳で、うちでは一番遅くに採卵した魚です。
 両親とも11日の魚とは異なってI(6/11孵化から残している魚です。
 この他に褪色前の2尾が残っていますが、体型と顔は左の魚とそっくりですが、右の魚よりさらに尾が小さく、この兄弟で来春まで残せる魚は、尾芯わきに皺はありますが、左の褪色前の1尾のみとなると思います。
 ただ、1鉢から1尾でも残せる魚が出るのと出ないのとでは大違いで、HIは、一時全てを流そうかとも考えた事があるくらいだったので、結果的にはこの1尾でとりあえずよしとしたいところです。

 右の体色が薄い更紗は、色変わり終了から1ヶ月は経っていますが、なかなか色が出て来ないのが珍しいので、どうなるかと興味本位のみで残しています。
 非常に顔が悪く、片腹で太みが無く、尾に皺もしっかりと入って尾芯もやや下げているので、バランスはそれ程悪くありませんが、やはりいつでもハネられる魚の評価です。 

2007年11月12日(月)
くっきりと白と赤・・・当歳魚@

 今朝はプラ舟でも10℃まで冷え込んでいます。午前中は冷たい小雨が時折降ってきて、今日は久しぶりに給餌を全くしない日となりました。

 今日の写真は@(5/19孵化)の中の2尾で、白い方は度々紹介している魚ですが、一段と良い腹と顔つきとなっています。
 どうやら色はこのままで、なんとか尾の赤も残りそうな気配です。
 また、素赤の方は色の濃い赤で、左の胸鰭のまくれや尾の皺が目立つため、これも品評会魚とはなりませんが、ともに欠点はありつつ来年の伸びが非常に楽しみな魚達です。

2007年11月11日(日)
顔の良い当歳魚・・・当歳魚H
 今日の写真はH(6/11孵化から一応残している3尾です。

 両親の血を引いて顔が良い兄弟達で、うちでは一番小さいサイズです。
 
 写真だけで見ると、品評会でも許されるかもしれない程度の皺やたるみですが、実物はかなりひどく、何れも品評会魚としては出せないレベルの欠点を持っています。

 この兄弟は共通して顔の良い中手タイプですが、写真の上の魚は尾芯の両脇にはっきりとした皺があり、尾の後もやや小さめです。

 また、写真中央の魚は尾芯を軽く左に振っていて、尾芯のそばでたるみが来ています。

 写真の下の魚は尾芯付近にくせがあって、尾先では後の上下がからんでくるのが大きな欠点です。

 この3尾は、何れも品評会どころか、来年の種用にも用いるつもりは無く、次第に分譲魚として、あるいは観賞用の睡蓮鉢の住人として、下から順に消えていく事となると思います。
2007年11月10日(土)
色々な形質・・・当歳魚J

 今日の写真の当歳魚はJ(6/27孵化)の中から残している4尾で、共通した部分もありながら、それぞれ異なった形質を見せています。

 まず、体型については、このサイズですでに4尾全てが異なるタイプのようです。

 尾筒にも長短のタイプの両方が見られますが、何より目立つのは尾の違いです。

 親骨の長さについては共通して十分なものを見せていますが、金座の大きさや、かさの入り具合、尾肩の感じには個性を感じるほどの違いのようです。

 ただ、長所だけでなく、欠点も共通していて、左上と右下は尾芯の周りに皺を寄せる事、右上は尾芯を下げている事、右上と左下は尾芯を軽く振っている事から、何れも品評会は難しそうに思えます。

2007年11月9日(金)
丸鉢とプラ舟の差・・・当歳魚A

 今朝の丸鉢は10℃、プラ舟は13℃でした。

 現在うちには5個の80Lプラ舟を設置していますが、1ヶ月前から当歳のハネを入れているものがあります。
 品評会後に丸鉢から当歳魚を移動させる時に備えて、スムーズに馴染ませるためにハネを入れて飼っていますが、ここに入れた当歳は何れも明らかに顔が悪くなっています。

 写真はともにA(5/19孵化)から残している当歳で、左は尾芯わきの皺で、右は尾芯の下げのため、残念ながら品評会魚ではありませんが、左の褪色直後のものは丸鉢で、右の褪色前のものはプラ舟飼育としています。

 1ヶ月前にはほぼ同じような顔でしたが、同じ鮎餌を同時刻に同量程度を与えていながら、飼育容器の違いだけでここまで差が出ています。

2007年11月8日(木)
良く似た形質・・・当歳E

 今朝も冷えて水温はプラ舟で10℃、丸鉢は8℃となっています。

 日に日に日長が短くなる中、いつものように給餌を行なっていますが、うちでは仕事の関係で早朝の6時半と7時半の2回、夕方6時過ぎに1回のみが給餌可能な時間となります。

 10℃を切る低温状態で、薄暗い中はっきりと魚も目覚めていない早朝と、すでに暗くなっていて温度も急に下がる一方の夕方しか給餌出来ないのは土佐錦魚の飼育にとってあきらかに無茶苦茶な給餌状況ですが、与えないわけにはいかないので、換水を頻繁に行なってどうにかごまかし続ける日々が続いています。

 写真の当歳は3尾とも非常によく似ていますが、全て別の魚です。

 何れもE(5/24孵化
の中から残している兄弟魚で、5月の研究会で会員の前で人工授精の実演を行なった際に採卵した卵から出た魚達です。

 尾の大きさや顔と体型、鱗目の細かさなどの資質は非常に気に入っている魚ですが、残念ながら何れも尾芯を下げて尾芯わきに皺を持つ魚です。

 写真はそれとわからない一瞬を撮ったもので、それなりには見えますが、実物はとても品評会には持って行けないので、種魚候補で残す事にしています。

 今年の当歳魚は皺が入っているために品評会への出品資格を満たさないものばかりですが、魚そのものの出来としては、なんとか満足できるレベルに仕上がっていると感じています。

2007年11月7日(水)
その他の二歳

 今日は快晴でしたが、それほど水温は上がらず、日中も18℃までとなっています。

 今日の写真は3尾とも全て二歳の雄魚です。二歳の秋まで残している魚なので、それぞれに長所を持ってはいますが、欠点も気になるので今回の品評会には出せない魚達です。

 上の素赤は、尾が体と比較して小さ目で、尾の前と後の境部分にはっきりとした谷がある点が欠点ですが、丸手で太みも十分で、安定した泳ぎで撮影が非常に簡単な魚です。
 親骨が柔らかく、その張りも弱い事も気になります。

 中央の素赤は体が全体的に小さいのですが、顔が良く筋肉質の体型で尾の後の幅もあり、尾芯が上がって先に行けば行くほど消えつつある桜尾ですが、

 右下の褪色中のものは尾も小さ目で右の返しが小さく桜尾気味、・・・という理由でそれぞれ留守番とする予定です。 

2007年11月6日(火)
黒い二歳

 今日は曇天で、日中も水温は15℃までしか上がらず、確実に冬が近づいてきている感じです。

 写真は二歳雄魚で、昨年の品評会の当歳魚の部の優勝魚です。
 うちには9尾の二歳魚を残していますが、うちの二歳以上の魚の中では唯一の褪色前の魚です。
 丸手で各ヒレも大きく体色も黒いため迫力がある魚ですが、反しの形状が独特で、親骨の先より袋部分のひれ先が長い形の反しが個人的に少し気になる魚です。

 今年の品評会にはおそらくこの3日間で掲載した3尾(白、赤、黒)を持っていく事になると思いますが、今年は二歳が一番レベルが高そうな気配で、特に激戦が予想されます。
 昨年の品評会での当歳のレベルの高さを考えれば二歳魚の出来が良いのは予想される事ですが、その他にもここ1ヶ月の間に見学させて頂いた方の魚は、実物は何れも素晴らしい魚ばかりで、副支部長のI氏、岡山のO氏、近くのN氏はそれぞれに良い魚をお持ちでした。
 また、中日本トサキン愛好会の品評会で活躍したK氏の魚も、写真を拝見しただけですが、こちらもすごい魚のようで、
私が知りえた情報だけでも、二歳・親魚は昨年のレベルを超える争いになるのは間違いなさそうです。

 品評会は当然の事ながら、それぞれが自分の1年間の飼育の評価を得る為に、できるだけ良い結果を期待しながら出品するものですが、他の方の素晴らしい魚を見て学ぶ事も非常に大きな目的だと思います。
 昨年の品評会では第一回と言う事もあって、私自身は全く他の方の魚を見て学ぶ余裕なども無く、ただバタバタと忙しく過ぎてしまいましたが、今年はそれなりに段取りも良くなって少しは余裕もできそうなので、じっくりと品評会を楽しめるようにしたいと思っています。

2007年11月5日(月)
ひさしぶりの雨

 今朝は曇天で水温は13℃。夕方からは小雨で日が暮れるのも早く、5時45分には真っ暗でした。
 暗く見え難い中、二歳の舟に少し濁りが見えたので2日目で換水としています。

 今の季節は、朝夕とも貯水タンクの水の方が少し温かいので、夕方の換水後に電気を点けて給餌を行なっておきました。
 ただ、うちの照明は1個の白熱球だけで広範囲には届かないため、丸鉢の当歳魚は平日はいつも朝だけの給餌となっています。

 写真の二歳はこれまで顔が非常に気に入らず、腹も細く寸胴で困っていましたが、雌魚という事もあってか、朝夕の給餌でわずかながら最近腹周りに太みが出てきました。
 この調子で行けば、品評会までにはもう少し太ってくれそうな感じを見せています。

2007年11月4日(日)
晴天続きの休日

 昨日と今日は日中は良く晴れて、ほぼ快晴の天気となり、日中は17℃まで水温も上がっています。
 久しぶりに週末の両日をともに家で過ごしたので、換水も2日おきに、給餌は1日3回と、しっかりと管理が出来ました。

 写真もいくつか撮る事ができ、左の写真もそのうちの1枚で、2歳雄魚です。
 昨年の品評会では当歳魚の部で4位となった魚で、写真では分かり難いのですが少し小さいサイズの魚です。
 この数日の朝の低温は、保温材のあるプラ舟でもかなりの冷え込みとなっていて、今朝も10℃となっていました。
 おかげで顔の尖りや腹の膨らみも一段と良くなってきたようです。

2007年11月3日(土)
低温

 今朝はプラ舟で8℃、丸鉢では6℃まで下がりました。この秋一番の冷え込みで、日中は快晴の青空にも関わらず16℃までしか上がりませんでした。
 朝の給餌は一旦見送り、給餌は水温が10℃以上になった10時以降に3回に分けて行なっておきました。

 また、今日は越冬に備えて、丸鉢を1個片付けて、そのスペースに80Lのプラ舟を設置しておきました。これで舟は5個となり、当歳を14尾越冬させる事ができる計算です。
 この舟には当歳のハネを7尾入れて、徐々に青水化して、青水の元を作らせる事としています。 

2007年11月2日(金)
「金魚三昧」創刊!!

 今日、三卯養魚場(旭東出版)から「金魚三昧」の創刊号をいただきました。

 光栄な事に、昨年の「トサキン保存会西日本支部第一回品評会」で取材された二歳優勝魚の写真を表紙に使われています。

 当初O支部長を通じて、私の方にも昨年の終わりごろから表紙の魚の写真の使用についてお話があり、先月には急遽「表紙の魚についての簡単なコメント」から話が進んで、「私の土佐錦魚飼育の方法」を掲載していただく事となってしまいました。

 飼育年数が僅か5年であり、また飼育規模も小さく、読者に訴えるようなものは何も無いので、と丁重にお断りしたのですが、土佐錦魚飼育者の門戸を広げる意味で、「飼育規模が小さくとも、手をかければ良い魚も作れる事が伝えたい」との思いだとお聞きし、引き受ける事にした次第です。

 表紙のデザインや発売日についても、(途中修正や延期などもありましたが)随時情報を頂いて、発売日を心待ちにしていましたが、届いてみるとその事よりも内容の充実ぶりに大いに驚かされました。
 金魚飼育の上級者向けの内容との事でしたが、これが想像を大きく越える貴重な情報が随所に見られ、愛好家には非常に参考となる情報であふれていました。
 読み進めるほど、よくぞここまでの情報をまとめたものだと感心するほどの深い内容で、色々な分野の情報の中に、土佐錦魚にも応用できるものが非常に多く、早くも第二号が待ち遠しく感じました。

 土佐錦魚についても、O氏への聞き取り取材である「土佐錦魚の普及とその価値観」は秀逸で、あれだけ多くO氏と接する機会を持ちながら、知り得なかった事柄も多く掲載されていて、これが8ページのフルカラーである他、同じくO氏による「土佐錦魚飼育講座」のフルカラー4ページを加えると、土佐錦魚愛好家にとってはさらに価値のある非常に充実した内容だと思います。

 その他にも、「キンギョのヘルペスウイルス」や「金魚資料の栄養学」など、一般には接する機会も少ない研究者による解説で、非常に詳しい内容に感心させられるばかりでした。

 形態は月刊誌のフィッシュマガジンやアクアライフのようなサイズと厚みで、これらの雑誌が1冊全てのページに渡って完全に金魚愛好家向けの特集となったようなイメージです。
 

2007年11月1日(木)
「土佐錦魚訪問記」に記事を追加しました。

 今朝は霧雨で水温は14℃。最近はめっきりと日の出が遅くなり、6時を過ぎても薄暗い状況で管理が非常に難しくなってきています。
 そのため、早朝の低温時に無理やりに給餌となり、1日1回の給餌が恒常的になってきています。

 さて今日は昨日の岡山のOoga氏の見学状況を「土佐錦魚訪問記」のページに記事を追加しておきました。
 一緒に見学に行ったNさんと車中でもずっと話をしていましたが、今回見学した感想を一言で表現するとすれば、「驚愕のたたき池効果!!」でしょうか、興奮も覚めやらぬ間にHPの記事も一気に作っておきました。

 特に二歳と親魚は素晴らしいの一言で、品評会での氏の魚たちの活躍が楽しみです。

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