土佐錦魚写真館2008年

2008年の写真から気に入ったものをまとめて紹介しています(No.と撮影日を併記しています)
〜サムネイル表示ですのでクリックすると拡大します〜

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2008年 うちの土佐錦魚:三歳魚 

gallery-A001(2008/2/23)

gallery-A002(2008/7/20)

gallery-A003(2008/12/18)
 2008年の三歳魚で、2009年に持ち越したのは上の3尾、全て雌魚で、何れもI氏の系統の魚です。左のA001は針仔から育てましたが、二歳魚で大きく伸びて写真に近い尾に。他の2尾は明け二歳の早春に導入して、A002は夏前に、A003は秋になってから伸びてきた魚で、土佐錦魚の変化の時期の幅を実感させてくれる魚達です。

gallery-A004(2008/4/24)

gallery-A005(2008/4/21)

gallery-A006(2008/4/6)
 上の3尾は何れも5月の終わりに(恐らくヘルペスだったのだろうと思われますが、)失った魚です。それぞれ順調に成長し、このすぐ前まで産卵にも用い、特にA004とA005の雄魚については、品評会魚として期待していた魚だけに残念な結果でした。ただ、A004の子の中には面白そうな魚も出てきたので、この子を使ってまた2009年も楽しめそうな感じです。A006は丸手で尾の大きな雌魚で、現在残している魚の中には子や孫も多くいますが、体型は素直に遺伝しながら、尾の伸びが遅れているような感じで、子は晩成型のようです。

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2008年 うちの土佐錦魚:二歳魚 

gallery-B001(2008/6/16)

gallery-B002(2008/9/7)

gallery-B003(2008/12/11)
 上3枚は同じ魚で、2007年の当歳魚@の掛け合わせから残している唯一の魚で、雌魚です。この雌親は現在三歳で上のA001です。尾の大きな早生型の形質を受け継いで、この魚も二歳で大きく変化した魚です。

gallery-B007(2008/3/8)

gallery-B009(2008/5/6)

gallery-B009(2008/12/18)
 こちらも上3枚は同じ魚で、2007年の当歳魚Jの掛け合わせから残している唯一の魚で、これも雌魚です。春までは体に対して尾の大きなタイプでしたが、産卵後には体も細くなり、尾の伸びも鈍化して、特徴の無い魚になって来ました。親骨の押さえの良さと尾筒の付けが良いため、非常に安定した泳ぎを見せるので、もうしばらく様子を見るために残しています。ちなみにこの雌が産んだ子は成績が悪く全て流しています。

gallery-B011(2008/4/27)

gallery-B011(2008/6/25)

gallery-B003(2008/12/18)
 こちらも上3枚は同じ魚で、4月に導入したO氏の魚です。雄魚で産卵にも多く用いましたが、秋の褪色と合わせて反転が大きくなり、小型ながら迫力のある魚になってきました。
 右の2枚が同じ魚で、小型の雌魚です。顔と体型が素晴らしい魚で、尾の大きな雄との掛け合わせを狙っていましたが、この年はタイミングが合わず、採卵が出来なかった残念な魚です。
gallery-B017(2008/4/13)

gallery-B004(2008/12/18)
 右の2枚が同じ魚で、2007年の当歳魚Eの掛け合わせから残している唯一の魚で、この尾の大きさながら雌魚です。下の当歳魚C002を産んだ魚で、尾の大きな雌魚は、子にも尾の大きな魚が出る確率が高い事を感じさせます。尾のかさが大きく見栄えもするので、2009年も産卵に使用してみたい魚です。

gallery-B006(2008/5/6)

gallery-B006(2008/12/18)

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2008年 うちの土佐錦魚:当歳魚 

gallery-C001(2008/11/1)

gallery-C002(2008/11/22)

gallery-C003(2008/12/18)
 今年の当歳魚で、最も驚かされた尾の大きな魚が、上の左C001で、Fから残している魚です。全国土佐錦魚品評大会でも、皆を驚かせていた魚で、欠点もありながら4位に評価されましたが、この魚での産卵を今から非常に期待させてくれます。
 中央のC002はAから残している魚で、こちらも同じ大会で5位に入りましたが、この年の当歳魚ではほぼ唯一の尾に欠点の無い魚でした。
 右のC003は、C、から残している魚で、尾芯に大きな癖もあり、完全な種用ですが、2009年の産卵に非常に期待している魚です。

gallery-C004(2008/11/8)

gallery-C005(2008/11/7)

gallery-C006(2008/12/19)
 上の左C004は、Nから残している魚で、遅く採卵した事もあって、まだ小さな魚ながら、この兄弟には尾付けが良いものが多く、中でも最もバランスの良いこの魚には種魚としての活躍を期待する所です。
 中のC005はO氏の分譲魚で、10月の品評会で優勝した魚ですが、尾にも微妙な皺が入り、親骨の極めも弱いので、全国大会には参加させませんでしたが、これも2009年の産卵に期待している魚です。
 右のC006は、C001と同じくFから残している魚で、尾芯の左に少したるみがあり、体も長手ですが、尾が大きく柔らかいので残している魚です。

gallery-C007(2008/11/8)

gallery-C008(2008/10/11)

gallery-C009(2008/11/2)
 上の左C007は、Hから残している魚で、当歳魚の研究会では4位になりながら、体が小さく、10月には桜尾気味で尾芯もすくい始めたため、品評会魚ではなくなった魚です。素直で体に対して尾が大きいだけの魚だったので、個人的にはあまり好みではなく、種魚としても用いない予定ですが、数合わせに残しています。
 中央のC008は、Dから残している魚で、この年に最も早い褪色を済ませた魚です。顔や親骨の張りが気に入りませんが、体の太みで、尾芯にからみがありながらも残している魚です。
 右のC009もDから残している魚で、尾も大きく、バランスも悪くないのですが、褪色後半年経っても体色が薄く、そのため産卵には恐らく使わない魚となる予定です。

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2008年 見学先での土佐錦魚の写真 
ここで紹介する写真は、見学先や品評会などで撮影した写真です。

gallery-D001(2008/9/2)

gallery-D002(2008/11/11)

gallery-D003(2008/11/23)
 上の左端D001はO氏の二歳魚で、見学時に撮影させて頂いたものです。2007年のトサキン保存会の品評会(池袋)で、当歳魚の部9位となった魚ですが、個人的には当時O氏が出品された3尾の当歳魚の中で、最も好みの当歳魚でしたが、二歳になってもやはり一番好きなタイプに育ってました。
 中央のD002は、トサキン保存会西日本支部の会員のA氏の二歳魚を訪問時に撮影させて頂いたものです。この前後に当会の品評会と全国大会でも見ることの出来た魚ですが、二歳でこれだけ大きな後をテーブル状に広げる姿はなかなか見られないと思います。
 右のD003は、全国土佐錦魚品評大会で撮影したもので、親魚の部6位となったB氏の三歳雌魚ですが、個人的に非常に感銘を受けた魚です。やや親骨が前にきていますが泳ぎは悪くなく、太みのある丸手の雌ながら大きな尾を持ち、上品な顔の尖りで、繊細ながら力強い印象を与え、鱗目が整然と細かく並ぶ魚で、非常に発色も良く肌合いも美しいまとまった魚で、その創りの技術の高さを感じさせる魚でした。

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