土佐錦魚写真館2010年

2010年の写真から気に入ったものをまとめて紹介しています(No.と撮影日を併記しています)
〜サムネイル表示ですのでクリックすると拡大します〜

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2010年 うちの土佐錦魚:親魚 

gallery-A1(2010/4/8)
 2010年は、前年(2009年)の当歳魚を多く残したため、親魚ををあまり残せない年でしたが、唯一品評会用に写真の五歳雌魚を手元に残しました。
 大きな尾と返しが非常に素晴らしい魚で、水中姿勢も安定していましたが、昨年に続いて産卵が無いまま、夏を前に座り込むようになったため処分となりました。

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2010年 うちの土佐錦魚:二歳魚 

gallery-B1(2010/6/21)

gallery-B2(2010/7/30)

gallery-B3(2010/11/23)
 全国大会において2009年には当歳魚で5位、今年(2010年)の二歳魚では優勝した雌魚です。上3枚の成長過程を見比べると7月に前極めが出来ているのがわかります。その後は尾の白い部分が大きくなって、日の丸がはっきりと出た大きい尾が作られ、秋に向けて体色が濃くなり、体も太みを増して顔が良くなっています。雌魚ながら残念なことに産卵が無く、今後に期待したいところです。(両親の写真

gallery-C1(2010/6/21)

gallery-C2(2010/7/26)

gallery-C3(2010/10/16)
 全国大会で二歳魚の部で7位となった雌魚です。当歳時(2009年11月25日)から褪色がゆっくりと進んだ魚でしたが、初夏の訪れとともに急激に色抜けが起こり、胸鰭と尻鰭に僅かに朱を残すのみとなって、一見すると白に見えるのが残念な魚です。
 当歳時から親骨が硬かったため、尾の反転が進むにつれて突っ込み気味となりましたが、土佐錦魚の理想とされる円に沿う形態を見せてくれています。(両親の写真

gallery-D1(2010/4/10)

gallery-D2(2010/7/10)

gallery-D3(2010/10/27)
 体は嫌みの無い高さで独特の丸みがあり、尾付けも良い(押えの良い)尾の大きな雄魚です。当歳時(2009年10月16日)から、渡りの長さは若干の不足していて、そのため後ろは十分に大きくなりながら、返しが少し物足りない魚となっています。
 先に紹介したCの魚と同腹の兄弟魚で、ゆっくりと褪色するところは似ていますが、D3の撮影後、寒さに逢ったため、越冬時は全身真っ黒に戻っていました。(両親の写真

gallery-E1(2010/5/30)

gallery-E2(2010/7/10)

gallery-E3(2010/10/5)
 支部大会で二歳の部3位となった魚です。目を惹く更紗模様の雄魚で、当歳時(2009年10月30日)から金座が大きく丸手で尾の押えが良い安定した姿形の魚で、順調に尾が大きくなって伸びてきましたが、右えらが窪んだ感じで顔が曲がり気味、尾芯が細いのが少し気になる部分です。産卵期には十分に使用できる状態でしたが、他に掛け合わせを優先したい雄魚があったことから、結局使わず終いとなってしまった魚です。(両親の写真

gallery-F1(2010/4/13)

gallery-F2(2010/7/27)

gallery-F3(2010/12/19)
 上のEの魚と同じ掛け合わせの兄弟魚で、支部大会の二歳の部で8位となった魚です。こちらも雄魚です。当歳時(2009年11月8日)から一貫してやや小型で、バランスは良いのにあまり特徴の無い魚でした。色目がはっきりしていて癖が無い魚なので、二歳魚ながら産卵には多用しましたが、際立って特徴的な子は得られていません。
 晩成型の魚のようなので、今後の伸びに期待したいところです。両親の写真

gallery-G1(2010/4/10)

gallery-G2(2010/6/30)

gallery-G3(2010/8/29)
 尾の大きな雄魚で、9月には褪色が始まって晩秋(2010年11月23日)には更紗になっています。当歳時(2009年9月26日)から親骨の柔らかく、左右の返しの大きさが異なってはいましたが、両親の掛け合わせも気に入っていたので、産卵にも何度か使いました。6月に急に後ろが大きくなり、かさも見事な魚となった早熟な魚ですが、スペースの都合で9月に分譲に出しています。(両親の写真

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2010年 うちの土佐錦魚:当歳魚 

gallery-H(2010/12/19)

gallery-I(2010/10/18)

gallery-J(2010/11/3)
 孵化10週目の姿で早くから気に入っていた上左端のHは、両親Eから良い形質のみを受け継いだ感じで、全国大会優勝という結果を残してくれました。上中央の I は、両親Aの中から残し、孵化8週目の姿では最も気に入っていた魚で、その後の伸びで支部大会優勝魚となっています。上右端のJはIと同じく両親Aから出たもので、支部当歳魚研究会の優勝魚です。

gallery-K(2010/12/4)

gallery-L(2010/11/8)

gallery-M(2010/9/19)
 上のKとLは、上記のIとJと同じく両親Aの中から残した魚で、当歳の秋の時点で4尾を残す結果となった所謂「当たり腹」でした。この兄弟魚らは雄親の影響か何れも尾が大きいためか、尾芯の伸びが追い付き難い感じです。
 右端のMは、尾芯両脇の皺が欠点ですが、この年で最も太みのある当歳魚で、両親@のうち雌親の体型を得たようです。

gallery-O(2010/11/6)

gallery-P(2010/10/9)

gallery-Q(2010/12/5)
 上の写真3尾は、何れも両親Mから出た魚です。少し遅い5月24日孵化でしたが、夏の好天候も影響したのか順調に成長して、越冬時には十分なサイズになり他と変わらない程度に迫っています。この年多用した雄親の欠点(尾芯飛び)が影響しているのか尾芯が細く消えそうなのが心配ですが、何れもバランスの良い安定した魚となっています。

gallery-R(2010/9/13)

gallery-S(2010/11/14)

gallery-T(2010/9/19)
 上の3尾は、先に紹介したHと同様に、何れも両親Eから残している魚です。同腹の兄弟から4尾を残しているのはこの魚達とは別にI・J・K・Lを得たAのみなので、こちらも所謂「当たり腹」と言えます。RとSは褪色も早く紅白がはっきりと出た綺麗な更紗で気に入っている魚です。また、Tは突然変異で珍珠鱗(パール鱗)となっている魚で、こちらの今後も面白そうです。

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