トサキン保存会西日本支部「2007年研究会活動報告」

トサキン保存会西日本支部の研究会活動の状況を簡単に紹介します。
(一部の枠付きの写真は、クリックすると拡大します)

会員のための活動ですので、実際にはここに公表出来ない技術や情報などもあり、掲載内容は活動の一部です

(記事は研究会開催後に順次追加する予定です)。

当歳魚研究会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2007年9月16日10:30〜18:00)
 時折激しい雨も降る天候の中、当歳魚の研究会が品評会形式で行われました。悪天候の中でしたが、出席者は会員16名と一般参加3名の合計19名での開催となりました。
 当歳魚研究会も2年目になって、段取りも良くなっていますが、今回は11月の品評会に向けて準備を進めていた看板の除幕式もあり、体制も着実に整ってきています。
 FRP洗面器の共同購入では、品評会用に今年は20枚買い足した他、36枚を個人用に一括購入しましたが、送料を会で負担して価格も4割引となり、いつもながら好評でした。
 今回は分譲会も併催され、当歳魚から二歳、親魚と一通り出品がありましたが、分譲された魚は10尾と数は少なめでした。
 ただ、出品された分譲魚はどれも来年の種魚として素晴らしいものを持っている魚で、何れも人気が高く短時間で販売されています。
 当歳魚研究会では、出品魚39尾の中から、支部長が12尾選出し、この中から指名された会員3名がポイントの投票形式で審査を行い、上位10位を決定しています。
 その後、支部長の解説を伴ったビデオ撮影を行い、飼育状況の見学を行ないました。
第1位:Ikemoto氏出品魚 第2位:Ogawa氏出品魚 第3位:Ogawa氏出品魚 第4位:Saijo出品魚
第5位:Tateishi氏出品魚 第6位:Ooga氏出品魚 第7位:Tagashira氏出品魚 第8位:Nakashio氏出品魚
第9位:Ikemoto氏出品魚 第10位:Ooga氏出品魚

丸鉢ライン

選別済稚魚分譲会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2007年6月17日11:00〜18:30)
 今年3回目の行事となる稚魚分譲会が行われました。関東方面や遠くは鹿児島からと、広島県外からの参加も5名を含み、出席者15名(うち会員14名)での開催となりました。
 先月の稚魚分譲と異なり、今回は選別済みのみですが、10セットが並びました。各セットはそれぞれ大きさも色々なものがあり、孵化日の違いでサイズも様々ありました。見学するだけでも、これらの稚魚を比較する事で、サイズ別の残すべき姿を知る事ができるので、皆勉強になった事と思います。
 また、当日は4歳の分譲魚も4尾並びました。写真の素赤は左が雄、右が雌で、どちらも来年の産卵にも十分に使えますし、分譲魚の中には左の雄の様に、品評会に出せるレベルのものも含まれていて好評でした。
 研究会では、分譲稚魚を例に支部長の解説があった他、指名された4名による選別の実習と検証がありました。実習者は皆が見守る中での作業で、平常心でいつもの選別が出来ていたとは思いませんが、それぞれの選別のくせが修正できる良い機会になったようです。
 その後の支部長の飼育管理の見学では、イトミミズの代用の餌として使われている鮎餌の粒の小さなものの与える量や与え方の注意点(写真右端が解説中の様子)など、実際に目で見て覚える飼育方法を学ぶ事ができました。
 今回もいつもどおりミジンコ採集に出かけ、軽トラックに一人1袋を山積みして持ち帰りました。これをネットとザルの2枚重ねで濾し取り、1鉢当たり親指の爪の大きさぐらいの塊で給餌するとの事でした。
 丸鉢は2日おき程度の換水で、コケはきれいにとって管理されています。右端の稚魚は無作為に一部を掬い取ったものですが、どの鉢にも尾の後の大きい稚魚が多く見られ、尾を柔らかく絞って勢い良く泳ぐ姿が印象的でした。
 二歳魚は、産卵時期から成長の時期へと移ってきており、伸び盛りの様子が非常に頼もしく思えるほどです。今年の天候の良さが原因か、色変わりを始めているものが例年より多く感じました。
 右端の3歳雄魚が昨年の本部2歳優勝魚で、特に渡りの伸びと尾の成長で、前回よりもさらに良い魚になっていました。
 ちなみに左端の褪色中が2歳の他は、素赤が4歳でともに雄で、黒い魚も褪色を始めているようです。
 全体的に特に2歳は丸手が多く、その他の中手の魚も含め、尾の大きい魚が目を惹きます。

丸鉢ライン

無選別稚魚分譲会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2007年5月20日11:00〜17:30)
 4月に続いて今年2回目の行事で、稚魚分譲会が行われました。出席者19名(うち会員18名)のうち、関東や九州など広島県外からの参加が8名と、いつもながら会員の意欲も高く、和やかな雰囲気でありながら特に休憩時間なども無く、1日の時間を目一杯使った感じの充実した研究会となりました。
 今回は支部長の産卵が非常に順調(上の写真の通り全ての丸鉢が埋まっていました)であったため、無選別に加えて選別済み(写真上左端)稚魚の分譲も合わせて行なわれました。
 選別済みの稚魚(孵化後2週間程度:60〜80尾)が20セット、無選別稚魚(孵化後約1週間:300尾程度)が13セット、合わせて33個の洗面器が並び、希望する会員にその全てが分譲されました。
 今回の分譲稚魚の親魚は、特に結果が安定するとされている3歳以上の魚同士での掛け合わせとなっていて、いつも会員のところに惜しみなく良い魚を出している支部長の人柄を感じさせる内容でした。(そんなに出しても大丈夫なのかと、こちらが心配するほどの顔ぶれでした。)
 選別済みの分譲稚魚では、1/3が上段左端のガクトで採った子で、その他の雄親も、上段左から2枚目の昨年の保存会親魚6位、二歳優勝魚、二歳14位、下段左の新しい血の導入となる高知の系統、それに当日産卵の実演(下段左から2枚目が実演のシーン)でも使った右の2尾(左が雄、右が雌、ともに品評会上位入賞実績有)のうち、雄魚である6尾が全ての掛け合わせの雄親として使われていて、雌親も下段の写真右端やガクトの子の3歳雌魚など、非常に優れた特徴のある魚が使われていて、どれも将来が非常に楽しみな稚魚でした。
 支部長の飼育状況の見学では、参加者の質問も選別や産卵に関することが多く出ており、産卵を促したり抑えたりする調整の方法や、初期の選別時に尾型で将来性を予測するポイントなど、参考となる事が多く説明されました。
 上の写真の二歳魚は、個人的に目に付いた魚で、4月以降の急激な伸びを感じさせます。左端は昨年の保存会当歳7位、右の2尾はガクトの子の雄魚で、まだまだ伸びてきそうで将来が楽しみな魚です。
 その他、当日はミジンコやイトミミズの採集も行い、各自が活き餌を持ち帰ったようです。

丸鉢ライン

二歳親魚分譲会 : 広島県福山市加茂町の小川支部長宅にて (2007年4月15日11:00〜17:30)
 今年最初の行事となる二歳親魚分譲会は、出席者18名(うち会員17名)の参加で、二歳魚33尾、三歳魚4尾、四歳魚3尾が分譲魚として用意されて並びました。
 分譲魚の価格は、二歳が千円から8千円、三歳でも1万2千円〜2万5千円、四歳魚が3万円〜5万円と、かなり幅広く色々なレベルの魚が出品されました。
 分譲魚は、ほとんどが二歳で5千円以下のものでしたが、今回は品評会での上位入賞魚も出品され皆を驚かせていました。上の写真は全て分譲用に出品されたもので、素赤の3尾は全て四歳雄魚で、褪色前の2尾は三歳で左が雌、右が雄(ガクトの子)です。
 会場では、「欠点がある魚を、どのように掛け合わせをすれば有効に使えるか」など、産卵を前に会員それぞれが自分の持ち魚との交配を考えながら、熱心な質問や意見が交わせれていました。
 また今回は鑑識眼の研鑽実習として、二歳、三歳、四歳の3尾の魚を例に、会員がその魚を見て、長所と欠点を10項目ずつ書き上げ、その後支部長から解説を行なう試みを始めました。
 全会員が土佐錦魚を見る目を早期に養う事が目的で、気づかないところが確認できる効果的な取組みだと思います。
 支部長の飼育状況を見学すると、やはり丸手で尾が大きい魚が目立ち、今年の産卵も期待が持てそうです。ガクトも健在で、尾の張りが弱くなってきたとの事でしたが、写真の通りまだまだ十分に魅せる魚です。
 分譲に出す事が多く、数は少なくなっていましたが、残った魚にはさすがに際立って光るものがあります。
 下の写真は、丸鉢で湧いているミジンコと、採集されたイトミミズです。飼育規模が小さければ十分量のミジンコが群れていました。
 この後、ミジンコが大量に発生している池へ、またイトミミズを採りに用水路(どぶ)へ行き、それぞれ多量の活き餌を持ち帰りました。

丸鉢ライン

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