土佐錦魚(とさきん)の交配親の選定 掛け合わせの事例

掛け合わせの参考に、良い結果を得られた交配を、親子の写真とともに解説します。
(両親は産卵時に近い写真、子は当歳の秋の写真を選定。他所から稚魚を導入したもので両親の写真があるものも合わせて紹介しています)
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(子の雌雄は2013年3月16日現在で確認したもの)

土佐錦魚(とさきん)の掛け合わせと系図 2012
両親(二歳) 雄親(二歳)×雌親(三歳) 雄親歳)×雌親(三歳) 両親(二歳) 雄親歳)×雌親(二歳)
雄親(両親)はこの年(2012年)の全国大会の二歳の部の優勝魚で、太い体に大きな尾を持つ魚。雌魚(両親)は尾筒が短めながら姿勢が良く顔と体型が魅力の更紗の魚。 雄親(両親)はこの年(2012年)の全国大会の二歳の部の優勝魚で、太い体に大きな尾を持つ魚。雌魚(両親)は前年(2011年)の全国大会の二歳魚の部で4位の魚。丸手同士の組合せ。 雄親(両親)は前年(2011年)の支部大会の親魚の部の4位の魚で、やや長手で色目のはっきりした白勝ち更紗。雌魚(両親)は前年(2011年)の全国大会の二歳魚の部で4位の魚。長手と丸手の親子掛け。 雄親(両親)はこの年(2012年)の全国大会の二歳の部の優勝魚で、太い体に大きな尾を持つ魚。雌親(両親)は典型的な丸手ながら、顔や太みが素晴らしくい素赤の魚。 雄(両親)は前々年(2010年)の支部当歳魚研究会で優勝したやや長手の魚。雌親(両親)は典型的な丸手ながら、顔や太みが素晴らしい素赤の魚。
2012年 交配@ (5/10孵化) 2012年 交配B (5/14孵化) 2012年 交配D (5/14孵化) 2012年 交配E (5/14孵化) 2012年 交配G (5/20孵化)
2012/5/4 2012/4/30 2012/5/4 2012/4/30 2012/4/1 2012/4/30 2012/5/4 2012/4/14 2012/5/6 2012/4/14
2012年 子(当歳魚) 2012年 子(当歳魚) 2012年 子(当歳魚) 2012年 子(当歳魚) 2012年 子(当歳魚)
@ A B C♀  F G H  I K
2012/11/13 2012/11/13  2012/11/13  2012/11/8 2012/11/13 2012/11/13 2012/10/9  2012/11/18 2012/10/27
大潮で小雨、水温も20℃と絶好の産卵日和で、この年の初産卵。この日は2尾の雄と順にかけて計1800個を採卵。この雄が本命だったので、先に1200個を採卵。精子の状態はスプレー状ではなかったが、時間をかけて都合10回以上の受精。卵は薄い黄色で受精率は9割。4日ちょうどで孵化。孵化10日目の1回目の選別ではフナ尾や尾が小さいものも多かったが残した150尾は良い資質を見せていた。2w目には100尾に減らして丸鉢へ移動した。   水温17℃での産卵。いくらでも出る卵を3尾の雄と順次かけた最初のペアの卵で1200個を採卵。精子は薄く少量だったが、ちょうど4日間で9割以上が孵化。孵化2日後からブラインシュリンプを給餌し、孵化8日後に初選別で1100→220、2週間後に100×2鉢として丸鉢飼育開始、3w:40×2、4w:20×2、5w:15×2、6w:12×2、7w:10×2、8w:7×2、以降毎週1尾減らし8月には1鉢4尾に。この年最も良い子が多く出た腹で、秋まで2鉢の計6尾が残った。   交配Bと同じ日の3ペア目の最後の1200個を採卵。濃い精子が多量に出たが、孵化条件が同じにも関わらず4日半での孵化と少し遅れた。1回目の選別時期が遅れたために過密状態で2w目に一度に1/10の100尾とし、3w目に60尾で丸鉢に移した。褪色の早い鉢で、8月の初めには1鉢5尾の全てが褪色した。残った魚はやはり父親の血が濃いようで、やや長手タイプが主体。   水温17℃での産卵。雌は卵数が少なく、1時間かけてどうにか300個を採卵。やや白っぽい卵も混ざる。浮き洗面器の中で4日半で9割の280尾が孵化。孵化10日後に40Lプラ舟に移し、2w目に初選別で100尾とした。初選別では尾が大きいものが多かったが、左右の親骨の角度違いも多かった。3w目50尾、4w目40尾、5w目30尾、6w目20尾と減らす中、丸手、長手、尾の大きいものと色々出たが、どれも良い子ばかりで優秀な腹。   雨上がりで波板の下は18℃の朝。雌魚はこの年2回目の産卵だが、前回同様卵数が少なく400個を無理に採卵した状態。雄の精子が少なかったが3日半で全てが孵化。尾数が少ないため、無選別で孵化10日目にはプラ丸鉢へ移し、2w目に初選別で100尾、さらに換水の度に減らし、3w目には20尾に。結局残ったのは写真の1尾であった。
D E J
           
  2012/11/11 2012/11/13   2012/11/18    

丸鉢ライン

両親(二歳) 雄親歳)×雌親(三歳) 雄親(三歳)×雌親(二歳)
雄親(両親)はこの年(2012年)の全国大会の二歳の部の優勝魚で、太い体に大きな尾を持つ魚。雌親(両親)は顔と体型が良く渡りの広い魚。 雄魚(両親)の父親は前年(2011年)の全国大会の二歳魚の部優勝魚。この雄魚も父と同じくこの後褪色が始まり、秋には更紗になった。雌魚(両親)は前年(2011年)の全国大会の二歳魚の部で4位の魚。 雄(両親)は前々年(2010年)の支部当歳魚研究会で優勝したやや長手の魚。雌魚(両親)は尾筒が短めながら姿勢が良く顔と体型が魅力の更紗の魚。更紗同士の組合せ。
2012年 交配I (5/24孵化) 2012年 交配J (5/24孵化) 2012年 交配A (5/10孵化)
2012/5/4 2012/5/7 2012/5/21 2012/4/30 2012/5/6 2012/4/30
2012年 子(当歳魚) 2012年 子(当歳魚) 2012年 子(当歳魚)
L♂  M N O
2012/10/27 2012/10/27 2012/11/13 2012/11/18
曇り空の暖かな朝、波板の下は20℃の条件で早朝5時半の人工授精。卵はするすると状態良く出て、精子も薄く広がりの良い状態で短時間で800個を採卵。浮かべた洗面器の中で3日半での孵化。4日目には無加温プラ丸鉢へ、6日目には加温40lプラ舟に、10日目に初選別で100尾にして丸鉢にと、色々と放浪し、かろうじて1尾を残した感じだが、張りの良い大きな尾の鹿の子更紗が残った。   曇り空の暖かな朝、波板の下は20℃の条件で早朝5時半の人工授精。卵はするすると状態良く出て、軽く3回絞って1600個を人工授精。精子も濃く状態が良かった。無加温のプラ舟に浮かべた洗面器で3日半で孵化。無加温ながら加温した交配Iよりやや早い孵化。4日目には無加温プラ丸鉢へ、6日目には40lプラ舟2つに分けて移動。良いものが少なかったが、体は細いがバランスの良い1尾を残した。   大潮で小雨、水温も20℃と絶好の産卵日和で、この年の初産卵。交配@に続いて2尾目の雄との交配で、600個を採卵。精子の状態はスプレー状ではなかったが、黄色い卵の受精率は9割。4日半で孵化。孵化3日目の夕方から自由遊泳に入り、孵化10日目の1回目の選別でまだ小さかったが無理に選別し、80尾を拾い出した。2w目には50尾にし丸鉢へ。最終的には特徴のある良い子が得られた。
         P  Q
       
         2012/11/13 2012/11/13

丸鉢ライン

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