土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2005年11月30日(水)
絶食・・・二歳魚の変化F

2005年4月21日





2005年11月27日
 今朝は、再び平年の寒さに戻ったはずですが、屋上に全く上がらず、様子を観察することなく出勤でした。当然給餌も無しで絶食です。日中は暖かくなっていたようで、空腹でコケを随分とつついた事と思います。

 さて、今日の写真も、昨日同様このHPで再々紹介している二歳雄魚です。この魚も春にO氏から分譲して頂いた魚で、昨日の雄同様、良い形質を受け継いだ仔を残しています。
 こちらは、昨日の魚と異なり、少し長手の魚ですが、春の時点で既に非常に大きい後ろで、素人目にも光るものを見せていました。現在もその輝きは失っていないように思います。
 この7ヶ月での変化ですが、非常に大きな後ろを支えるためか、春の時点では親骨の張りが強く、硬い位の印象でしたが、今では水平より下へ柔らかく下ろしている状態です。、そのため、反転が十分以上に大きいにもかかわらず、あまり目立った返しの印象を受けないような気がします。
 導入当初から、尾の縁に朝顔とも呼ばれるかさがはっきり出た魚でしたが、これも、より深く切れ込みが入り、非常に派手な印象になっています。
 また、非常に雄として多用したためか、採卵シーズン後には体がかなり細くなっていましたが、秋に入って回復して、現在では春の写真と比べてもそのままの体位でサイズアップしている事が分かります。
 今年の採卵では丸手の雌との相性が良かったので、来年もセオリー通り、丸手の雌とのかけ合わせを出来ればと思っています。
2005年11月29日(火)
寒波の前の暖かさ・・・二歳魚の変化E

2005年4月21日





2005年11月27日
 今朝は非常に暖かく、水温は久しぶりに10℃もありました。朝の給餌に屋上に上がると、皆活発に餌を求めて寄って来ましたが、明日からはまた寒くなりそうなので、昨日の予定通り、給餌量も僅かに減らしておきました。

 今日の写真は、このHPでも再々紹介している今年種魚として大活躍だった二歳雄魚です。この春O氏に分譲して頂いた魚ですが、この7ヶ月で非常に大きな変化を見せています。
 導入当初は丸手の泳ぎの安定した魚で、左右対称な均整のとれた印象でしたが、後ろの幅も小さく皺が入っていましたので、この体位が受け継がれれば十分と思って、かけ合わせに使ったのですが、ここまで良い魚になるとは本当に驚きの魚です。
 この雄には来年も種親としての活躍を期待しています。今年残した当歳魚の中からも、各ヒレが大きく伸びて反転も非常に大きくなって来るものを、春の時点で見出す事が出来ると良いのですが・・・。
 O氏によると、胸びれの大きい魚は必ず尾も大きく伸びてくるとの事です。ただ、体位に個体差が大きい土佐錦魚ですので、相対的に当歳時の胸びれの大きさの違いを見てとるのは至難の業のように感じます。ただ、今年残した当歳魚にも胸びれの大きい魚はいくつかいると思っていますので、また来年が楽しみです。
2005年11月28日(月)
給餌量の調整・・・二歳魚の変化D

2004年10月30日





2005年11月26日
 今朝は丸鉢5℃、プラ舟7℃の水温でした。餌はこれからさらに、少しずつ絞って後2週間位で冬囲いに入る想定で、無給餌まで持って行く予定です。今日は昨日より気持ち程度量を減らして与えました。

 写真は、昨年の秋に高知へ行った際に唯一導入した魚で、当歳時は非常に大きな魚でした。高知の温暖な気候の下では、相対的に成長期間が長く、大きく育ちやすいのかもしれませんが、二歳も終盤の現在では他の二歳魚とほぼ同じ大きさとなっています。
 左の写真はほぼ1年前の様子ですが、昨日の魚と同様、あまり大きな変化が見られない魚で、各部位がそれぞれそれなりに大きくなっているだけで、親骨が少し前に来て、若干反転もおおきくなっていますが、やや魅力に欠ける魚に思えます。
 この魚は、尾芯つまみで後ろの幅が狭い魚ですが、金座の大きさと尾筒の太さ、渡りの長さで導入した魚です。雌魚で、この春採卵しましたが、仔は成長を見るため丸鉢に3尾のみをかろうじて残している程度です。
 O氏の系統とのかけ合わせでしたので、仔には色々なタイプが出ましたが、皆が目幅の広い欠点を受け継いでおり、来年使うとしても雄魚をかえてみる必要があると思っています。
2005年11月27日(日)
少し暖かい朝・・・二歳魚の変化C

2004年10月30日





2005年11月26日
 今朝は薄曇りで水温も8℃と暖かい朝でした。給餌は10時過ぎに1回、1尾あたり5粒程度のアユ餌としました。今日は動きも良くよく食べている感じでした。

 今日の写真は、「当歳魚の飼育」のページの「秋の仕上げ」で成長を紹介した魚で、昨日の魚と兄弟です。こちらは雌魚ですが、成長しても尾が大きくならず、反転もほとんど進歩が無く、当歳魚をそのまま大きくした姿で、非常に魅力に欠ける魚に留まっています。
 尾が全くの水平に付いている「板前」と呼ばれる尾付けで、O氏にも大器晩成型と教えて頂いた魚ですので、来年こそはもう少し見れる魚になって欲しいと思っています。
 丸手ですが、目幅があり、目先も短いのですが、種魚には雌が十分に確保できていない感じですので、今年の当歳魚の雌雄のバランス次第では、活躍の機会もあるかもしれません。
 どちらにしても、この魚は3歳以降も伸びを確認してみたい魚です。
2005年11月26日(土)
1週間ぶりの換水・・・二歳魚の変化B

2005年7月12日





2005年11月26日
 今朝は1週間ぶりの換水を行う予定でしたが、水温が5℃と低かったので、昼まで待って行いました。正午の水温は7.5℃でしたが、手が漬けていられない冷たさでしたが、1/3程度を残しての換水としました。給餌は少し遅くなって、3時過ぎになってしまったので、少なめに1尾あたり3〜4粒程度のアユ餌としました。
 最近の給餌量が減っていることもあって、水底のフンも少なく、傷みが感じられ無い中での換水ですので、1/2程度でも良かったかと思います。

 今日の写真は7月に一度日記で紹介した自家産の二歳雄です。一昨年にO氏にはじめて分譲して頂いた稚魚を育て、その明け二歳同士で採った、私の記念すべき初産卵の中から、現在僅か2尾残しているうちの1尾です。
 後ろの小さい魚で迫力にかけるため、今年の産卵にも用いていませんが、7月以降、腹に太みも出て、尾も少し大きくなって最近では少し見られるようになって来ました。
 右の返しが甘く、尾芯にも若干皺を寄せていて、2歳の秋でこの程度の反転ですが、3歳以降でもう少し良くなることを期待しています。
 来春の産卵には参加させても良い感じになってきましたが、種用の雄は恐らく十分に確保できているはずですので、チャンスがあるかどうかはタイミング次第だと思います。

2005年11月25日(金)
水の傷み・・・28週目の当歳魚C

【25週目】





【28週目】
 今朝の水温は6℃でした。昨日同様、給餌は朝7時過ぎに1尾あたり5粒程度のアユ餌としました。最近は水も傷みが感じられず、前回の換水から1週間を迎えますが、もう1〜2度換水をすれば冬囲いに入れるかもしれません。もちろん水の状態と水温の低下を見て加減するつもりですが・・・。

 さて、4兄弟の28週目の写真紹介も、これで最後の当歳魚Cです。この魚は、顔と体位に独特のシャープな印象を見せていますが、尾は当歳としても非常に寂しく、2歳以降の好転を期待したい魚です。また、尾筒の短いのも気になります。
 写真では反転が進んでいるようにも見えますが、実際は少し後ろに下がった瞬間の撮影で、尾の方は3週間前とほとんど変わっていません。
 目先の尖りはさらに磨かれている様子で、腹も若干太っているようですが、ここに来ても兆しの無い反転が気になります。
 他の兄弟に比べてやや小ぶりな魚ですので、来年の産卵は無理にとは考えていません。2歳での伸びがあれば3歳で使えればとも思いますので、もう少し先を見て判断したい魚です。
2005年11月24日(木)
曇天・・・28週目の当歳魚B

【25週目】





【28週目】
 今朝は薄曇りで比較的暖かく、水温は7℃でした。昨日の絶食と、少しは動ける水温とで、餌を求めて水面に口を突き出す姿にも活気がありました。今日は1尾あたり5粒見当程度のアユ餌で、朝の給餌のみとしています。

 今日も写真は、11月まで毎週成長を追ってきた当歳魚Bです。この魚は4兄弟の中では一番の丸手ですが、よく見るとこちらも腹回りの丸みがさらに増しています。
 非常に広い渡りと大きな後ろを持つ魚ですが、少し気になるのは顔のつくりです。以前はすっきりと、とがった口先をしていましたが、鼻瘤と呼ばれる肉瘤が出てきたようです。肉瘤は脂肪の現れですので、この冬に消費してくれないかと都合のいい期待を寄せていますが、どうも見込みは薄いようです。
 今年飼育した当歳魚だけの比較でも、丸手は特に顔が悪くなりやすいように感じています。本来であれば(飼育容器が多くある条件であれば)、丸手は体形別に容器を分けて、餌も調節すべき所ですが、交配親毎に分けるのが精一杯の限られた環境ですので、どうしても(容器の中でも)自分の好みの魚に合わせた給餌(管理)となってしまっているようです。
 尾芯の先を切って1月ちょっと過ぎましたが、やっと少し伸びてきた感じです。低温期の成長は非常に緩慢ですので、春にはもう少し回復すると思います。ただ、尾芯をやや上げている魚で、この通りの渡りと丸手の体形ですので、ひっくり返らないようにと、そちらの方が心配です。
 交配では欠点を補って、長所を伝えれるよう、中手で皺のある魚、返しが良くて尾芯をやや下げている魚、目先が良くて尾筒の十分な魚などで、かけあわせができればと期待しています。
2005年11月23日(水)
今日も絶食・・・28週目の当歳魚A

【25週目】





【28週目】
 今朝も3℃まで下がり、丸一日所要で留守にしたため、給餌はしませんでした。

 今日の写真の魚ですが、昨日同様11月に入るまで毎週成長を追ってきた当歳魚Aです。この魚も腹回りの太みが増して明らかに丸みが出ているのが分かります。寒さを感じて目先の尖りが出るのは毎年実感していますが、本当に不思議なものです。
 また、写真でも分かる通り、体色が濃くなっています。松井佳一博士によると、低温になると体表に存在する色素が収縮して色が濃くなるのだそうです。個人的には、濃い黒色の魚には、大きな存在感を感じます。
 この魚は尾が非常に柔らかいのですが、左右の親骨の張りが対称でないので、狂いは今後大きくなるかもしれません。反転の度合いによっては逆に目立たなくなる事もあるそうですが、どうなることでしょうか?
 目先と体位、尾の柔らかさを受け継いだ良い仔が得られればと思っています。
2005年11月22日(火)
腹ペコ・・・28週目の当歳魚@

【25週目】





【28週目】
 今朝も水温は5℃と寒い日となりました。どの魚も昨日の絶食の影響で、空腹を抑えられない様子で、積極的に水面に口を出してパクパクしていたので、1尾あたり僅か2〜3粒ですが、朝の給餌をして出勤しました。

 さて、今日の写真は、11月に入るまで毎週成長を追ってきた当歳魚@です。最近は成長の変化が見られず、毎週の撮影を止めていましたので、前回の25週目から3週間が過ぎての久しぶりの撮影となりました。
 給餌量は非常に少ないにもかかわらず、さすがに冬に備えて腹に脂肪を蓄えているようで、太みが増しているのが分かります。
 この夏、15週目の時点で、HPを見たO氏から「日記の3尾のうち、この魚が一番良くなる」と教えて頂いた魚ですが、まさにその通りとなったと思います。
 金座から前の上半身は、自分で見ても理想的な体位ではないかと思えるほどの充実です。尾芯わきの皺とわずかに尾芯を下げているのが気になりますが、来年の種としての十分な活躍を期待しています。
2005年11月21日(月)
絶食・・・二歳の変化A

2005年4月21日

2005年11月19日
 今朝の広島は、今年の最低気温を更新しましたが、屋上の丸鉢は3℃、舟は4℃と、こちらも最低水温を示していました。
 さすがに、できればじっとしていたい様子で、餌を求めて寄って来るのもためらい勝ちでしたので、今日は給餌をあきらめて1日絶食としました。明日も寒くなる予報ですので、2〜3日は給餌しない事になるかもしれません。


 今日の写真は、2歳の雌です。この魚も春にO氏に分譲して頂いた魚です。産卵の時期から褪色が進んでいて、夏まではその事もあって、小さめの体でしたが、今ではすっかり他と変わらない大きさに成長しています。褪色中は体力を使うと言われていますが、これに産卵が重なると、雌には特に負担が大きいようです。
 O氏の系統の魚らしく、典型的な素赤に変わりましたが、春にはそれほど目立たなかった親骨の角度の違いは改善せず、反転具合の違いが袋の大きさだけではなく、後ろの大きさそのものにも左右の非対称を生じています。写真では分かり難いのですが、尾芯の中央付近の左右の尾の幅が異なり、右側が狭くなっています。
 春には抱卵状態だったので丸手にも見えていましたが、今では少し長手になっています。
 うちでは来年の雌魚はどうも少ないようですので、活躍の機会があるかもしれませんが、この魚で今年採った仔は1尾も残せなかったので、少なくともペアリングを変えて使いたいものです。


 それから、今日5万アクセスを達成したようです。冬を前に訪問者も少し減少気味ですが、多くの方に見て頂けるのは、やはり励みになります。
2005年11月20日(日)
よく晴れた寒い日・・・二歳魚の変化

2005年1月19日

2005年11月19日
 今朝は雲が無く、放射冷却で冷え込んで、水温はこのところ当たり前になってきた5℃でした。
 今日も昨日と同様に昼前に1度だけ、極僅かの給餌としています。動きがどんどん緩慢になっていくのが感じられるようです。

 さて、昨日に引き続いて、この1年の飼育で、どのように成長し変化したかを比較してみたいと思います。、全く見所の無かったものが急に良くなっているものもあって、昔の姿の写真が残っていないものもありますが、写真があるものをいくつか比較紹介してみます。

 魚がどのように変化するかの見極めは、来年の選別と産卵に向けて、重要な基準となると考えていますので、オフシーズン前のこの時期に1年を振り返りながら、来年の産卵の組み合わせを今から考えるのも楽しいものです。

 写真の2歳魚は、昨年の秋にO氏に当歳を分譲して頂いた魚です。この夏に褪色が終わって濃い赤の素赤(と呼べるぎりぎりの模様でしょうか?)となりましたが、目先と体位が非常に気に入っています。親骨が硬く、尾に皺もありますが、バランスの良い魚です。
 サイズが小さく、春に病気にさせたりしたので、今年は発情せず、雌雄も分からず仕舞いでしたが、来年こそは産卵に使いたいと思って期待している魚です。

 この魚は少し長手の魚ですが、昔の面影を十分に残した成長をしています。特に顔の尖りや体位などの上半身は変わりなく、少し腹が出た感じですが、尾芯脇の僅かな皺が目立つようになっています。
 当然ですが、親骨の角度が左右で僅かに違っていた点は改善せず、若干の尾芯の下がりもそのまま大きくなっています。
 後ろが小さいのもあまり改善していませんが、胸鰭は先までが赤く猩々の特徴が出ているのに対して、尾は成長によって(?)縁が白くなってきたので、最近になって少し大きくなっているようにも感じます。
2005年11月19日(土)
久しぶりの換水・・・3歳魚の変化

2005年3月7日

2005年11月19日

 今日は、水温も上がらない一日でしたが、気になっていた換水を行いました。水の状態から見ると、濁りが見られるわけでもなく、まだ、少しはもちそうでしたが、先週から1週間が経過していて、今日を逃すとまた1週間先になりそうですので、とりあえず換水して落ち着きました。
 朝は5℃、昼前の換水時でも7℃で、日中も12℃位までしか上がらず、冬の訪れを感じます。換水量は1/3残しての換水とゴミやフンを網で濾し取って行っています。水中では手を漬けていられない程の冷たさです。

 換水後に、昼を過ぎて1時頃に給餌を行いましたが、朝よりは少しは食べるようですが、本当に動きも緩慢で、給餌が必要無くなる時期を間近に控えた事を感じさせます。量もごく少なく控えて1回のみの給餌としています。


 今日は久しぶりに3歳雌魚を撮ってみました。この魚は最近逆立ち気味ですので、来年の産卵には何とか使えると思いますが、その先は難しいと感じています。
 最後の勇姿を記念に残そうと思って洗面器に上げたのですが、予想外に尾が大きくなっていて驚きです。下の写真がこの春の姿ですので、この1年の成長ぶりは目を見張るものがあります。
 3歳で急に伸びる魚もいるものですね。  

2005年11月17日(木)
水温と動きの違いと給餌。

 今朝の水温は、保温しているプラ舟でも4.5℃、種魚候補からもれた当歳魚のいる丸鉢では4℃と、早朝にしか給餌出来ないうちの飼育条件では、いよいよ本当に困ってしまう程の水温になってきました。

 昨日の朝は6℃で、その時の餌を求めて寄って来る姿は、一昨日の7℃の時と比べても非常に緩慢で、土佐錦魚にとっての6℃と7℃の差を感じたばかりでしたが、今朝はさすがに5℃をも下回って、試しに数粒のアユ餌を落としてみましたが、一応は寄って来ても、吸い込もうとしても吸えなかったりする魚もいる程でした。

 今朝の給餌は、各舟、各鉢に数粒のアユ餌で、なめる程度
としています。舟にも丸鉢にもしっかりコケが付いているので、もう餌を与えなくても痩せる事も無い季節です。無理な給餌はしないようにして、ゆっくりと12月中旬の冬囲いに備える予定です。

2005年11月16日(水)
土佐錦魚保存会の結果を見て・・・当歳種魚候補Q

 11月13日に東京池袋の西武百貨店にて開催された「土佐錦魚保存会」の品評会結果が金魚一道さんのHPに今日掲載されていました。
 さすがに土佐錦魚の最高峰の全国的な大会で、写真で見るだけですが、様々なタイプの土佐錦魚が入賞しているのが印象的でした。
 今年は特に色々なタイプの土佐錦魚が入賞しているようで、欠点を補うほどの特徴的な優れた点を持つ魚を、正当に評価されているように感じました。

 来年の広島での品評会の計画が、すでに具体的になりつつありますが、会の再編に伴って、広く会員を募ることになりそうですので、多くのタイプの土佐錦魚が品評会には並ぶ事が予想されます。
 昨日電話でO氏とお話ししたのですが、新しい会では、保存会の流れを継承した支部との名称になりますので、上記の品評会と同様に、「偏った見方の押し付けではなく、統一した価値基準を持った上で、様々なタイプの土佐錦魚を柔軟に正当に評価して順位づけを行う」ことの出来る品評会を目指したいとの意向もお聞きしていますので、来年が今から楽しみです。

 さて、当歳の種魚候補の写真紹介も、今日で終了としたいと思います。写真の魚はほぼ間違いなく春から毎週紹介し続けてきた3兄弟の兄弟魚だと思います。HPでの紹介は初めてですが、この魚に限って出自の表現が曖昧なのは、10月のはじめに睡蓮鉢の全換えをしていて、ハネの中から見つけ、驚いて丸鉢に復活させた経緯を持つ1尾だというのがその理由です。
 この睡蓮鉢は、最初頃にハネた鉢ですので、体が長めで尾の後ろが小さかったのでハネているはずですが、今ではほとんど見劣りしないまでに成長しているのに驚きです。
 魚としての評価はずば抜けたものを持っている訳ではありませんが、当然サイズもうちで残している当歳の中では最も小さく、イトミミズもほとんど食べていない魚で、青水化した睡蓮鉢での過酷な飼育であったにもかかわらず、よくここまで育っっていると思えるような、まとまった出来を見せています。
 尾芯脇の皺や長手の体位、尾肩の角度の若干の違いなど、欠点も見られますが、他の種魚候補にも決して負けていない資質を見せているようにも思えます。もちろん品評会魚ではありませんので、そのレベルでの話ですが・・・。

 発見当事に、「ハネていた魚にも、見れる魚に変わるものがいるのかも・・・」と自分の都合で良い様に取りたい所ですが、現実には「選別もまだまだ甘く、良くなる魚も捨てている事」を教えてくれた魚です。

 サイズが小さいので種に使えるかどうかはかなり微妙な所で、積極的に使うほどの際立った魅力はありませんが、種魚の予備として吹きっさらしの丸鉢に残しておきます。

2005年11月14日(月)
今日も寒い日・・・当歳種魚候補P

 トサキン保存会の品評会から一夜明けて、早くも結果が他の方の土佐錦魚関連のHPでもアップされるようになって、詳細が次第に明らかになってきました。
 情報の流れとネット社会の浸透を感じます。地方の在住者にはとても有難い世の中になりつつあるようです。

 今日は、昨日同様の寒い朝で、水温は7℃。昼も13℃まででした。今日の餌は朝のみとしています。

 昨日今日と、桜尾の見苦しい写真が続きますが、この写真の魚は昨日とは扱いが全く違い、来年度の種魚としての期待度はトップクラスで、自分としては最も期待している3尾のうちの1尾です。
 昨日の保存会の親魚2位の魚とガクトの仔ですが、顔と体位、金座の大きさと鱗のきめの細かさ、親骨の角度など、非常に優れた魚だと思いますが、なんといっても後ろの大きさが際立っています。
 残念ながら桜尾であったので、試しに矯正をやってみましたが、あえなく失敗して無残な姿となっています。尾はいまだ再生中で短くなっていますが、矯正前よりも悪くなってしまった悪い見本のような感じです。尾芯は曲がってしまい、桜もひどくしてしまいました。この欠点さえなければ・・・の、もったいない魚ですので、来春にはもう一度矯正も考えてみようと思っていますが、どうなることでしょうか?。

 どちらにしても品評会魚ではありませんし、本来は表には出すべきでない魚だと思っていますが、種としての重要な魚だと思っていますので、あえてここで、紹介しています。
 雄魚のようですので、
尾を受け継がせる良い種としての活躍を期待しています。

2005年11月13日(日)
寒い1日でした。トサキン保存会は・・・当歳種魚候補O

 今日、東京の池袋では「トサキン保存会」の品評会が開催され、O氏も素晴らしい結果を残されたようです。速報は「ガチンコ土佐錦魚道」のBBSにnakashioさんが書き込まれています。
 この「トサキン保存会」に関連した話題ですが、「広島土佐錦魚の会」も来年からはこの保存会の支部の設立に伴って、「トサキン保存会広島支部(仮称)」として、その組織を発展させていく予定で調整を行っています。新たな会では会員も広く集まり、充実した活動が出来るレベルの高い会となりそうで、これからさらに期待が高まります。

 さて、今朝の水温は7℃で、日中でも12℃までしか上がらず、肌寒い1日でした。休日でしっかり餌をやりたいところですが、我慢して朝昼2回、少な目の給餌としました。

 写真で紹介している種魚候補も、今年の成長を毎週にお伝えしていた4尾を含めると、今回で20尾目になります。今日の魚はさすがに、種としても「?」が付くような魚となってきました。
 タイプは全く違いますが、なんと昨日の魚と兄弟魚です。目先の無さと目幅の広さ、大きな桜尾と魅力に乏しい魚ですが、尾筒の太さと金座の大きさ、尾の後ろの幅が広く、泳ぎが非常に安定していることを評価して、一応残した魚です。
 顔も悪く渡りの狭い魚ですので、出来れば種として使いたくない所ですが、余程タイミングが悪ければ出番があるかもしれません。私自身は非常に嫌いなタイプの魚ですが・・・。

2005年11月12日(土)
換水・・・当歳種魚候補N

 この所、風邪で調子が悪く、日記も滞っていたので、昨日の日記も今日書いてしまいました・・・。ちなみに昨日の日記の更紗は自分ではお気に入りです

 さて、いくら低温続きとは言え、この1週間は毎日の給餌も続けていますので、体調が良い悪いとは言っていられず、今朝は1週間ぶりに全飼育槽を換水しました。
 80L舟は1/3残しての換水で、フンをネットで掬い取って行っていました。コケは冬に備えて擦らずに付けたままとしています。
 丸鉢5個に2〜3尾ずつ残している「種魚候補に落選した予備の魚達」は、水を張っていた隣の残り5鉢に、魚だけポンッと移しての「鉢換え全換水」です。

 今日の写真の魚は10月に紹介した種魚候補@ABと兄弟ですが、この1尾だけが違ったタイプの魚です。他の兄弟は丸手なのに対しこの魚は中手。また、際立って顔の尖りが良いのはO氏の雄親の血が強く出ているようです。
 尾肩の張りや返し具合なども良く、きれいな丸尾ですが、尾芯の先で若干重なりが見られ、左右で段差が付いているのが欠点です。
 尾芯の重なりを矯正すべく芯の先を抜いたため、尾先が桜となっていますが、少しずつ成長とともにここまで回復してきました。冬季の尾の伸びは期待できないので、春になれば試しにもう一度矯正を試みてみようかとも思っています。
 やや片腹も気になりますが、種には十分の魚ではないかと思っています。

2005年11月11日(金)
「ガクトの仔の従兄弟」・・当歳種魚候補M

 この魚は「ガクトの仔の従兄弟」になります。母親がガクトの兄弟です。O氏の系統としては珍しく、褪色は9月には終わった魚です。
 「広島土佐錦魚の会」のI会長から分譲して頂いたものです。褪色が完了してすでに1ヶ月半が経ちましたが、白と赤の境がはっきりしない半透明鱗のような変わった更紗模様です。まだ変化するかと思いHPでの紹介を控えていましたが、この模様で落ち着いたようです。

2005年11月10日(木)
給餌を朝1回にかえて10日・・・当歳種魚候補L

 明日で給餌を朝1回に変えて10日を迎えますが、特にやせた様子は見られません。低温によって、エネルギー消費も抑えられているようで、冬に向けて十分な脂肪の蓄えが出来ている感じです。

 今日の魚はうちのガクトの仔の中では最も丸手の魚で、HPでは初公開です。この魚も目先が無く、顔付きには特徴の無い普通の魚で、尾芯の両側に少し皺が寄り、尾も特別大きくもなく平凡な魚に思えますが、尾筒も太く貴重な丸手でもあり、種魚として残す事としました。

 種魚としては、セオリーどおりの中手か長手の尾の大きい魚とかけて採れればと思います。雰囲気的には雌魚のようですので、種親としては仔に期待が持てるかもしれません。

2005年11月9日(水)
寒い朝・・・当歳種魚候補K

 今朝も冷えました。保温しているプラ舟でも6.5℃、種魚候補にもれた当歳魚が2〜3尾ずつ入っている丸鉢ではなんと5℃でした。早朝の給餌もさらに非常に厳しくなって来ました。
 
 今日の写真もガクトの仔です。HPでは初公開となりますが、種魚候補も回を重ねるに従って、紹介するのがはばかられる様な感じになってきました。
 この魚は顔も普通の魚で、片腹、尾芯は消えており、皺も後に2本大きいのが入っています。ほとんどハネるべき対象にも見えますが、十分な渡りの長さと尾肩の押さえ、柔らかい尾と鱗が整然と三角形に並んだ大きな金座で、捨て難いものがあって、なんとか残しています。
 土佐錦魚の遺伝では経験的に、体は雌親、尾は雄親の形質が表れるものが多いと言われていますが、今年のうちの当歳魚はまさに、その通りの結果となっています。
 その為、この魚も雄であれば、尾の形質を次代に引き継がせるために、少し使って見たい所です。

2005年11月8日(火)
平日は様子も見れなくなりつつあります・・・当歳種魚候補J

 最近では、朝も6時30分を過ぎてやっと明るくなりはじめる感じです。夕方も5時過ぎには暗くなってきて、錦魚の観察は、早朝の低温時に、動きの極めて緩慢な姿を、給餌中にさっと見るだけという面白みに欠ける状況です。
 最近では朝の給餌1回のみですが、今朝などは水温7℃で給餌するしかなかったので、冬囲いまでの残り1ヶ月が無事越せるよう、まだまだ気が抜けない状態です。
 この給餌方法ですが、水温が低く動きも緩慢で、消化能力も劣る時間帯ですので、本来ならばもっと遅くに、少なくとも9時を過ぎてから与えるべきだと思います。ただ、仕事の都合上不可能で、夕方に電気をつけての給餌も、その後の水温低下が著しいと思われますので、仕方なく朝の給餌を選択しています。
 ただし、少しでも消化を良くする事と、与える量を加減できるように、うちでは実際には朝の1時間のうちに2回にわけて与えています。6時半に1回目を極少量与えて喰い付き具合を見て、問題がなければ再度7時20分頃に、体調(容器)によって加減をしながら、本格的に給餌して、その後に出勤するようにしています。

 今日の写真の当歳魚もガクトの仔です。この魚はO氏の「ガチンコ土佐錦魚道」の画像掲示板「NEW PHOTE BBS」にIとともに9/7・9日の2回に分けて投稿した魚です。うちのHP上では初公開となります。
 一見するとあまり特徴の無い魚のようで、目幅もIには遠く及びませんが、体位が非常に整っていて、尾筒の太さと金座の大きさ、また、金座の鱗並びも三角形に整然と整っていて、捨て難いものがあります。ただ、尾は大きいのですが尾芯に重なりがあり、親骨も柔らかく返しも決まっていません。

 雰囲気的には雌のようにも思えますが、産卵のタイミング次第ですが、仔を見て見たい種魚です。

2005年11月6日(日)
雨の合い間の換水・・・当歳種魚候補I

 今日は久しぶりの雨でしたが、昼には一時的に止んだので、全ての舟を3/4程度換水する事が出来ました。
 うちでは雨が降りそうな日の前には、洗面器をあえて1個上向きに置いておき、雨を受けて降水量を知る目安としています。今朝見ると、一夜で洗面器が一杯になっているほどの降水量でした。
 秋遅くの一時的な多量な降雨は、水質の急変を招くので、早急な対策が必要ですが、特に今日は3〜5日換水していない舟もあったので、これで一安心です。

 舟の当歳魚の写真紹介も、今日の
魚で10尾目になります。種用ですので部分的に光る所があるとは言え、ビジュアル的にパッとしない魚が続いてきましたが、今日は今年の当歳魚の中で一番気に入っている魚を紹介します。HPでも何度か紹介していて、品評会では皺の為に予選落ちだった魚で、これもO氏のガクトの仔です。
 晩成型のガクトの仔らしく、どんどん良くなっていて、10週目には際立った目先で、全く顔のサイドのラインから目が出ていないすっきりした顔で、口先にかけての尖りは見た事もない形で驚かされた魚ですが、当時から尾に小さな皺があり、尾のサイズも一般的で少し魅力に欠ける魚だったのですが、時が経つにつれ腹部、親骨、返し、後ろと順に後方に向かってそれぞれ急に良くなって来て、写真のような中手の当歳魚の見本のような姿に成長しています。
 尾芯のゆがみと尾芯脇の皺が残念ですが、これらを差し引いても十分に惹き付ける資質を感じる魚です。10月の中頃から、胸ビレの前方の一番太い骨に、追星のような白いものがうっすらと見えていますので、多分オスのようです。後の大きさもどんどん大きくなってきているので、来年の春には種魚の主役として大活躍してもらいたい種魚です。

2005年11月5日(土)
舟の当歳は完全回復・・・当歳種魚候補H

 今朝の舟は水温14℃、昼過ぎには20℃と、安定した暖かい一日でした。舟に移した当歳魚も完全に回復して、激しく餌を求めて寄って来るので、給餌も普通に行いました。

 昨日に引き続き、今日の魚もO氏のガクトの仔で、HP上では初公開です。目先や腹型は昨日のものより優れたものを持ったバランスの良い魚ですが、残念ながら尾芯を摘んでいます。写真では尾芯を振っているようにも見えますが、実際は真っ直ぐです。

 種魚としては、この魚は摘んでいる分だけ後が小さいのですが、金座が大きいので、桜尾の魚との交配で使えれば、仔に期待が持てるのではと考えています。

2005年11月4日(金)
昨日の舟の不調はほぼ回復・・・当歳種魚候補G

 舟に移動した直後からぼんやりしていた当歳魚は、今朝も餌を欲しがらず、少し呼吸の速い魚もいたので、念のため塩を0.5%入れて出勤しました。昼過ぎに来客のNさんとともに帰宅してみると、かなり回復して、振り上げた手の動きに反応して浮き上がり、餌を求めて水面でパクパクするまでになっていました。
 Nさんとも原因について話をしましたが、この時期の全換水が急激な刺激となってしまったのではないかとの結論で一致しました。フンも出ており、病的な傾向が認められないので、環境の急変での緊張とストレスに、さらに水質も急変して調子を狂わせたのだと考えられます。
 本来は、もう少し餌を切って様子を見るべきところですが、水温も20℃まで上がっていましたので、ぱらぱらと少量の餌を与えました。結果は、すぐに完食で一安心です。
 Nさんはこの時期の80Lプラ舟の換水は、洗面器2杯分は古水を戻しているそうですが、それでもやはり丸鉢から舟に移動した直後から、数日は慣れないせいか、動きがおかしかったそうです。基本に忠実にこまめな管理の必要性を改めて感じるとともに、様々な話題について語り充実した3時間となりました。

 今日の
魚はO氏のガクトの仔で、HP上では初公開です。10月の終わり頃から急に伸びてきた魚で、実はお盆の時点で、一度睡蓮鉢へハネていた魚です。
 当時は完全に肩を折って泳ぐ魚で、後も小さかったため、好転は無いと思っていたのですが、9月中旬に睡蓮鉢を全換水した際に、何か引っかかるものがあって、1ヶ月のハネ生活から復帰させた経緯があります。その後、少しずつ尾肩が前に来るとともに、後が大きくなって驚いているところです。晩成する魚は特に見極めが難しい事を感じさせます。
 目先が短く目幅も少し気になりますが、金座も大きくかさも出ており、どこか雰囲気に期待させるものがあります。

 尾芯の周りに僅かな皺も寄っていて、親骨の角度も若干左右で違っていますが、個人的にはEの魚よりも好転を期待している魚です。種魚としては、産卵のタイミング次第ですが、前決めの早い魚や親骨の硬い魚に合わせる事が出来ればと思っています。

2005年11月3日(木)
当歳魚の舟への引越し・・・当歳種魚候補F

 今朝は、比較的暖かく水温は13℃でした。休日ですので、遅れていた当歳魚の80Lプラ舟への移動を行ないました。
 移動のため、2歳以降は3尾を1舟に入れて、3舟を当歳用に充てました。丸鉢からは6〜7尾を1舟に入れて移しました。当歳魚の冬越しは20尾となります。
 ただ、舟に予め更水を入れて3日置いていた舟では調子が良いのですが、今日更水を張った2舟に移動したものでは、急な環境の変化と、水温差5℃の上昇がショックだったようで、ぼーっとした感じで少し心配です。
 写真上は調子の良い舟で、全てO氏のガクトの仔です。どれも見所があり、多くが残せる魚となりました。今年冬越しする当歳の1/3を占める最大勢力です。個別の魚については、明日以降紹介するつもりです。

 下の写真の魚は、昨日のEの素赤と同様、O氏の無選別稚魚から育てた「課題魚」の取り組みの中から残した魚です。
 この魚もO氏純系の典型的な体型ですが、昨日のEよりさらに良い目先を持っています。ただし、尾芯はやや下がり気味な上、尾をやや左に振るという大きな欠点を持っているのが残念です。

 欠点が大きすぎるので、種魚として残すかどうかも微妙なところですが、安易に捨てるには惜しい魚です。今日の舟への移動にももれた魚で、丸鉢で過酷な冬越しを強いるか、知人に貰われて行くかの運命です。


 また、先日加工した舟の保温ですが、「飼育の工夫とアイディア」のページに追加紹介しました。










2005年11月2日(水)
当歳種魚候補E

 今日の魚は、O氏の無選別稚魚から育てた魚です。この魚は、「広島土佐錦魚の会」で今年取り組んだ企画で、同腹の無選別稚魚を会員全員で分けて持ち帰り、各自が1年育てて、秋に再び持ち寄るという「課題魚」の取り組みの中から残した魚です。
 品評会当日には「課題魚部門」として、審査が行なわれましたが、3尾を1組にした審査で個別の優劣を競う訳ではなく、各自の飼育方法の改善点を探る事が主目的の取り組みですので、結果は非公開としています。
 当日の会員各自の出品魚を見ると、飼育方法と環境の違いがここまで魚を変えるのかと、非常に驚かされた実りある企画でした。餌の量と回数、換水の頻度とコケの管理、丸鉢の種類や飼育場所の日当たりなど、様々な環境と管理条件の違いがはっきりと魚に現れていたのを感じました。

 さて、この魚の評価ですが、やはり私の所で育った他の魚と同様な顔と体型になっています。O氏純系の典型的な素赤ですが、親骨の張りが弱く前がまだ決まっていない幼さを残す魚です。やや尾芯が上がり気味で、後の大きさも際立ったものはありませんが、O氏からは「2歳以降で驚くほど良くなる事がある」との評価を頂いた魚です。

 今後の伸びも楽しみで、種魚としても残す魚ですが、2歳以降の急変を期待したいところです。

2005年11月1日(火)
餌は1日1回に・・・当歳種魚候補D

 今日から11月です。もう一ヶ月もすれば冬ごもりも間近となります。今朝も水温は7℃と冷たく、日もずいぶんと短くなり、夕方も5時半にはすっかり暗くなっているので、今日から給餌は朝の1回のみとしました。
 朝の給餌は、水温の上がらない7時過ぎにする事になるので、消化不良が少し心配ですが、昨年はフードタイマーの調整不足で、餌を与えすぎ、エラ病を招いた事もあるので、今年はフードタイマーには頼らないつもりです。

 今日の魚は
昨日のCの兄弟魚です。早くから褪色した事もあり、鮮やかな色をした赤勝ち更紗です。この魚も兄弟魚と同様のタイプで、目先の尖りと尾の大きさが特徴ですが、若干尾芯周りに皺がよっているのが残念です。
 この魚も昨日の魚と同様、以前11週目の8/9に、日記で紹介した3尾です。残りの1尾も素赤に褪色して体位は同タイプに成長していますが、尾芯がかなり上がった上に尾芯周りに捩れも出て、近々舟への引越しの際にハネとなる予定です。

 この魚は、私の中では昨日のCより評価が低く、産卵のタイミング次第で、種に使うかもしれないという魚です。

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