土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2008年4月29日(火)
夕方の産卵

 今日は日中水温がかなり上がって、夕方の換水時には23℃までになっていました。

 うちでは少し事情があり、今年は5月の連休明け以降に産卵させたかったので、これまでも活き餌は与えず、日中も板を増やして影を増し、夜間の波板による保温の蓋なども当然せずに、水温を少しでも下げて、できるだけ産卵を遅らせるようにしていたのですが、とうとう我慢できずに今日の夕方1尾が産卵となってしまいました。

 一昨日の朝は10℃、昨日と今朝はプラ舟の水温が13℃と、この春はかなり低く推移していたのですが、I氏の飼育環境で成熟が進んでいた体に、この陽気ではさすがに限界を超えたようです。

 写真右の素赤は、I氏から「トップページ中央の魚の血を引く魚との掛け合わせを」と依頼されて導入した三歳雌魚で、この魚の腹は導入時から1ヶ月半の間、常時非常に柔らかく、いつでも産みそうな状態で今日を向かえていました。
 先日も試しに雌雄を終日混泳させてみると、他の3尾の雌がぐったりして水面に追い上げられる状態の中でも、全く追われる事もなかった不思議な雌魚で、今日の夕方6時半に卵をこぼす時点まで雄3尾と混泳しながら、全くといっていいほど追われないままでした。

 この状態の中、合わせていた三歳雄魚の成熟は当然進んでおらず、相手には想定外の二歳を使わざるを得ない状態となってしまいました。
 左の褪色前の二歳は先日の研究会で支部長が分譲に出されていた魚で、筒から前の感じがトップページの魚の二歳時にそっくりだった上、後ろが幅広く非常に魅力的だったので先日導入した魚です。

 このペアで約500個ほど採った所で人工授精を中止して、再び三歳雄魚のいる舟に帰して、明日朝採れる様なら再び試してみる予定です。

2008年4月26日(土)
寒い朝

 昨日の水温は9℃、今朝は10℃と、水に手を入れると冷たい状態に逆戻りの急な冷え込みでした。

 二歳や三歳魚には腹が大きくかなり柔らかくなっているものもありますが、この寒さで産卵は再び遠のいた感じです。

 先日の研究会以来、二歳は80Lプラ舟に5〜6尾、三歳は3〜4尾としていますが、水の傷みも早く、2日経つとほぼ全換水するペースです。

2008年4月24日(木)
雨上がりの換水

 今日は全てのプラ舟で雨上がりの換水を行っています。昨日も今日も、朝の水温は15℃、日中は20℃で、うちの環境では産卵にはまだ厳しい水温です。

 日中は成長適温となる暖かさが続いているので、特に二歳では成長が進みサイズアップが目立ってきました。

 三歳魚にも少しずつ伸びが感じられ、写真の三歳雄魚もやや尾が大きくなってきたようです。
 この魚は非常に安定した泳ぎの魚で、当歳時には9月の研究会で優勝、秋の品評会では4位となった魚です。
 昨年は一回だけ産卵に用いて目立って良い魚が得られなかったこともあり、今年の産卵では少し悩むところですが、機会があれば使ってみたい魚です。

2008年4月22日(火)

 今日も気温はかなり上がり、日中は25℃まで上がっていたようです。早朝は14℃なので、一日で10℃以上の水温差がある状態です。

 親のプラ舟では、雌雄を分けているので今日は追尾も見られず、少しは落ち着きを取り戻しているようにも感じます。

 一昨日の研究会では、思わぬ収穫がありました。その一つが会員の方に譲って頂いたヒノキの板20枚です。
 二歳のハネ魚を昨冬から2尾ずつ入れている丸鉢には、青水であったために春先の陽気で尾にガスを激しく入れたものがいくつもありましたが、狭いネットの中での飼育なので、これまでの板ではその長さが邪魔をして思う方向に設定できずにいました。
 それが、昨日から早速これを使って、好みの向きで、また幅についても枚数を増やして調整する事が出来るので、非常に使いやすく喜んでいます。

 なお、研究会の概要について、「研究会活動報告」のページに記事を追加して紹介しておきましたので、ご覧下さい。

2008年4月21日(月)
激しい追尾で・・・雌雄を隔離飼育

 昨日に続いて今日も非常に良い天気で、25℃まで上がっていました。

 写真の左は一昨日I氏から送っていただいた三歳雌魚で、太みが素晴らしくきれいな腹型と張りの良い後が非常に魅力的な魚です。

 右の三歳雄魚との掛け合わせを予定していて、昨日までは特に追う姿も無かったため、この2尾を同じ舟に入れていましたが、研究会で一日留守にしていた間にかなり激しく追いたてたようで、今朝見るとメスの尾の縁がバサバサに裂けていました。

 幸い昨日は産卵した形跡が無かったのですが、今朝の水温は13℃ながら親魚の2舟で追尾が始まっていたので、今日は全換水して雌雄を分けての飼育に切り替えます。

2008年4月20日(日)
二歳親魚研究会

 今日は非常に暖かい晴天に恵まれて、研究会としては最初の行事で、今年の「トサキン保存会西日本支部」の行事としては座談会に続く行事となる「二歳親魚分譲会」を支部長宅で行いました。

 出席者は、新たな会員4名を含んだ17名で、分譲魚は二歳を中心にして合計約50尾(二歳:30数尾、三歳以上が10数尾)の魚が1尾ずつ洗面器に入り出品されました。

 分譲魚のレベルも非常に高く、O支部長からは右下の写真の様な品評会クラスも出品されており、参加者の目を集めていました。

 詳細については、明日以降「研究会活動報告」のページに紹介する予定です。

2008年4月19日(土)
明日は研究会(二歳親魚分譲会)

 今日は曇りで水温は15〜17℃。全てのプラ舟と丸鉢をほぼ全換水し、明日の研究会に備え、分譲に出す魚の最終選考を行なっておきました。
 
 今年の産卵を考慮した上で、うちで産卵に用いる予定が無い魚は、スペースの都合も合って出来るだけ分譲に出すようにしていますが、特に今回出す5尾については、何れも種としての優れた特徴を持っているので、ぜひ会員の方に使ってみてもらいたいと思っています。

 分譲に出す魚は昨日と一昨日の2尾と今日の3尾となりますが、左上の2尾は三歳雄魚で、素赤は2006年のAから3尾残しているうちの一尾です。
 褪色中のものは系統的にはガクトの孫にあたり、2006年のEから残した魚です。この2尾はともに追星がはっきりと出ており、今年の産卵にも活躍してくれると思います。

 右下の素赤の二歳は雌魚で、両親@のうち雄親はトップページの雄魚です。このペアの子は非常に成績が良かったので、今年もこのペアで産卵を行なう計画としています。 

2008年4月18日(金)
分譲予定の雌魚

 今日も水温は一日中15℃程度、雨上がりなので換水したいところでしたが時間がとれず、明日の朝まで延期で、給餌も控え目に2回のみとしています。

 写真は分譲に出す予定の二歳雌魚で、両親はHです。雌親として重要なポイントである体型が非常に良く、目先の鋭さも際立っているので、昨日の日記で紹介した尾の大きい雄魚などとかけると結果が良いのではないかと思います。

 飼育スペースが許せば手元で結果を見てみたい魚達ばかりで、毎年この時期には出す魚の選定に悩まされますが、今年は二歳を3尾、三歳を2尾分譲に出す予定です。

2008年4月17日(木)
二歳の雌雄ほぼ判明

 昨日からの雨がまだ降り続き、今日も換水は無しで、給餌を一回控え目に与えるだけの管理となりました。水温は終日15℃となっています。

 今日は日曜日の研究会での分譲に出す魚を決めるため、二歳を黒い洗面器に上げて、雌雄の確認をしてみました。
 これまでにも、追星の見られるものが数尾確認出来ていましたが、今日はほとんどの二歳で雌雄の確認が出来ました。
 確認は追星と排泄孔、腹部の柔らかさの3点で確認したので、まず間違いはないかと思います。

 昨年までは、圧倒的に雄ばかりが残って雌親の確保で苦労しましたが、今年の二歳は雌の方が少し多いほどで、中でも尾が大きく、腹型や顔の良いなど、優れた特徴を持つ雌がいくつも見られたので、今から掛け合わせが楽しみになってきています。

 14日の日記で紹介した白勝ちの二歳も雌魚だったので、これを残す事として、代わりには今日の写真の雄魚を分譲に出す事としました。
 この魚の両親はAで、ともにうちで最も反転が良く、尾が大きくなった魚で、雄親(四歳の11月)雌親(三歳の2月)の姿を考えると、もう少し顔が良くても・・・と思わせる魚です。
 尾芯を少し下げ、後には皺もありますが、種雄としては十分に期待できる魚です。兄弟で同様の特徴を持つ雄魚をもう一尾残しているので、分譲に出しても良いとの判断です。

2008年4月14日(月)
分譲魚?

 今朝の水温は13℃で、丸鉢もプラ舟もほぼ同様な温度でしたが、日中は非常に暖かく20℃を超えていましたが、丸鉢の一尾には尾にガスが入っているものさえいる状態でした。

 今日の写真は明け二歳で、丸鉢で越冬した小型のもので、両親はJです。以前日記で紹介した尻ビレが全く無い魚(当歳8月)ですが、尾芯を少し下げているので日曜日に分譲魚に出そうかとも考えていましたが、最近特に尾筒のバランスや体型、顔の尖りが非常に良いので、分譲に出すより産卵に用いてみたいと感じさせる姿となってきています。

2008年4月13日(日)
会員募集再開です。
 「トサキン保存会西日本支部」の研究会(二歳親魚分譲会)まで、1週間となりました。ついては、研究会などの行事に積極的に参加させる方について、新規入会者を募集いたします。

 当会がこれまで入会の募集停止をしていたにも関わらず、時折入会のお問い合わせをいただいておりましたが、このたび数名の方に限って入会を再開することといたしました。


 入会を希望される方は、予め入会申し込み書にある項目を参考に、ご自身の飼育状況や入会希望の動機などを、トップページのメールのバナーからお知らせ下さい。

 私の方から、
研究会行事へのご案内メールをお送りいたしますので、4月〜6月のいずれかの研究会(いずれも広島県福山市加茂町の支部長宅で行ないます)に、まずはお越しいただき、一度研究会に参加されてみて、その場で入会のご意思が変わらないようであれば、その時に入会申込書をいただき、ご入会とさせていただきます。 

 4月の研究会に間に合えば一番理想的だと思っておりますので、ご検討中の方は早めにお知らせ下さい。
2008年4月12日(土)
タマミジンコを屋外へ

 この一週間13〜15℃で少し低く推移した水温でしたが、昨日と今日は日中は20℃を超えています。
 ただ、朝はまだ13〜15℃まで冷えるので、本格的な産卵シーズンにはまだまだの気候です。

 写真は8日のもので、室内の出窓で純粋培養していたタマミジンコです。たった5日で親虫の数だけでも200を軽く超えており、10倍以上に爆発的に増えています。

 この日に一度青水を全換水して今日まで飼い続けた結果、全てのタマミジンコを掬い出すと小指の爪の先程の塊になるまでに増えたので、屋外の丸鉢2個に分け入れて種とし、屋外飼育を本格的にスタートしました。

2008年4月6日(日)
桜満開の暖かな日

 近所の公園の桜も満開となり、絶好の花見日和の暖かな一日で、今朝の水温は丸鉢で9℃、プラ舟で14℃でした。

 温度の上昇とともに、水の傷みも早くなり、今日も全てのプラ舟の換水をしています。最近では、週に2〜3回の3/4換水を基本としています。


 写真は三歳雌魚で、昨年も産卵に用いて良い子を得られたので今年の産卵でも期待している魚です。
 三歳魚の中でも小型な魚で、尾芯の曲がりなど欠点も多く品評会魚ではなく、二歳の春の頃に比べると、少し顔も悪くなっていますが、重要な種魚として大切にしています。

 尾筒が短いために、やや突っ込み気味に泳ぐので、舟の中ではあまり見栄えは良くありませんが、洗面器に上げると写真の様に、土佐錦魚らしい理想的な姿も見せてくれます。 

2008年4月5日(土)
追星確認と追尾

 今朝の水温は丸鉢で7℃、プラ舟で11℃で、まだまだ本格的な産卵シーズンには及びませんが、それでも確実に春らしく暖かくなってきている感じです。

 先日の三歳を筆頭にして、雄魚には少しずつ追星が確認できるものが増えていて、今日の時点では三歳では5尾に、二歳では丸鉢で越冬させた1尾に追星が確認できています。

 写真は昨年産卵実績のある四歳魚ですが、胸ビレと鰓ブタにどうやら追星らしきものが現れ始めて来ました。
 雄に性転換をしたのか、あるいは稀に追星を出しながらも産卵する雌もあると聞くので、そのようなタイプなのかもしれません。

2008年4月3日(木)
タマミジンコ復活!

 今日は少し暖かい朝で、丸鉢では6℃、波板の下のプラ舟は11℃でしたが、夕方にはさらに17℃まで水温が上がっていました。

 この陽気の中、夕方
じっくりと屋上の40cm径のプラ鉢を見てみると、嬉しい事に中には昨年の秋以来、久しぶりのタマミジンコが数多く発生していました。

 この鉢には、田土が10cmの深さで入れてあり、その上に水深10cmの水を張り、中には給餌用のイトミミズの最後の残りかす(傷んで切れ切れになったもの)を時折入れていたものですが、今ではイトミミズの飼育容器と化して、少量ながら定着して生活しています。

 この鉢の水は、常に青水と濁りを維持していますが、2週間前まではメダカも同居していたためミジンコが発生せず、これを移動させて排除した直後に急にタマミジンコが再生したようです。

 なお、困った事にケンミジンコも一緒に発生していたので、丸鉢での本格増殖の種用としてタマミジンコを純粋培養するため、室内の出窓に1L程度の容器を持ち込んで、中には青水とともに20尾を厳選して入れ、餌として昨年同様にドライイーストも極少量入れています。

 写真は、左がタマミジンコ、右がダフニアの純粋培養を試みている容器です。 

2008年4月2日(水)
朝の冷え込み

 今朝もよく冷えて、丸鉢は3℃、波板の下のプラ舟は10℃と昨日と同じような温度でした。
 4月以降の平日の給餌時間は、朝6時15分と夕方6時15分になるので、非常に厳しいものがありますが、控えめに与えてどうにか短日期をやり過ごせるよう注意しています。

 今日は全てのプラ舟で、1/4を残して換水を行っています。換水に合わせて随時コケの整理もしていますが、写真のように底面を削り、壁面を主体に残すように調整しています。

2008年4月1日(火)
いよいよ4月

 今日から4月。朝の水温は波板の下で10℃と丸鉢が3℃。夕方は15℃まで上がっていました。

 職場も変わって心機一転のスタートですが、通勤にこれまでより片道30分程度多くかかる事になります。
 時間的な制約が増して管理にかける時間が取りづらくなりますが、2005年と同じ職場なので、職場から5分でミジンコの採れる環境は魅力です。

 左上の写真は毎年ミジンコが多く湧くハス田で、黒いビニールマルチの帯の下に種レンコンが植え付けられています。
 肝心のミジンコは、ダフニアとカイミジンコが僅かに見られる程度でしたが、少しすくって持ち帰り、この中からダフニアだけを選別して、以前から換水時に不要となった青水を貯めていた丸鉢に種として入れておきました。

 左上2枚目の明け二歳は、昨年タマミジンコを十分に与えて試験的に育てた兄弟の中の1尾です。
 残している明け二歳の中ではかなり小柄な部類に入りますが、ミジンコの効果か非常に太くしっかりとした尾筒が特徴で、体に対する尾の大きさと親骨の柔らかさ、袋の大きさなど、非常に気になっている魚です。
 尾芯を左に大きく振っているので品評会魚ではありませんが、種親として是非使ってみたいと考えています。
 今年の産卵では、この魚のように品評会魚ではなくても、特に優れた特徴を持つものを積極的に種親に活用してみるつもりです。

 それにしても、今朝は思いの他冷えたようで、昨年の4月5日にも同じ現象がありましたが、右の写真のように太陽熱温水器のパネル上に霜が降りて複雑な模様を作っていました。
 冬眠から明けて後、うちでは暖かかったり急に冷えたりを繰り返しているので、今年も昨年同様に産卵が遅れるような気がしています。

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