土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2008年5月31日(土)
選別・・・

 今朝の水温は17℃。今日は時間が取れたので、朝から出来るだけ選別して、換水して・・・と、最近は稚魚の成育に遅れないようにと、その対応に非常に疲れる日々が続いています。

 写真は選別を終えたDで、卵から丸鉢で孵化させたものですが、受精翌朝が10℃まで冷えたため孵化までは6日がかり、孵化率も非常に悪く1,000個の卵のうち100尾が孵化、1回目の選別でわずか30尾を残しただけでしたが、今日選別すると目付きの悪いものが半分以上あり、わずか9尾を残せるのみになってしまいました。
 その中でも、目をひくのは写真の上側の1尾のみで、他はかろうじて残した感じです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) 40Lプラ舟■
L:500尾(5/23) C220尾(5/11 F200尾(5/20 G1000尾(5/26
B:200尾 (5/10) A240尾(5/11 J1000尾(5/27 H600尾5/26

 比較すると一目瞭然ですが、尾肩の折れの良い親骨や尾の張り具合、後ろの大きさが魅力的な魚で、このレベルの稚魚が1鉢に30尾程度で揃っていれば文句無しのところですが、現実はなかなか厳しく、この腹も当初予定通り流さざるを得なくなった感じですが、この1尾のためにかろうじて残しています。

プラ丸鉢●
H700尾5/26 K300尾(5/27) D9尾(5/17

 その他にもCを選別して220尾にした他、Fを丸鉢に移動、その空いた場所には非常に過密であったHを2つに分けて移動させています。

2008年5月29日(木)
当歳魚・・・、当歳魚

 昨日日記を見られた5名(その後にもさらに3名)の方から、励ましや対応についての助言を頂き、大変恐縮しています。
 何れも貴重な情報ばかりで、非常に参考となりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
 幸い、調子の悪いものと復調したものが混在している舟が1個あるだけで、今のところ他へは広がる気配がないので、このまま落ち着く事を願っています。
 過ぎた事を悔いても仕方ないので、これからの今年の飼育を充実させるためにも、やはり当歳魚をしっかりと管理する事から、ということで気持ちを切り替えて再チャレンジです。

 写真はNさんのところから今日導入した稚魚L
(5/18採卵、5/23孵化)の親で、左の三歳雄魚は2006年のB一昨日落とした魚の兄弟魚、右の三歳雌魚は2006年のAで、両親ともこの年に稚魚でお譲りした魚をNさんが三歳に育てられたものです。
 ちなみに、この掛け合わせは、どちらの魚もトップページの雄魚を父に持つ腹違いの兄弟魚同士での掛け合わせとなり、当たるか外れるか非常に楽しみな掛け合わせです。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) 40Lプラ舟■
L:500尾(5/23) C300尾(5/11 G900尾(5/26
B:200尾 (5/10) A240尾(5/11 J1000尾(5/27 F200尾(5/20

 今回のように急に魚を失うような事があると、自分の気に入った魚(の稚魚)を他の方にお譲りしておく事が大きな意味を持ってくることを再確認し、周囲の方々のご厚意にただただ感謝するばかりで、仲間とともに飼育する事の大切さを実感させられます。

プラ丸鉢●
H1400尾5/26 K300尾(5/27) D30尾(5/17

 また、今日は、丸鉢の入り数が多すぎていて非常に気がかりだったA(500尾→240尾)B(350尾→200尾)とそれぞれ選別を行なっておきました。

2008年5月27日(火)
大誤算

 今日は非常にショックな事に、自分自身の中でも期待の大きかった写真の三歳雄魚2尾が死んでしまいました。

 日曜日の朝に少し元気が無く、ぼーっと浮かび呼吸が速くエラ病の症状が出ていたので、餌を止めて全換水と0.5%の塩水浴で簡単に治るとみていましたが、研究会から帰宅すると思った以上で、全く回復の兆しが無いどころか症状が進んでいました。

 月曜日には、さらに換水してリフィッシュの薬浴(規定の倍量)を追加しましたが、昼を過ぎる頃には水温が上がりすぎて、この薬剤の危険温度の28℃を超える水温となってしまい、体色の黒変が見られました。(写真はこの時点のものです)
 期間を通じて強いエアレーションも行なっていて、対処はそれぞれ熟慮の上でしたが、非常に大切にしていた魚なだけに、逆に手をかけすぎて、対応が拙速で行き過ぎたところもあったのかもしれません。


 それにしても、雌親魚の舟から始まった「ちょっと普通でない症状」が一気に2舟へ広がり、「エラ病の症状が出ると翌日かその翌日には死亡する」ような急速に進行する今回のような症状は全く初めてで、新手のウイルスのようなものを疑ってしまいます。

 昨日も左の写真の2尾の雌を失っていますが、5日前には産卵に使うほど充実していた魚が、しかも体力のある三歳を中心にここまで急に変調するのは考え難く、自分でも納得が行か無い状態です。

 現実的には、親魚で品評会に出品できる魚がいなくなったのがつらいところですが、上の2尾は今回稚魚を得ているのが唯一の慰めと考えて、また一から出直しです。

2008年5月26日(月)
暑い一日・・・、昨日の研究会活動記録を更新しておきました。

 今日は日差しを浴びるのが耐え難いほど暑い日となり、水温は28℃まで上がっていました。

 この高温の影響が、丸鉢で増やしていたミジンコ(ダフニア)に出てしまい、板を掛け忘れていた2鉢分が全滅してしまいました。
 写真は、水面に死んで浮いているミジンコ(ダフニア)が見られた夕方の様子です。この時の鉢の水温は32℃で、同じ鉢には自然と混入して細々と然繁殖して同居していたタマミジンコ(モイナ)が一転して独占状態で生き残っていて、我が物顔に活発に泳ぎ回っていました。
 ミジンコも、種類によって環境適応力が様々ですが、農薬に強いミジンコ(ダフニア)が、高温(酸欠)に弱いという一面を見ることが出来、良い勉強となりました。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) 40Lプラ舟■
タマミジンコ C300尾(5/11 G1000尾(5/26
B:350尾 (5/10) A500尾(5/11 J1200個(卵 F200尾(5/20
 また、今日は気になっていたCDの選別と、それに合わせた全換水を行なっておきました。
 Cは、820尾から300尾に急に減らしましたが、丸鉢でのスタートは、目安として200尾が適正な量なので、これに合わせて、良魚の拾い上げでの選別でしたが、まだまだ数が多すぎるので次の選別も早めに行ないたいところです。

プラ丸鉢●
H1400個(卵 K700個(卵) D30尾(5/17
 また、100尾ばかりがわずかに孵化して残っていたDについても、今日の選別で30尾まで減らしてみましたが、捨てるのが惜しいものも見られ、プラ丸鉢を臨時で1個増やして、そこに移動させ、代わりにJの卵を丸鉢で孵化させることとしています。

 それから、昨日の研究会の詳細について、「研究会活動報告」のページに記事を追加しておきました。
2008年5月25日(日)
稚魚分譲研究会

 今日は今年三回目の会の行事で、稚魚の分譲研究会でした。一日曇り空の天気に恵まれて、関東や四国などの遠方からの参加も含め19名の参加で開催され、非常に有意義な一日となりました。

 写真は稚魚の選別を説明する様子ですが、支部長の選別を食い入るように見つめる参加者の姿に、技術向上への熱意が伝わってくるように感じました。

 詳細については、後日「研究会活動報告」のページに記事を追加する予定です。

2008年5月24日(土)
雨の中の産卵・・・。明日は研究会
J二歳雄×二歳雌:約1200個 K二歳雄×二歳雌:約700個

 今朝は小雨が降ったり止んだりでしたが、水温は20℃と風も無く湿度も高い産卵日和で、二歳が3尾卵をこぼす状態でした。

 スペースの問題もあって、写真の二歳雌だけ採卵を行なっておきました。
 この雌魚は昨年の9月にあった当歳魚研究会で4位だった魚で、尾筒が短かめながら安定した泳ぎで、尾の大きな丸手の雌ということから、採卵に期待していた魚です。
 5月の連休の留守中に、初回の卵を全てこぼしていたので、今回仕切り直しが出来て一安心です。
 春先に尾先にガスを入れて周囲が全て溶けた後、つい先日、雄の舟に一夜入れてみたところ、早朝には追われて尾が裂けてしまったため、見苦しい姿になっていますが、通常であれば尾もまだ大きく見栄えのする魚です。
 写真は産卵後の姿で、腹もしぼんでいますが、産卵前は2周りぐらい膨れていて、一般に丸手は産卵数は少ないものですが、この雌は非常に多く産卵して、3,000近い感じでしたが、上記の1,900で十分すぎる量なので、後は自然にこぼすに任せておきました。

 また、今日は3時間かけて2鉢の稚魚の初選別をしておきました。写真はBで、予想よりはるかに多くの稚魚がいて、700尾を半分の350尾にしています。
 同じくAも820尾から500尾にしています。
 丸鉢当たりの尾数が多すぎた事と初期の餌不足によって、サイズにばらつきが出ていますが、フナ尾だけでなく尾形の奇形や左右の不揃い、泳ぎの不正など、気が付く欠点があれば全てハネても半分以上が残ってしまい、まだまだ尾数が多すぎるのが気がかりです。

 一昨日産卵のGHの卵は内部で順調に発生が進み、明日から順次孵化しそうな感じです。
 ただ、夕方に採卵したIについては、同じく腹違いの年違い兄弟で採卵した@と同様に受精率がほぼ0の結果となり流しています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) 40Lプラ舟■
タマミジンコ C820尾(5/11 J1200個(卵 G1000個(卵
B:350尾 (5/10) A500尾(5/11 D100尾(5/17 F200尾 (5/20

 今年はことごとく夕方に採ったものが孵化率が悪く、Eも夕方に採り孵化率が悪く流している事からも、よく言われる「夕方の採卵は孵化率が悪い」との言葉もうなずける結果となっています。

プラ丸鉢●
H1400個(卵 K700個(卵)

 さて、いよいよ明日は「トサキン保存会西日本支部」の研究会です。内容は稚魚の分譲会ですが、うちではスペースの都合で今年は分譲魚の導入は困難ですが、選別や初期飼育の話題で楽しめそうです。

2008年5月22日(木)
第二波の産卵
G三歳雄×三歳雌:約1000個
H二歳雄×三歳雌:約1400個
I三歳雄×二歳雌:約500個

 前回の産卵から2週間、再び来る今回の大潮ももう終盤ですが、今日は産卵が集中する日となりました。

 昨日は丸鉢で10℃まで水温が下がっていましたが、今朝の水温は17℃で、昨日産むべきだった魚も合わせて、今日に順延したように考えられます。

 今朝、腹を押してみて産むことを確認した雌は4尾いましたが、早朝5時半〜6時半までの短い間では、作業が出来る数は限られているので、依頼のあったGHの雌魚でまずは採卵しておきました。
 この雌魚は、非常に濃い色で状態の良い卵をスルスルと出していたので。受精率も期待できそうです。

 まだ他にも、産みたそうな雌魚もいるようでしたが、雌雄は全て別居させていて大きな心配も無いので、他は無視して出勤です。

 夕方帰宅すると、昨日換水したばかりのプラ舟が何れの舟もかなり水が傷んでいて、さらに二歳が3尾卵をこぼしていました。

 Iのペアは、ともにトップページの更紗の雄魚を父親に持つ「年違い腹違いの兄弟魚」ですが、こちらも雌が非常に滑らかに卵を出すので、試験的に採卵してみました。

 また、採卵に合わせて、孵化場所の確保のため、夕方に40Lプラ舟のBを丸鉢に移動しています。
 この稚魚は最も長くヒーターでの飼育としていたため、稚魚の中では一番成長が早くなっています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) 40Lプラ舟■
C600尾(5/11 G1000個(卵
B:700個 (5/10) A820尾(5/11 D100尾(5/11 F200尾 (5/20

 本来は丸鉢への移動に合わせて、第一回目の選別を行なうべきですが、土曜日まで我慢といったところです。

2008年5月19日(月)
採集ミジンコ
 今朝の水温は16℃と、暖かい朝が続いていすが、日中はそれほど気温も上がらず、今日は久しぶりに激しい雨となりました。

 降雨での流出を避けるため、稚魚が入っている丸鉢やプラ舟には波板をかけています。

 稚魚へは給餌は無しとしましたが、二歳以上には採集したミジンコ(ダフニア)を与えています。

 ミジンコの給餌量は、1舟あたりビー玉程度の塊を与えています。 
2008年5月18日(日)
五月らしい気候
 ここ数日の朝の水温は15℃、日中は24℃前後まで上がっています。雌雄を同居させている舟ではもちろん、雄だけの舟でも追尾を行なっており、水温の上昇とともに今年二回目の産卵への体制も、順次整ってきているようです

 写真は昨日、Nさんのところで採卵した三歳の雄魚と二歳雌魚のペアです。一昨日見学にお邪魔した折に雌が産みたそうなそぶりが見えたため、ともにうちからお譲りした魚での掛け合わせで採卵をお願いしていたもので、ご厚意によって、うちで孵化させて稚魚を分け合うこととしていただいたものです。

 留守中のお宅に卵を受け取りに伺い、洗面器に上げての撮影中にどんどん卵をこぼし続けたので、同じ掛け合わせでその場で追加採卵して、約500個の卵を持ち帰っています。

 卵の移動については、状態が安定する2日目が良いとの話も聞いていましたが、都合で採卵当日の移動を敢行しています
 ただ、ひどく暑く空気が乾燥していた日中に、水による衝撃を避けるために水を切って運搬したのがあだとなり、多くの卵が帰宅時に乾いてしまっていました。

 今日の昼に確認すると、それでも300個ぐらいは順調に発生が進んでいるようで、なんとかなりそうな数となっています。

 左の雄は一昨年当歳の8月にお譲りした魚で、2006年のB、一昨年の品評会で当歳の部で優勝した魚の兄弟魚で、太みのある体に綺麗に尖った顔と大きな尾で非常に魅力的な魚です。

 右の雌は先月末にお譲りした魚で、昨年のDから唯一残していた魚です。尾を右に振っていてやや片腹ですが、尾の張りも良く綺麗な顔と体のラインで全体のバランスが非常に良い魚です。

 掛け合わせでは、贔屓目に見てしまいがちで、両親の長所を受け継いだ魚を期待してしまいますが、このペアではどんな魚が得られるか非常に楽しみな組み合わせではないかと感じています。
2008年5月17日(土)
稚魚を丸鉢へ
 水温も安定してきて、朝の水温は波板もかけずとも15℃となって来ました。

 午前中に丸鉢の水温は22℃を超えたため、ヒーターで20℃に加温していた写真のAを、40L舟から丸鉢へ移動させています。

 採卵直後から丸鉢で孵化させたDは非常に孵化率が低く、約1,000個の卵から100尾が孵ったのみとなっていますので、近い将来流すことになると思いますが、まだ丸鉢に余裕があるので一応残して様子を見ています。
 
 その他のものも合わせて、現在の稚魚と卵の配置は表の通りとなっています。

モルタル丸鉢(日付は孵化日) 40Lプラ舟■
C600尾(5/11 B800個 (5/10)
A820尾(5/11 D100尾(5/17 F300個 (卵
2008年5月14日(水)
エアー・トラブル

 今朝は少し暖かく水温は15℃、昨日の12℃から少し持ち直した感じですが、丸鉢の孵化直後の稚魚も非常に元気で、朝にはブラインシュリンプを食べ始め、オレンジ色の腹をしていました。
 水温は、日中には丸鉢で22℃、プラ舟で17℃まで上がっています。

 ただ、今日は夕方帰宅すると、ブロアーのパイプが抜けていて、エアーレーションが全て止まってしまっていました。うちでは1個のブロアーで、貯水タンクの爆気やブラインシュリンプの孵化、プラ舟など、全てのエアーレーションを行なっているので、これが止まれば全てのエアーレーションが止まる事になってしまいます。
 万一の故障に備えて、ブロアーの消耗交換部品は常備していましたが、留守中のパイプの抜けは想定外でした。

 幸いな事に、被害はブラインシュリンプが全滅しただけで、他には何の影響もありませんでしたが、今朝から給餌を開始したばかりの稚魚には急遽別の飼料を準備する必要があり一瞬あせりましたが、丸鉢7個で増やしていたミジンコが役に立ち、十分な代用となってくれました。

 ミジンコは、タマミジンコ(モイナ)とミジンコ(ダフニア)を、飼育後に捨てる古水(青水)とドライイーストで、それぞれ別に培養していますが、今回は混合して各稚魚(40Lプラ舟と丸鉢)に、親指の爪の大きさの塊を与えています。
 
 与えたミジンコが仔ミジンコを次々に産むので、その小さいものが餌として随時供給されるようにし、親ミジンコには水の浄化を期待していますが、ブラインシュリンプより動きが素早いミジンコを追って稚魚が泳ぐ姿を見ると、栄養成分としての効果もさることながら、餌を追って泳ぐことが稚魚の出来に非常に有意義だと感じています。 

2008年5月12日(月)
寒い朝と暑い日中、丸鉢の水温上昇効果

 今朝の水温は、丸鉢とプラ舟ともに10℃、丸鉢で孵化させている蓋付きの保温丸鉢でも12℃の寒い朝でした。

 
Cの稚魚も、スペースの都合で、孵化直後の昨日昼過ぎから丸鉢飼育としていますが、同じように朝の12℃の水温に耐えて、日中には25℃まで上がった丸鉢の水温にも助けられ、自由遊泳を始めるようになっていました。

 同時に産卵させながらも、やや早く産まれたABは、40Lプラ舟で20℃加温の条件下としていますが、孵化後の自由遊泳については、日中の水温上昇が激しい丸鉢の稚魚の方が成長が早くなり、生育スピードが1日で逆転して勝ったようです。 

2008年5月11日(日)
孵化までの変化・・・定点観測
変化をコマ送りアニメで見ると・・・

 昨日の朝は12℃、今朝は10℃と水温が低く、明日はさらに冷える予報が出ていて3月下旬並みの気候となっています。

 産卵から5日が経ち、ヒーターで20℃に加温している@ABCの卵は孵化が終わりましたが、孵化率の非常に悪かった@を流しています。

 また、丸鉢で孵化させているDEのうち、夕方に受精させたEもほぼ全てが無精卵だったので流しています。

 左の写真は理想的と言われている4〜5日で孵化したCです。
 カメラを固定していたわけではないのですが、同じアングルで同じ卵を追跡して変化を見てみました。

 1日後には、白濁した6個の未受精卵が見られます。
 2日後には、受精卵の透明度が増し、目や背骨が少しずつ見えてきています。
 3日後には、当初からの白濁した無精卵と、発生が進んで目や背骨の姿がくっきりと見えている正常な卵、発生が遅れて黄色っぽくやや濁った卵の3種類が見分けられるようになっています。
 4日後には、正常な卵でははっきりと卵内に稚魚の姿が確認できる一方、発生が進まない黄色く濁った卵も9個が容易に区別できます。
 5日後には、孵化がほぼ終わっていますが、最初に孵化したものは体が伸びていますが、孵化直後のものは体がまだ短い状態で、中には曲がったままのものもあります。
 最初に確認した80個の卵が、最終的には白濁した6個の未受精卵、黄色く濁った卵が9個、孵化が遅れているものが7個、3個の抜け殻の合計25個が確認できる他は、抜け殻さえも全く見えなくなっています。

 ちなみにこの写真の状態では、受精率が92.5%。うちではあまりに遅く孵化するものは残さず流すので、ここで孵化を終えて孵化率は68.8%となります。
 今回のように定点観測して追跡してみると、普段はあまり気にならない孵化率や発生の揃い具合、抜け殻の消失なども気になってくるので、新たな発見のある良い経験となりました。


 なお、せっかく同じアングルで撮影したので、遊びでコマ送りアニメを作ってみました。(少し重たいかも・・・)

2008年5月8日(木)
保温効果

 左の写真は、丸鉢で孵化させている鉢の夜間保温の様子で、間にはツインパネルという断熱の板を挟んで上に60cm径のFRP洗面器をかぶせています。

 この手法での保温効果は大きく、昨日は放任丸鉢が10℃でしたが保温丸鉢では14℃、今日も13℃のところを17℃に保ち、両日ともに4℃の保温効果がありました。

 右は昨日の写真から丸一日経った朝の様子で、Cの卵ですが、受精卵はさらに透明度を増し、目や背骨も確認できるように分化が進んでいます。 

2008年5月7日(水)
受精率

 今朝もプラ舟は12℃、丸鉢は10℃の水温で、肌寒い朝となっていましたが、日中は晴天で水温も25℃を超えていたようでした。

 昨日採卵したもののうち、@ABCの卵はヒーターで20℃にセットし、メチレンブルーを数滴滴下して、軽いエアーレーションを水面で行なっています。
 なお、日中は板で覆って影にしています。

 DEはスペースに余裕が無いため、丸鉢で無加温で孵化させていますが、夕方に採卵したEの卵だけが受精率が3割程度で、その他の卵は全て右下の写真Cのように、受精率は何れも9割で、概ね順調と言えそうです。

2008年5月6日(火)
集中産卵

 今朝のプラ舟の水温は12℃と冷えましたが、大潮も今日で最後の3日目で、これまでも日中の温度はかなり上がっているため、ここまで産卵を我慢させた雌達も限界のようで、朝8時の時点で卵をこぼすものが8尾もいました。

 今日まで計算どおりきっちりと我慢させられた事に多少驚きながらも、雌雄を混泳させて30分間の朝食を取った後、順次人工授精で採卵を行いました。

 雄は全ての雄が精子を出酢状態で、どれもが自由に使える状態でしたが、同じ1尾の雄は1日にそう何度も使えないので(@の雄は3尾の雌と合わせましたが・・・)、掛け合わせを考えるのに時間をとられた感じでした。

 結局、昼過ぎまでかかって最終的には8尾で9通りの掛け合わせでの産卵を行ないました。

 

 雌によってはまだ卵数も採れたものもありましたが、うちでの規模を考慮すると採りすぎても後が困るので、1腹500程度を基準に採るようにしています。

 ただし、残念な事に、これらの雌の中には、留守中にも卵をこぼし続けていたらしいものもいて、100個以下の産卵で受精率も1割以下(夕方確認)のものが4尾あり、これらの卵は夕方に受精率を確認した上で処分しています。
 なお、Eは夕方に追加で採ったものなので、卵量も少な目ですが、まだ受精の確認もしていません。


 下の写真のペアで採卵したものについては、卵数も十分にあり、受精率も9割以上はあるようなので、流さずに残せたものです。
 何れの写真も左が雄親で右が雌親の写真です。

E二歳雄×三歳雌約300 @三歳雄×二歳雌:約600 B二歳雄×二歳雌:約800
D三歳雄×三歳雌:約1,000 C三歳雄×三歳雌:約800 A二歳雄×二歳雌:約1,000

 

2008年5月5日(月)
3日家を空けると・・・

 都合で家を丸々3日間も空けたため、2日の朝以降は給餌を止め、夕方に全ての舟を換水して、雌雄は隔離の状態で過ごさせていました。

 今日(5日)の帰宅は夜になり、明かりを片手に確認してみると、水の傷みは相当に激しいものがありましたが、調子を崩すものもの無く、無事この3日間を乗り切ったようです。

 写真は6日の朝のもので、この時期ではありえないほど青水化したプラ舟も見られました。
 いつもは換水時に適量を残して取っているコケですが、今回の留守に備えて出来るだけつけていたのも良かったようで、コケの一番少なかったプラ舟が写真のように濁った他は、澄んだ水を維持していました。
 特に3日と4日は天気も非常に良かったため、水温は25℃を軽く超えたのではないかと思います。

2008年5月2日(金)
二歳雄魚

 今朝の水温は14℃。昨日と同様に追尾がどの舟でも見られますが、早朝6時の時点ではどうにか産卵は無しで耐えているのを確認しています。
 
 さて、今日の写真は今年の産卵での活躍を期待している二歳雄魚です。
 この魚は、これまでは雌魚かもしれないと心配していましたが、1週間前にようやく追星が出て、雄魚との確認が出来たことを喜んでいます。

 追星が確認できた頃から急に追尾を激しく始めるようになり、今では最も発情が進んだ二歳のうちの一尾となっています。

 これだけ際立って大きな尾を持つ魚でありながら、尾付けが良く、親骨や尾そのものが柔らかいため、非常に安定した泳ぎの魚となっています。(ちなみにこの魚の両親はCです)
 
 うちの今年の二歳雌魚では、丸手でありながら尾筒が少し詰まりすぎのものもがいくつか残っているので、この雄魚の様に顔や腹型に非常に優れていながら、尾筒がしっかりとしていて尾の大きい雄魚は不可欠の種親として、活躍を期待しています。 

2008年5月1日(木)
金魚伝承14号

 今日から5月。朝の水温は昨日14℃、今朝15℃と週末に向かって次第に上がっていて、日中も23℃と蒸し暑いほどです。

 今朝は曇天で湿度も高かった事もあり、産卵には好条件で、どの舟でも雄が追尾をはじめていました。
 雌雄を合わせれば確実にこの連休で産んでしまいそうですが、なんとか耐えているようです。

 一昨日の夕方に採卵したものは、受精率がほぼ0に近く、受精したものは20個程度だったので流しています。
 昨日の朝、同じ雌に別の雄で採った数百の卵も同様の受精率だったため、こちらも廃棄して二番仔で再チャレンジしてみる予定です。

 写真は一昨日届いた金魚伝承14号です。毎回近くの会員の方と一緒に購入して送料等の負担も無く入手していますが、今回も三卯養魚場さんの発送対応の素早さに驚かされました。
 夕方6時半にメールで注文したものが、翌日の昼過ぎに届く現実には、ただただ感心するばかりです。

 今回の内容は2007年の品評会ですが、土佐錦魚の会もまた増え、多くの土佐錦魚が見れることになったのは非常に喜ばしい限りです。
 トサキン保存会西日本支部の結果も掲載されていますが、当日が曇天で写真写りが心配でしたが、思いの他きれいに色が出ていて安堵しています。

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