土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2009年8月28日(金)
太み
L-U5尾(5/20孵化)のうちの1尾

 5日間続いた秋の気配も一転して、昨夜は久しぶりの熱帯夜で、今朝の水温は25℃となっていました。

 今朝は時折雨も降る天気で、曇が低く暗い朝となり、午前5時30分近くなって、ようやくあたりが見渡せる明るさになってきました。

 これからさらに日が短くなると、電気を付けて朝の管理をするようになってきます。

 さて、今日の写真の当歳魚はL-Uで、昨日の魚とは逆の丸手で、体にも太みのある渡りの広い魚です。

 
今年も様々な掛け合わせで採卵しているので、鉢による形質の違いがはっきりと現れる時期となって、遺伝の不思議さを確認させられる日が続いています。

 この魚は、尾筒が短めで、尾を僅かに右に振っていることから品評会魚ではなく、少し顔も尖りが不足していますが、この魚のように際立った特徴のある魚は、来年の採卵を考えて、つい管理も楽しくなります。

2009年8月27日(木)
渡り不足・顔不良…
F3尾(5/8孵化)のうちの1尾 2009年7月12日

 今日も、ここ数日と同じく「朝は涼しく、昼は暑く」の一日となって、朝の丸鉢は18℃、日中は30℃で、1日の水温差の激しい日が続いています。

 給餌はイトミミズに戻っていますが、鮎餌に比べて嗜好性が劣るため、あまり積極的に食べてくれず、多めに入ってしまった1鉢では、夕方食べ残しているところがあったので、取り出しておきました。

 半月前に比べて、各魚のサイズは少し大きくなってはいますが、1鉢1尾ずつ減って5尾になっているので、これまでに比べても少しイトミミズの給餌量を減らすべきところなのかもしれません。

 今日の写真はFのうちの1尾で、尾に癖が無い素直な魚ですが、顔が悪く、なにより渡りが短いため、迫力に欠けてパッとしない印象の目立たない魚です。

 7月12日の写真と比べて見ると、尾が大きくなってるのが唯一の慰めですが、もう少し顔が良ければ印象が全く違って来るので、これからの冷え込みに期待しつつ、良い方向への変化を祈りたいところです。

2009年8月26日(水)
秋の気配
@2尾(4/20孵化)のうちの1尾 J5尾(5/10孵化)の中の1尾

 ここ3日間は涼しいというより寒い朝が続いていて、昨日と今日の丸鉢の水温は17℃、プラ舟でも20℃まで下がり、夏を過ぎて早くも秋の気候となってきました。

 日の出も遅くなり、最近では朝5時からの換水が出来ず、15分を過ぎてようやく明るくなる感じで、朝焼けも秋の雲を感じさせる空となっています。

 ただ、日中はしっかりと晴れているため、水温も30℃前後には上がっていて、今朝もえらめくれも少し、尾のガスも少し入っている魚がいます。

 上の写真の左は@のうちの1尾で、このところの寒さで急に体の太みも増して、8/7の日記の姿と比べて見ると一目瞭然で、この腹の違いで、かなり良く見えるようになってきています。

 上の写真の右はJのうちの1尾で、8/16の褪色始めの頃のトラ禿げ状態から予想通りの白勝ち更紗になっています。
 皺になりつつあったところにガスが入り、尾先が溶けていましたが、現在少し再生してきているところです。

 なお、今日からはイトミミズの給餌が再開となったので、他の魚達もそれぞれ良くなってくれればと思っています。

2009年8月23日(日)
えらめくれ

 お盆が過ぎて、朝夕が少し涼しくなって来ましたが、今日は特に涼しく、今朝の丸鉢は21℃、プラ舟も24℃まで下がっていました。

 今日は
一日薄曇りでしたが、それでも日中は丸鉢で30℃まで上がっています。

 盆明けの17日から昨日までの6日間は、ずっと日中は32℃を超える暑さが続いていたので、ここ数日は毎朝何尾かずつ、えらめくれの処置を行っています。

 丸鉢は毎朝の換水で、給餌は鮎餌のみなので、それほど水の傷みは激しいとは思えませんが、特に20日と21日は熱帯夜で、朝の水温も25℃以下に下がらなかったのが、大きく影響しているようです。

 「えらめくれ」と「尾のガス症」は、どちらも高温と水の傷みで発生が激しくなりますが、高温の状況が長く続くと「えらめくれ」が、急な温度の上昇で「尾のガス症」が発生するようです。

 写真の当歳魚は、右のえらの薄皮部分がめくれていますが、えら本体は変形していないので、見つけ次第この薄皮部分をカットすれば、その後再生して元通りになります。

2009年8月22日(土)
1鉢5尾
Q:5尾(5/23孵化)のうちの1尾

 ここ数日の水温は、朝25℃から日中32℃という感じで推移しています。

 
当歳魚の給餌は、17日の入手予定のイトミミズが止まってしまっているため、盆前の15日から1週間を鮎餌で過ごしています。

 仮にイトミミズの給餌が続いている状態で、今のような水温に下がって来るのであれば、目先も良くなり腹も出て来るはずですが、腹を維持しようとすると顔が悪くなるため、給餌量を絞り気味としているので、全体的にやや細くなっている感じです。

    丸鉢●  (  )は孵化日
Q:5尾(5/23) Z5尾(5/19) D5尾(5/7)  G:5尾(5/8) 
C:5尾(5/7)  L-U5尾(5/20) J5尾(5/10) ZZ:6尾(6月)

 また、お盆を過ぎるまでは、1鉢6尾で抑えて飼って泳がようと試みていましたが、ここ数日で、えらまくれや尾にガスが入ったりが非常に多くなり、限界もかなり超えているようなので、今日からは1鉢5尾にしています。

 写真の当歳魚はQのうちの1尾で、尾の縁が薄くなってきているのがわかりますが、この鉢でも色変りが始まってきています。

丸鉢●  プラ丸鉢●
F3尾(5/8)
@2尾(4/20) 
M5尾(5/13) X5尾(5/20 
丸鉢● プラ丸鉢
B5尾(4/29) Q2尾(5/10
R
:3尾(5/29)
 N5尾(5/13)

 現在、当歳魚は丸鉢14鉢に各5尾ずつで、計70尾を残していますが、そのうち褪色(色変り)が終わったものが8尾となっています。

2009年8月16日(日)
秋の気候?
J6尾の中の1尾 J6尾の中の1尾

 ここ3日の朝は涼しく丸鉢の水温は25℃を下回り、昨日と今朝は21℃しかありませんでした。

 当歳魚もこの少しの水温の変化を敏感に感じているのか、顔付きも尖りを増して、良い感じになってきています。

 今日の写真の当歳魚は11日の日記と同じくJです。この鉢では褪色はさらに進み、残り1尾の黒を残すのみとなっていて、この鉢全ての魚の褪色がこの秋までに終わってしまいそうな勢いです。

 上の写真の左は、赤勝ちの更紗になりそうな魚で、この6尾の中では少し体の長目な魚です。
 11日の日記の白勝ち更紗と、この左上の2尾は、少なくとも秋までは残せる魚で、どちらも微妙に尾芯に皺を寄せて来ていますが、これからの伸びを期待させる魚です。

 上の写真の右のトラ禿げの当歳魚は、ここ数日で色変りを始めた魚で、白勝ち更紗になりそうな感じです。
 尾に小さな皺をいくつも入れているのが残念ですが、実際の魚は写真以上の太みがある魚なので、褪色後の模様に若干期待しながら見ています。

2009年8月11日(火)
賑やかな丸鉢
 J6尾(5/10孵化)  J6尾の中の1尾

 今日は曇天でしたが、夕方の丸鉢の水温は31℃で、昨日と同様に高温となり、蒸し暑い一日でした。

 丸鉢の当歳魚は、尾にガスが入ったものもあって、日中はさらに気温・水温とも高く上がっていたようですが、少なめのイトミミズの給餌としていたので、水の傷みはそれほどでもありませんでした。

 さて、今日の写真はJで、うちでは最も早く褪色が進んでいる鉢です。

 左上の写真は、今朝のイトミミズ給餌直後の丸鉢の様子を写したもので、口先を伸ばして懸命に餌を食べているところです。

 右上の白勝ち更紗が今年の当歳魚の中で最速の色変りを見せてくれた魚で、更紗や素赤に褪色前の黒と、鉢の中が賑やかになっています。

 この丸鉢の魚は、うちの当歳魚の中ではサイズが小さく、顔の尖りも良い上品な魚です。
 加えて、尾型が特徴的で、親骨の返しが甘く、後ろの大きさも少し不足気味ですが、来春までに2尾程度は種用としてだけでも残せそうな雰囲気を見せています。

2009年8月10日(月)
見学と分譲魚
ZZ:7尾(6月孵化) ZZ:の中の1尾

 昨日は久しぶりに個人的に無理をお願いしてO氏の所を訪ね、色々と話をお聞きしながら1日お邪魔して来ました。

 見学先のO氏の所では朝から雨でしたが、今回は特に換水や給餌の様子などをビデオで撮影させていただきました。

 これまでにも何度もお伺いしていますが、8月の訪問は初めてで、これで2月から10月までどうにか1年を通じての状況を断片的にですが見ることができました。

 今年は特に当歳魚の出来が良いとのことで、期待して出かけましたが、予想以上に顔がよく腹が出ていて、所謂「上品な丸手」であるので、小さいサイズながら、どの鉢も土佐錦魚として魅力的な魚達で圧巻でした。

 また、今回は分譲魚を1鉢いただいて帰りました。左上の写真は30cmの洗面器(深型)に入れて写したもので、底の丸いアーチが見え、これと比較してみればサイズの小ささがわかるかと思いますが、4cm程度の体長で既に土佐錦魚らしい腹の出と尖った顔を見せています。

 

    丸鉢●  (  )は孵化日
Q:6尾(5/23) Z5尾(5/19) D6尾(5/7)  G:5尾(5/8) 
C5尾(5/7)  L-U5尾(5/20) J6尾(5/10) ZZ:7尾(6月)

 右の1尾が気に入って、どうしてもとお願いした魚です。
 この魚が品評会までもたなかったとしても、少なくとも非常に魅力的な種親にはなりますし、何よりその存在感で日々の管理が楽しくなる資質を感じさせてくれます。

丸鉢●  プラ丸鉢●
F3尾(5/8)
@2尾(4/20) 
X5尾(5/20  K2尾(5/10)、
R
:3尾(5/29)
丸鉢● プラ丸鉢●
B5尾(4/29) M5尾(5/13)  N5尾(5/13)

 なお、内容について詳しくは「土佐錦魚訪問記」の記事を追加して紹介しています。

2009年8月9日(日)
梅雨に逆行?
B5尾(4/29孵化)の中の1尾

 昨日の夜からのぱらついた雨が今朝まで続き、早朝の換水は霧雨の中、気持ちがいいぐらいでしたが、その後次第に雨足は激しくなり、明るいながらも低い雲が覆う梅雨のような天気に戻っています。

 今日の写真の当歳魚はB
で、少し顔が悪いながら、丸手で大きな尾の兄弟となっています。

 両親とも皺やたるみがあるので、親骨の張りも強いながら尾芯のわきに皺が寄ってくる傾向があり、品評会までは持ちそうもない魚達です。

 写真の1尾は、瞬間的には皺に無い姿も写すことができますが、泳ぎで尾芯の右わきに皺が入るので、やはり品評会までは難しい魚です。

2009年8月8日(土)
丸手で尾筒のある魚、・・・8月の産卵。
M5尾(5/13孵化)の中の1尾 N5尾(5/13孵化)の中の1尾
 今日も暑い一日で、丸鉢では1日1回の給餌にもかかわらず水の傷みが激しく夕方には僅かな濁りも見える状態で、毎朝の換水は必須の状態となっています。
 同様に、二歳魚以上が3尾ずつ入っている80Lのプラ舟でも、2日に一度の換水は必要で、朝夕の換水が忙しい時期になっています。

 今日の写真の当歳魚はMNで、父親違いの同腹の兄弟魚です。

 体型は雌親の遺伝子の影響が強く現れると言われますが、少なくともこの点に関しては実証している2尾で、これらの兄弟魚達も各丸鉢で同様な体型を見せています。

 この兄弟達は顔がよく尖り、腹どまりが奇麗な雫型(涙型)をしていながら、体が短いタイプで、やや長目の尾筒に返しが幼い尾を付ける独特のタイプなので、仮に秋までに尾が大きくならなくても二歳以降の伸びを期待しています。

 それから、今朝は8月というのに、親のプラ舟が騒がしく、三歳雌魚が角に追われて産卵していました。
 
 この時期に採卵する気はありませんが、試しにホテイアオイに人工授精で産み付けさせてみると、非常に黄色の濃い卵でした。

2009年8月7日(金)
暑い日
@2尾(4/20孵化)の中の1尾
 今日は非常に暑い一日で、丸鉢の当歳にはあちこちでひれにガスが入ったものが見られました。

 うちでは、ガスの入った魚への手当(対処)は特に行わず、明日の朝に確実に換水を行うようにする程度にしています。

 今日の写真の当歳魚は@で、実物がこの写真通りなら品評会魚ですが、実際には極わずかに尾を右に振っていて、加えて僅かに片腹で顔もやや左に振っている魚ですが、存在感はある魚なのでこの兄弟では最も気に入っている魚です。

 品評会魚ばかりを鉢に残すと、親骨が硬く張りの強いものばかりが残り、2歳以降で伸びる魚を淘汰してしまったり、産卵の折に同じようなタイプしかいない状態となって掛け合わせに苦慮する事態になるので、うちでは色々な掛け合わせを行い様々なタイプを努めて残すようにしています。
2009年8月6日(木)
親骨の張りが強い魚
Q:5尾(5/23孵化) Qの中の1尾

 今日も蒸し暑い一日で、早朝から27℃もあった気温は、日中は34℃まで上がっています。

 おかげでプラ舟の換水は遅くなっても2日に1回は必要で、毎日でも良いくらい傷みが進んでいます。

 丸鉢の方は、毎朝の換水を続けていますが、こちらも夕方には再び換えたいほどの濁りを見せる鉢も多く、管理に気が抜けない日が続いています。

 今日の写真のQは、既に品評会魚はいなくなりつつある鉢ですが、右の1尾は特に気に入っている魚です。
 この鉢は、上右の1尾が写った写真のように親骨が硬く張りの強い魚と、左の写真中央上の魚のような金座から深く流し気味に返す魚とが混在する形になっています。
 色々なタイプが出ているので残す魚が絞り難いこともあって、来年に向けてこの鉢からは少し余分に数を残しておきたいと考えています。

2009年8月5日(水)
くせの少ない普通の魚・・・。
C5尾(5/7孵化)  Cの中の1尾
今日の写真はCで、昨日の日記のDとは雄親違いの同腹の兄弟ですが、その成長は大きく違っていて興味深いところです。

 ここまでプラ丸鉢育ちで、餌も控えめに育っていることも影響しているのか、雄親はDより明らかに丸手でありながら、腹も細い状態です。

 右の1尾は親骨も水平に出ていて後ろも大きく、桜尾気味の尾先の欠点が無ければ、2歳で急激に良い魚へとも大きく変化してくれそうな雰囲気を見せています。

 この時期までは癖の無い普通の魚が、これから急に伸びてくることも多いのが土佐錦魚なので、この鉢の当歳魚もプラ鉢から丸鉢へ移動させて、様子を見ることにしています。
2009年8月4日(火)
梅雨明け宣言
D5尾(5/7孵化)

 今朝は雷鳴轟く中の換水となりましたが、これが梅雨の終わりを告げる最後の雨となり、広島でもようやく平年の15日遅れで梅雨明け宣言となりました。

 今年の梅雨は雨の量が非常に多く、毎日の満水を続けるのが大変でしたが、雨の合い間に急な晴れ間で強い陽射しが見られることが多く、魚への負担も大きかったのではないかと感じています。

 ただ、当歳魚はどの鉢でも調子が良く、例年通り健康に育っていて、餌を控えているにもかかわらず、日に日に大きくなり、毎朝その違いに驚かされている感じです。

Dの中の1尾(丸手) Dの中の1尾(中手)

 今日の写真のDも2日の当歳と同様に、皺の一歩手前でかろうじて耐えているような魚達ですが、こちらの方が尾筒のバランスが良いものが多く、長く楽しめる魚に育ちそうな感じです。

 アップの写真の2尾は兄弟ながら、体型には差が大きく、左の丸手は尾も大きく現時点では魅力的ですが、尾筒の短さが気になる魚で、近い将来に右の中手の魚に評価を逆転されると思います。

2009年8月2日(日)
夏本番
L-U5尾(5/20孵化) L-Uの中の1尾

 8月に入り、気象庁の梅雨明け宣言はまだですが、広島では梅雨も明けたような蒸し暑く気温も高い日が続いています。

 
丸鉢の当歳は、各鉢5〜6尾となっていますが、親骨の極めが始まってきて、尾が目立って大きくなる時期にきています。

 写真はL-Uで、基本的に丸手ながら、尾筒や体型そのものの長短が入り混ざって残った鉢となりました。

 右の写真はその中の1尾で、尾芯左わきの色が抜けている部分がたるみになりそうな感じで、この部分に皺が入りそうな気配を見せながらぎりぎりで踏ん張っている感じの魚です。

 この10日間はイトミミズの給餌を朝のみとして、出来るだけ泳がせるように仕向けてきた効果が出ているようで、新たに皺やくせが出てくるものは無い状況です。

    丸鉢●  (  )は孵化日
Q:6尾(5/23) Z5尾(5/19) D6尾(5/7)  G:5尾(5/8) 
X6尾(5/20 L-U6尾(5/20) J6尾(5/10) M5尾(5/13)

 この時期になると、来年に向けて残したい魚とそうでない魚はすっかり決まってしまっているので、残すべき魚の防鳥のため、2鉢を入れ替えて場所を移動させておきました。

 ちなみに、簡易な鳥よけとしている丸鉢では、100円ショップで売っているワイヤーネット(マス目3.5cm角)を直接乗せています。

丸鉢●  プラ丸鉢●
F3尾(5/8)
@2尾(4/20) 
C5尾(5/7)   K2尾(5/10)、
R
:3尾(5/29)
丸鉢● プラ丸鉢●
B5尾(4/29)   I5尾(5/8)  N5尾(5/13)

 ここでは、過去に何度もカラスやサギ、セキレイにやられていますが、6鉢は防鳥設備からどうしても出てしまうので、危険ですがこれらは仕方なくこのようにしています。

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