土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2009年9月28日(月)
1尾残った丸手
B4/29孵化

 成長期である当歳魚や二歳魚では、食欲の秋の様相で、与えた端から餌をたいらげ、まだ欲しいまだ欲しいと人影があればすぐに寄って来るような鉢もありますが、このような鉢では、1鉢に3尾にした方が良いサイズにまで育ってきています。

 
一方で、人影を恐れてあまり水面にまで上がって来ないような鉢では、サイズもそれほど大きく変わってきておらず、1鉢4尾が十分に余裕のある鉢もある状態です。

 今日の写真は、Bの鉢から残している当歳魚で、他の兄弟達も皆丸手で尾の大きな魚でしたが、この魚と同様に皺が入ってきたので、先日の分譲会に出して、この一尾のみが残っています。

 この魚は、体型や顔は良いのですが、尾の後ろの尾芯の左右にたるみが出てわずかな皺になってきているので、残念ながら品評会は断念となった魚です。
 欠点は、明らかに両親であるBから受け継いだものだと考えられるので、来年の種に使う場面では、桜尾と掛けて見ても良いかと思っています。

2009年9月27日(日)
3位の魚の兄弟魚:顔は良いけど皺が…
@2尾(4/20孵化)のうちの1尾

 9月も終わりに近づき、近所の彼岸花も咲き終わりとなってきましたが、今日も少し暖かな一日で、朝の水温も20℃までしか下がらず、日中は25℃に上がっていました。

 予報では明日からの1週間は、雨や曇りのぐずついた天気になるそうで、少し嫌な天気が続きそうです。

 今日の写真の魚は@
から2尾のみ残しているうちの1尾で、昨日の魚とは異なり、先日の当歳魚研究会で3位になった魚の兄弟魚です。
 @は雌親の親骨が硬めで、この2尾はその血が強く出ているようですが、他の魚にはほとんどに皺が入ったりしたため、僅かに2尾を残すのみとなっています。
 体型はやや長手で、もう少し腹が欲しいところですが、顔の尖りが良いために腹のラインがきれいで、尾の押さえも良いのですが、尾芯わきの小皺と左後ろにはっきりした皺が入っているので品評会は関わりの無い魚です。

 この魚は産卵への積極的な使用までは思っていませんが、もう少し手元に置いておくつもりです。

2009年9月26日(土)
2位の魚の兄弟魚:長手と丸手…
Q:4尾(5/23孵化)のうちの1尾 Q:4尾(5/23孵化)のうちの1尾 Q:4尾(5/23孵化)のうちの1尾

 昨夜は久しぶりに蒸し暑く寝苦しい夜でしたが、今日の陽射しも非常に強く、丸鉢では当歳魚の尾にガスの入ったものもありました。

 二歳以上のプラ舟では、先日の分譲会でかなり減らしたので、尾数も1舟3尾となっていますが、水の傷みが激しく、2日で換えなければ青みがかって濁るほどになっています。

 9月に入って冷え込みが始まって後、当歳魚は食欲が落ちたというか、イトミミズを欲しがらなくなってきていて、鮎餌の方が食いが良くなっています。

 今年は成長も早く、秋も早く来ているので、鮎餌への切り替えも早い方が良いのかもしれません。

トサキン保存会西日本支部第4回品評会ポスター
 今日の写真は、先日の当歳魚研究会で2位になった魚の兄弟魚達で、Qのうちの3尾です。この鉢は色々なタイプが出た腹で、丸手や中手の体型の違いや尾筒の長短、尾の大小や、親骨の張りの強弱など様々でしたが、顔の尖りは共通しており、来年の産卵には左の2尾を使ってみるつもりです。

 また、今日は来月10月18日(日)に広島市東区民文化センターで開催される「トサキン保存会西日本支部 第四回品評会」のポスターを作って、「品評会告知ポスター」のページに追加しています。

 これまで同様、A3サイズで作っていますので、よろしければ各自で印刷していただくか、Web上での貼り付けなど自由にお使いいただき、広報にご協力いただければ幸いです。

2009年9月23日(水)
会の運営

 一昨日の結果を「研究会活動報告」のページに追加しておきました。

 当日は、秋の大型5連休(シルバーウィーク)の中日の休日(敬老の日)で、高速道路も事故渋滞があったりと、会員の方も見学や分譲魚購入のため来場された一般の方も、来場そのものがまず大変だったことと思います。
 そんな中、多くの方の熱意とご協力で、今回も無事行事を終えることが出来ました。本当にありがとうございました。

 会の活動が活発になると、準備や運営そのものが次第に大変になって行くもので、例えば洗面器の数などは、会で所有するものの合計で200枚となっていて、保管や移動が一仕事になっています。
 ちなみに内訳は、30cmが80枚(FRP白:10枚、FRP黒10枚、プラ水色60枚)、45cmが85枚(FRP白35枚、FRP黒50枚)、50cmが35枚(FRP白5枚、FRP黒30枚)です。
 なお、上の写真にもあるように、今回の研究会からは、今年追加した30cm白のFRP洗面器に、入賞魚のうち上位10尾を入れて展示しています。昨年の水色のプラスチック洗面器に比べると、輪郭がはっきり見えるようになっているのが一目瞭然で、ビデオ撮影や悪天候の場面ではさらに差が出てくるので、必要な投資ではあるのですが、保管をお願いしている会員の方のご苦労を考えると、手放しでは喜べないところです。

 来月、10月18日(日)に同じく広島市東区民文化センターで開催される「トサキン保存会西日本支部 第四回品評会」に向けて、昨日O支部長と電話で色々と準備の打ち合わせを行いましたが、優勝と準優勝の副賞の盾、参加賞や賞品など、会員の方へも手分けしていただいて、準備を少しずつ進めて行かなければならない時期となりました。

 今年は、「全国土佐錦魚品評大会」が広島で開催される年でもあり、11月も大会が控えています。これから先も、会員の皆様のご協力でどうにか切り抜けたいと思います。よろしくお願いいたします。

2009年9月21日(月)
当歳魚研究会・分譲会
分譲開始の11時頃の様子 支部長の参考出品魚

 今日は晴天に恵まれて、トサキン保存会西日本支部の「当歳魚研究会・分譲会」も盛況のうちに無事終わることが出来ました。
 参加された皆様、お疲れ様でした。

 会場の準備が始まる朝9時頃には、すでに分譲魚目当てで会場で待たれていた一般の参加者の方も数名あって、11時の分譲開始と同時に良魚から次々と分譲されて行きました。

 研究会の方は、21名の会員が合計で65尾を出品し、去年並みの良魚が並んで賑やかな一日となりました。なお、写真の当歳魚は、支部長の参考出品魚2尾のうちの一尾です。

 また、うちから持って行った魚は、2位と3位に入ることが出来ました。

 詳細については、後日あらためて掲載する予定です。

2009年9月19日(土)
会魚ではない「お気に入り」
J(5/10孵化)のうちの1尾

 今朝も水温は15℃まで下がり、この4日間は朝の水温が14〜15℃で、秋が定着している感じで、日中は28℃前後まで水温も上がりますが、強い陽射しでも空気は乾いていて、清々しい日々が続いています。

 さて、いよいよ明後日は、トサキン保存会西日本支部の「当歳魚研究会・分譲会」となるので、日々の管理の際には出品魚を自然と探す目で見るようになっていますが、どうも持って行ける当歳魚は、あまり自分の好きなタイプではないものとなりそうな感じです。

 現段階で今年の当歳魚の出来については、「良い魚」は十分な数が出てきましたが、尾に皺や桜があったりして、品評会の場面では居残りとなる魚がほとんどといった状態です。

 写真の魚は、Jから6尾残してるうちの1尾で、兄弟魚5尾は既に褪色済みで、この魚も一旦褪色が始まったのですが、9月に入っての冷え込みで褪色がおさまって、再びフナ色に戻ってきています。
 尾芯わきにたるみがあって、残念ながら品評会魚ではありませんが、丸手で顔の尖りが良く大きな後ろに広く張った親骨が、私自身が描く理想に近い姿を見せており、「飼育していて楽しい魚」であり、来年の産卵にぜひ使ってみたいと思わせる「お気に入りの魚」です。

2009年9月15日(火)
9月21日(月)は、当歳魚研究会と一般分譲会です。
L-U4尾(5/20孵化)のうちの1尾

 ここ数日は日中でも25℃以下、朝は18℃から20℃といった感じで、すっかりと秋の気候が続いて、朝晩が寒いほどで推移しています。

 当歳魚の給餌は、イトミミズが切れてすでに5日で、S商店さんでは次は今週末までの入荷待ちとなっていて、またも手に入らない状況のようです。
 今年は特にイトミミズの入手が不安定で、その度に鮎餌で育っている部分が増え、その比率も結構高くなっています。

 イトミミズの無い間は、鮎餌の2号を使ってごまかしながら給餌していますが、この時期の夜間の低水温の影響か、一日の水温の差が大きいためか、どちらにしても別段崩れてしまうようなことも無く、顔の尖りと腹をどうにか維持しているようです。

 写真はL-Uのうちの1尾で、うちの魚の中ではまだ少し尾も小さめの魚です。丸鉢の中の兄弟魚より少しサイズも負けていて、親骨の極めも甘い状態なので、かなり幼い感じがしますが、ここ数日でかなり極めて来ていて、9月21日(月)のトサキン保存会西日本支部の「当歳魚研究会」に、仕上がりがかろうじて間に合うのではないかと急変してきた魚です。

 研究会では、昨年同様に一般の方も対象に分譲魚の販売会も行われますが、今年は各会員の魚の出来も非常に良いようで、研究会のレベルもかなり高そうな感じですが、これに合わせて多くの魚が分譲に出される感じになっています。

 なお、分譲魚の一般販売については、これまでにもメールで数件の問い合わせを頂いていて、関心の高さを感じていたところですが、11時から開始することとしています。

2009年9月10日(木)
1鉢4尾
Q:4尾(5/23孵化)のうちの1尾

 今朝は非常に寒く、丸鉢の水温は14℃、プラ舟でも17℃まで下がり、一気に秋本番の冷え込みで魚も驚くような急な寒さとなりました。

 冷え込みに合わせて、当歳魚も腹が出てきて、毎朝の換水時に、洗面器に掬い上げて足元に置いている状態で、遠目のシルエットが良くなってきているのを感じます。

 広島では、今朝のような冷え込みは、少なくとも今後の1週間のうちには無いとの予報になっているので、再び日中は30℃・朝晩は20℃の日々が明日以降続きそうな感じです。

 なお、今朝でさえ数尾のえらめくれを処置しましたが、当歳魚の多くが前を極めて来ていて丸鉢の中が非常に狭くなり、今後は少し暑さも戻ってきそうなので、さすがに限界を超えている状態を改善すべく、それぞれの丸鉢を各4尾としておきました。


丸鉢●  (  )は孵化日
Q:4尾(5/23) Z4尾(5/19) D4尾(5/7)  G:1尾(5/8)
N1尾(5/13)
他:2尾(4月)
C:4尾(5/7) L-U4尾(5/20) J4尾(5/10) ZZ:5尾(6月)

 今日の写真はQのうちの1尾で、9/6の2尾とは別の魚ですが、丸手で癖の少ない魚です。

 両親に似て親骨の張りがきつく、尾筒が詰まり気味なので、将来はひっくり返りそうな不安も感じさせますが、皺の無い良い張りの尾を見せてくれます。

 このQは色々な形質の魚が出ていますが、総じてレベルが高く、それぞれが他に抜きん出た長所を持っているので、秋には2鉢に3尾ずつを残すことになりそうな感じです。

丸鉢● プラ丸鉢●
@2尾(4/20)
Q
2尾(5/23)
B3尾(4/29)
J1尾(5/10)
F3尾(5/8)
G:1尾(5/8)
C:1尾(5/7)
丸鉢● プラ丸鉢●
M1尾(5/13)
Z2尾(5/19)
J1尾(5/10)
G:3尾(5/8)
X2尾(5/20 
M2尾(5/13)
N3尾(5/13)

 なお、各鉢を4尾にするのに際し、混成チームを作らざるを得ない状況となっていますが、これまで同様、右の表のように各鉢の両親の掛け合わせと尾数を表にしてみると、丸鉢の中での血統の識別がかなりややこしくなってきています。

2009年9月7日(月)
3歳魚の変化
2009年9月6日 2009年5月3日 2008年6月16日

 今日は予報通り非常に暑い一日となりました。昨日の週間天気予報では、この一週間は連続して晴天となり、朝は20℃で昼は30℃といった感じで、昼夜の気温差が激しく、秋の気配を見せながら残暑が厳しい気候となりそうです。

 今日の写真は、久しぶりに親魚の写真です。写真は何れも同じ魚で現在3歳となった雌魚ですが、昨年からの変遷を確認するために、右から左へ日付とともに並べてみました。

 この3歳雌魚は、最近徐々に魅力を増している感じで、雌魚ながら尾が大きく、最近では特に色も濃くなって、尾の縁の白が幅を増して、大きな日の丸模様を呈して来ました。

 なお、この3歳雌魚は、今年のCDで交配にも用いていますが、面白いことにこの雌魚の相手として、丸手の雄を用いたCでは長手の当歳魚が、長手の雄を用いたDでは丸手の当歳魚が得られるというおかしな結果となっています。

 遺伝子の優劣と表現型の違いで、隠れている因子の違いが出て来る現象だと思いますが、一度の掛け合わせだけで結果を判断せず、その次の世代もしっかり採って行くことで、初めて求める形質が得られることも多いという先人の教えを思い起こさせます。

 ちなみに、この魚は2007年にどちらも2歳の両親を用いて@の掛け合わせで得た魚ですが、この両親を翌年の2008年に同じ掛け合わせで採卵して得たものが昨年のDとなります。

 このDから得た子が現在は素赤の2歳雌魚となっていて、上の写真の3歳雌魚と年違いの兄弟で2歳となりますが、今年2009年のJの掛け合わせで雌親として用いていて、ここで得た当歳魚は長手も丸手の両方が出ています。

2009年9月6日(日)
9月の暑さ
Q:5尾(5/23孵化)のうちの1尾 Q:5尾(5/23孵化)のうちの1尾

 すでに9月に入って数日が過ぎましたが、気候は再び真夏に逆戻りのようで、日中は30℃を超える水温で、夜間も寝苦しく湿度も温度も高い日が帰ってきています。

 この高温で、写真のQの鉢でも褪色が進んできています。


 上の左の写真の魚は、2週間前の8/22の日記で紹介した魚で、8月の下旬の涼しさで褪色がゆっくりと進んでいますが、この数日で急にスピードを増してきました。

 上の右の写真は、左と兄弟魚で、この鉢で最も細いやや長手の魚です。
 こちらもこの1週間で褪色が進んで、虎禿げとなってきています。

 今年の当歳魚の出来の評価も、そろそろ確定となってきましたが、昨年よりかなり良い魚が揃っていながら、品評会魚はほぼいない状態で、毎年ながら土佐錦魚の難しさを感じています。

 9月に入って、当歳魚は少しサイズアップしてきて、1鉢に5尾が苦しい状態ですが、これ以上のサイズは必要ではないので、できるだけ抑えて育てていますが、おかげでえらめくれが治まらず、注意して毎日観察していないと、手遅れになりそうです。

 今年はイトミミズの入手が不安定で、ここ3日はまた鮎餌になっていますが、この時期、このサイズであれば、なんとかイトミミズが無くても良い姿をキープできているようです。 

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