土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2015年10月25日(日)
青水飼育開始
全てのプラ舟を薄青水に 種に使った濃い青水
R(5/19孵化)のうちの1尾 D(4/16孵化のうちの1尾 

 朝の冷え込みも少しずつ厳しさを増していて、丸鉢では12℃程度、プラ舟でも14℃程度には下がるようになっていて、早朝の給餌は特に食い付きが悪く、対策が必要な感じなので、この1週間かけて、順次当歳魚をプラ舟に移し、2歳や親も含めて全てのプラ舟を薄い青水としています。

 当歳魚は来期に残すものの中から、取りあえず18尾を3舟に分けて各6尾として、底の姿が何とか見える程度の濃さとしているます。

 ちなみに、今回の種青水はタマミジンコが未だに採取できている培養プラ舟から取って用いていますが、洗面器半分でもやや濃すぎる状態で、昼間の日差しで1日経てば完全に魚の姿が見えなくなるほど青水が濃くなりすぎるので、毎朝1/3を残して換水しています。

 青水化したプラ舟は、朝の水温が丸鉢に比べて2℃程度高くなっています。

 また、タイマーを用いて、夕方5時過ぎから照明を付けて3時間程度日長を長くして、夕方の給餌も何とか行えるようにしています。

 当歳魚の餌については、先日の品評会で三卯養魚場さんからいただいた「花咲」を用いていますが、低たんぱくのため低温時の消化吸収に優れていて、沈下性なので青水の中でも沈んで見つけやすくなるので、今の時期には大変使いやすい餌で、調子も非常に良さそうな感じです。

 さて、今日の写真の当歳魚は、今回プラ舟に移動させて、来年の種にと期待している魚達です。

 左の更紗は、先日の品評会に出品した中で最も気に入っている魚で、当歳魚の部4位となった魚の兄弟魚、写真ではわかりませんが尾芯をすくっていて会用ではありませんが、後ろが大きく気に入っている魚です。

 また、右のほぼ素赤に近い赤勝ちで顔の一部が白い魚の方は、丸尾でかさが良く出ていて派手な魚で、こちらも来期に種として期待しています。

 それから、先週の品評会の結果を、「品評会の記録」のページに記載したので、ご覧ください。

2015年10月19日(月)
昨日の品評会
参加した会員 分譲の様子
 新調したのぼり旗 審査員のはっぴ 

 昨日開催した「西日本土佐錦魚保存会」の第10回記念品評大会は、会員をはじめ、関係者、ご参加いただいた全ての皆様のご協力により、大盛況のうちに無事閉会することが出来ました。

 皆様、本当にありがとうございました。お疲れ様でした。

 当日は、会員20名が参加し、うち16名が出品され、やや少なめの出品者数ではありましたが、出品魚の数は、親魚29尾、二歳魚46尾、当歳魚46尾、参考出品魚2尾で、合計123尾となり、数字の上では過去2番目に多い出品となりました。

 当日は天気も最高で、見学者も多く集まっていただき、13時の分譲開始時には50人を超える人が集まり、これまでで一番の大盛況となりました。

 また、三卯養魚場さんには、大阪からわざわざ広島までお運びいただき、協賛品も景品として頂くなど、大会の盛り上げに大きくご貢献いただきました。重ねてお礼申し上げます。

 当会の会員は中国四国地方を主体に集まっていますが、広島県外の方が約60%となっていて、遠方から時間をかけてご参加いただいていますが、昨日分譲魚を購入された方についても、広島県外から来場された方が非常に多く、半数以上は県外からのご来場となっていて、遠くは熊本県や兵庫県などの方もありました。

 当HPをご覧になって来場された方がほとんどでしたが、会員や知人からの口コミなどで開催を知られた方もあり、改めて情報発信の大切さを感じたところです。

 新調したのぼり旗やはっぴも大好評で、多くの方が写真を撮ったり、生地の手触りを確かめたりされていたのが印象的でした。
 会員以外の方からも、会場が一目で金魚のお祭り?イベント?とわかり、雰囲気もとても良い等の声をいただき、華やかさを演出していました。

 入賞魚の詳細等については、後日掲載の予定です。

2015年10月17日(土)
明日は品評会・分譲会。引き続き分譲魚選び。
三歳雄魚 三歳雌魚
三歳雌魚 二歳雌魚

 いよいよ明日は「西日本土佐錦魚保存会」の第10回記念品評会です。

 出品魚、分譲魚とも数多く出そうな雰囲気ですので、ご来場いただく皆さんにはぜひご期待ください。

 うちからの分譲魚も、例年の2倍程度、洗面器20枚を出す予定です。なお、本日掲載の4尾も分譲に出す魚の一部となります。

 上の素赤の2尾は3歳で、左が雄、右が雌で、2尾は同腹の兄弟魚です。

 左上の雄魚は、昨年の産卵で最も成績の良かった種雄で、2段目左の赤勝ち更紗の3歳雌魚と掛けた交配(昨年の@:5/4孵化)は、特に良い子が得られています。(得られた昨年の当歳魚: ABCDE

 右上のやや長手の雌魚は、尾の弛みが激しく親骨も後ろに流しているので、普段は写真のような姿は見せませんが、決めた瞬間には写真の通りで、後ろの大きな貴重な雌魚です。
 長手タイプなので、卵数も多くとれるため、一回の産卵で複数の雄と何通りもの掛け合せが可能と言う利点もあります。

 2段目の赤勝ち更紗の3歳雌魚は、高知の純系のため、丈夫で成長が早く大型の魚です。尾芯のからみが激しく完全な種魚ですが、種に用いると非常に良い子を出す魚で、今年の交配:Rでも、先月の当歳魚品評会で当歳小の部で2位の魚を産んでいて、昨年のABCDEでも同様ですが、意外にも顔の良い子ばかり産んでくれます。

 2段目の右の白勝ち更紗は、極端なほどの丸手の2歳雌魚で、トップページの更紗(横綱)の孫にあたる魚です。雄親が現在三歳となる横綱の子(色が抜けて今は白)で、雌親(リンク先の写真は2歳の秋、現在は3歳魚)も後ろの大きな魚でしたが、この魚も大きな張りの良い後ろです。
 尾芯が飛んでいるのは仕方ないとしても、体型が丸手の典型で尾筒が詰まっていながら、今年は何度も産んでいる豊産タイプだったので、上手く年を越して、来春は長手の雄魚と交配に用いると良いと思います。

 今回の分譲魚も、うちに残して交配に用いれば確実に良い子が得られる魚達ですが、既に十分に交配に用いて子を多く得ているので、残して交配に用い続けると血が濃くなってしまうことから、分譲魚に出すこととしました。

 比較的お求めやすい価格で分譲したいと思っているので、有効にご活用いただければ幸いです。 

2015年10月13日(火)
分譲魚選び
@ (4/1孵化)の1尾 D(4/16孵化)の1尾 
C(4/7孵化) の1尾 K(5/2孵化)の1尾 

 昨日は品評会前の3連休最後の日で、冬に向けて残す当歳魚を概ね決めて、日曜日の一般分譲会に出す当歳魚の見当をつけておきました。

 今回の分譲会は、10回記念の品評会と同時開催で、一般の参加者も多いと想定されるため、写真の準品評会魚と言えるレベルの当歳魚を始め、良いものからお手軽なものまで色々と取り揃えて、20尾以上の当歳魚を分譲魚として出す予定です。

 当会の一般分譲会も会を重ねて、もうすぐ10年の歴史を持つまでとなりますが、当初の頃と比べるとネットの普及が進み、一般に出回る土佐錦魚の数は増加の一途で、数だけを見ると普及もかなり進んできました。

 それに伴って、当会の分譲魚の販売価格も、平均すると当初の半分程度以下まで低くなってきており、非常にお求め安くなってきている感じですが、当会のように愛好会が行う分譲会は、「ネットなどでは入手できない価値のある魚を入手する数少ない機会」になれば良いと考えています。

 私が飼育を始めたころには、自分の所の魚にない特徴を持った魚はどんなに高価であっても積極的に入手し、それを種魚として交配に用いたものですが、分譲会であれば、なおさら自分の求める特徴を持つ魚が見付けやすいので、皆さんもぜひ、会場で吟味を重ねていただければと思います。

 オークションなどでは、相変わらず、とんでもないような酷いレベルのものが高値で売られているので、実際に分譲会に足を運んでいただいた方に、その違いははっきりと感じていただける内容となればと思っています。

 右の写真は、当日会員やスタッフが着用するための名札で、今回の大会に合わせて、昨日作成したものです。

 名札には、氏名だけでなく、(写真では見えないようにしていますが)住所も記載していて、中国四国地方の各県から広く集まっているのが分かるかと思います。

 会員同士だけではなく、一般の方々も名札を見ていただき、近隣の会員があれば、積極的に話しかけていただければ、互いの飼育に必ずやプラスとなることと思います。

2015年10月10日(土)
品評会のポスター
西日本土佐錦魚保存会 品評会ポスター2015
第10回品評会ポスター

 遅くなりましたが、品評会のポスターを作製したので、会員の皆さんには、各自ご活用いただけるようお願いいたします。

 サイズはA3サイズを見込んで作成しているので、それぞれで印刷していただくか、ブログ等に掲載していただければ幸いです。

 また、当日会場で初披露となる「のぼり旗」についても、「西日本土佐錦魚保存会」のフェイスブックに記事が掲載されているので、合わせてご覧ください。作成にあたっては、理事のIさんにお願いしていましたが、期待通りの仕上がりで、私も当日が楽しみです。ありがとうございました。

 なお、会員の出席については、今日までに20名が参加可能との返事があったので、いつも以上に大いに盛り上がる大会となりそうです。

 分譲魚についても、通常より多くの出品を行うよう、各会員にもお願いしますので、鑑賞用のお手頃なものから会魚作出の鍵となるような価値の高いものまで、数多く色々なタイプの魚が並ぶことになると見込んでいます。

 明日と明後日の休みも大会の準備で丸々潰れると思いますが、いよいよあと1週間なので、気合を入れ直して取り組みます。 

2015年10月8日(木)
はっぴ・半被・法被・半纏・袢纏・・・
胸の控紋のデザイン案 肩の角字

 西日本土佐錦魚保存会の設立10周年に合わせて新調する審査員のはっぴのデザインが最終確定となりました。

 はっぴは、法被、半被などの当て字で表現されるほかに、はんてん(半纏、袢纏)の呼称もあります。
 現在では全て同じものを指すようになっていて、これらは混同して用いられているようですが、絆(きずな)を纏(まと)う意味から袢纏となったとの説もあるように、組織としての繋がりを持つ者達が同じ印を羽織る「印半纏(しるしばんてん)」の形が一般的となっています。

 そのため、デザインにも基本的な型が存在していて、背中には組織の象徴となる「大紋」が描かれ、襟には「襟字」と呼ばれる組織名が入るなどの伝統的なスタイルがあり、今回作成したはっぴも、これに倣う形としながら、いくつか遊び心で工夫しています。

 製作を依頼したのは、江戸時代初期から続く東北の染師の町の老舗の業者で、かなり高価なものとなりましたが、厚地の綿生地に本染めで仕上げた本格的なものとなります。

 色柄やデザイン等は、全てこちらでデータを作成して依頼しましたが、最後まで業者を悩ませたのが、胸の襟の両脇にある「控紋」と呼ばれるデザインでした。

 厚地の綿生地に本染めで行うため、どうしても細かすぎる模様は表現できず、線が潰れたり滲んだりすることになるため、当初こちらで示した土佐錦魚のロゴ(上のもの)では、鰭の細い線は染めが不可能とのことで、左下(各白線が太いもの)のように線を一部省略して全体を太くしたものに修正したいとの提案がありました。

 10年前に、表彰の盾のデザインを依頼した業者の提案イメージでも感じましたが、いくら参考に素晴らしい土佐錦魚の写真を示しても、見方を知らない一般の方には、どうしてもポイントのずれたデザインとなってしまうようです。(土佐錦魚の飼育においても、見方を知らないままに育れば、理想とは異なるものしかできないのと同様です)

 デザインについては、納期もぎりぎりで余裕が無いことから、右下(赤いもの)を急遽こちらで作成し、すぐに製作に入ることとなりました。

 また、はっぴには、角字(かくじ)と呼ばれる江戸文字で上に記載したものを用いていますが、書体としての法則に沿ってうちで作ったもので、縦長にして省略部分を工夫して読みやすくしていますので、どうにか読めるかと思います。

 はっぴでは、一般的に腰柄として、腰の周囲の部分に「腰文字」として大きく描いて使われることが多い角字ですが、体の前後に回って、実際には読めなくなってしまうので、両方の肩に配置しています。


 完成品は、大会の直前にしか間に合わないとのことなので、その他の部分のデザインを含めて、出来上がりは会場で初披露となります。おたのしみに!

2015年10月4日(日)
一般分譲会と10周年記念キーホルダー
本革製のキーホルダー

 今度の18日の日曜日に、広島で行う西日本土佐錦魚保存会の第10回の記念品評会に向けて、少しずつ準備している状況をお伝えしようと思います。

 今日の写真は、先日届いた
キーホルダーです。

 今年で、西日本土佐錦魚保存会は設立10周年の節目を迎え、品評会も第10回の記念大会となることから、会で記念品として作成したものです。

 品評会に参加する会員向けに製作したものですが、18日の品評会と同時開催する分譲会で、分譲魚を3千円以上購入された一般の方についても、簡単なアンケートに記入していただければ、無料で進呈する形にしようと考えています。

 キーホルダーは、写真の通り高級感のあるつくりで、スペイン製の本革を2枚張り合わせ、赤いステッチでの縫い上げや名入れを国内で行って制作しています。

 革の部分の長さは5cmちょっとで、厚みが出るよう盛り上げた表面には銀色の箔押しを施し、裏には控えめに同型で素押しも行っています。手触りも良く、革独特の香りも良い感じです。

 製作数は100個なので、会員用に40個を確保し、残り60個を会場でお配りする予定です。

 60個あれば十分だと思いますが、念のため引換券として、簡単なアンケート用紙を事前にお配りするように準備しています。これに記入して、精算時にお持ちいただければ、その場で引き換えとさせていただくつもりです。

 確実に入手されたい方については、事前にメールでその旨をお知らせいただければ、引換券を取り置きしておきます。(お一人様1個限りとさせていただきます)

 なお、今回の分譲会は、これまでの早い者勝ち方式を改め、くじ引き形式にします。

 分譲魚の入った洗面器に、購入希望者がカタカナで記名した付箋紙を張って、13時の分譲開始時に、購入希望者が複数あった分譲魚については、くじ引きで購入者を決定する方式です。

2015年10月3日(土)
当歳魚の欠点続出
N(5/9孵化) T-H
C(4/7孵化)  A(4/4孵化)

 今朝は冷え込みが厳しく、朝6時前の丸鉢の水温は13℃まで下がっていました。

 当歳魚は、夏から秋にかけて、様々な欠点が出てくるので、ここまで残して品評会用に考えていた魚にも、色々と欠点が出てきています。

 一列目左の素赤は、N(5/9孵化)から残しているうちの1尾ですが、この魚も尾芯脇に皺を寄せるようになってきました。

 また、その右の色の薄い素赤(T-H)も、尾芯が僅かに消えてしまい、残念ながら、ともに当歳魚の品評会魚としては審査対象外となってしまいました。

 二列目の2尾は、一列目の魚とは異なり、初夏から早々に品評会魚ではなくなった魚です。

 左の黒い魚は、C(4/7孵化)のうちの1尾で、顔の尖りや体型、特に大きな返しで魅力的な魚ですが、尾芯の両脇に弛みが生じていて、種魚としての越冬になる予定です。

 二列目右の素赤は、A(4/4孵化)の1尾で、顔の尖りや体型は素晴らしく、尾も後ろの大きな迫力のある魚ですが、後ろの皺がひどく、親骨もかなり前に来ているのが残念な魚です。

 当歳魚については、この冬に残して越冬させるもののうち、現段階で20尾程度が、ほぼ確定している状態です。多少の欠点はあっても、特徴ある魚は交配親に重宝するので品評会魚以外もしっかりと残すようにするつもりです。、

2015年10月1日(木)
今日から10月
二歳雌魚(両親 二歳雌魚(両親

 第10回の記念品評会に向けた準備などで色々と忙しい中、気が付けば早10月となっています。

 管理の面では、どうしても当歳魚主体の動きになってしまうのですが、9月以降、二歳魚もそれぞれ順調にサイズアップしている状況です。


 今日の写真はどちらも二歳雌魚で、交配時の雄親が同じ異父兄弟となります。

 2尾が大きく異なっているのは親骨の角度で、この角度が違うと魚の印象も全く違う魚となるのが、写真を並べてみると非常によく分かります。

 二歳魚についても、そろそろ整理が必要な時期で、越冬用の飼育槽を空けるために、手元に残す魚と、今度の品評会で分譲魚として出品する魚について、色々と考えています。

 ちなみに、右の魚は分譲魚として出品する予定の魚です。

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