土佐錦魚日記「トサキンにっき」

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2015年11月29日(日)
初雪と青水の調整
11月27日の初雪(平年より8日早い)) 前回の換水から5日経過後

 この1週間で気候は急速に冬となっっていますが、うちでは24日の朝を最後に給餌を控え、朝の最低気温の予報が10℃を切った4日間は波板を終日かけっぱなしとしています。

 また、昨日と今日は休日だったので、日中のみ波板を外して日光を当てておきました。

 27日には広島市内でも初雪が降り、うちの屋上でもとけかけた「あられ」か「みぞれ」かといった状態の雪が降っていて、北側の山では雪化粧となり、この日の水温は波板の下のプラ舟で6℃で、場所によっては4℃の所もありました。

 暖かな秋から一転し、急に冬になったのは数字にも表れていて、今年の広島市の初雪は平年と比べて14日早く、去年よりも8日早いそうです。

 先週青水の調整をしたプラ舟の中には、すぐに濃くなった舟がある反面、逆に色が薄まった舟もあるので、再度、濃くなった舟から青水を移して調整しておきました。

 22日に掲載した右の写真と比較してみると、左の舟は濃くなって、右の舟は薄くなっているのが分かります。今シーズンもあと少しですが、もう少し青水の管理を続けて本格的な冬囲いに入る予定です。 

2015年11月22日(日)
冬に向けての準備
昨日の状態(換水前)  青水を加えて換水した後

 今日は昨日よりさらに暖かな朝で、波板の下のプラ舟は15℃となっていました。

 昨日内部を洗浄した貯水タンク内で丸一日爆気した更水を用いて、今日はプラ舟の底や壁面のコケをきれいに落とし、青水の状態の良い舟やメダカの40Lプラ舟から青水を調達して、全ての舟で青水を再調整し、新たな青水のスタートとしています。

 換水前の透明に近い水の状態でも、魚の調子は極めて良く、人影を感じると水面で餌を求める感じでしたが、そろそろ給餌も終了とさせる時期なので、今日の換水では底の魚影がボケる程度で、あまり人影も感じない濃さに調整しています。

 青水飼育を始めて1か月ちょっと経過しましたが、特に当歳魚は太みを増して、来春に向けて順調な冬ごもりが出来そうな状態となっています。

2015年11月21日(土)
冬間近
45cmプラ鉢に湧くタマミジンコ  洗浄した後の貯水タンク 丸鉢の砂の違いによる青水の変化

 例年に比べて暖かな秋が続いていて、今朝の水温は波板の下のプラ舟では14℃で、屋上に放置してあるクワイの栽培用の45cmプラ鉢では、田土の上の深さ1cmしかない水の中に、無数のタマミジンコが湧いているほどでした。

 ただ、この暖かさも、あと数日とのことで、来週の半ばからは急に冷え込む予報が出ているため、この3連休に冬に備えて全ての準備を行う予定です。

 今日は、手始めに丸鉢に最後まで残っていた当歳魚9尾をプラ舟に移して、冬越しをする体制に配置換えを終えています。

 なお、10月の終わりから、プラ舟の方は青水管理としていましたが、11月の中ごろから急に色が薄くなり、ほとんど透明に近くなった舟も出てきました。

 原因としては、青水化当初には直ぐに青水が濃くなり過ぎたため頻繁に換水を繰り返したこと、その後の曇天や雨の入り込みが続き青水を構成する植物プランクトンの増殖が滞ったこと、換水用の更水の中にあるはずの養分が貯水タンクの中のコケによって先に消費されていること等が考えられるので、取りあえずこれらを改善することとして、今日はタンク内の洗浄を行いました。

 飼育容器や環境の違いによって、青水化の度合いやコケの付き方は異なるものですが、以前紹介した「蒼鉢」で青水の変化に興味深い違いが出ているので、写真を掲載しておきます。

 写真の右手前が黒い観賞魚用の底砂を用いて作った「蒼鉢」で、右奥が「廉価な蒼鉢」として期待している建設用のバラス(砕砂)を用いた鉢、左手前が通常の川砂を用いた丸鉢です。

 10月下旬からこの3鉢を同じ青水で満たしていましたが、現在は青水の薄まり度合いが顕著に違っています。たたき池やモルタルの角鉢では、プラ舟と比較して青水が薄まりやすいことが知られているように、壁面が多孔質で表面積が多いほど、定着性の微生物が増殖し、水中の養分を先に吸収して青水化を妨げる現象が起きていると考えられます。

 「蒼鉢」は当初水が滲みだすほどだったことも考えると、表面に微細な穴が多くあり、浄化作用に優れた鉢であるために、青水が最も早く薄まっている感じです。これに次いでバラスの蒼鉢でもかなり薄まっている状況なので、来年に向けてこれらの鉢での成長の違いも楽しみな所です。

2015年11月15日(日)
土佐錦魚と蝶尾
蝶尾の二歳魚

 写真は蝶尾の二歳魚で、本日東広島市で開催された「蝶尾を愉しむ会」で個人的に一番綺麗に見えた参考出品の二歳魚を撮影したものです。

 蝶尾は比較的最近の品種で、日本には30数年前に輸入され、現在では比較的ポピュラーな中国金魚です。

 出目金からの改良の過程で、日本の土佐錦魚が交配に使われたのではないかとの説もあるそうですが、実際に比較してみると、土佐錦魚と似ている部分、そうでない所も色々あって、愉しい1日となりました。

 蝶尾の特徴としては、大きく横に張り出す目や丸い体型、広がりを持つ平付けの四つ尾が蝶の羽根のように見えること、尾肩がない柔らかな親骨などが特徴だそうで、四つ尾であるため皺もほぼ出来ず、土佐錦魚であれば泳げなくなってしまうほど親骨が前に来る「海老尾」状態でも何とか泳げるそうです。

 写真の土佐錦魚の飼育者は、「西日本土佐錦魚保存会」の会員なので、なんとなく雰囲気も土佐錦魚に似通った魚に仕上がっていますが、多量の給餌で土佐錦魚なら目が出る様な飼育がむしろ好都合で、成長もかなり早く、当歳魚は土佐錦魚の2歳魚サイズ、二歳魚で土佐錦魚の親魚サイズとなっていました。

 また、四つ尾なので尾芯が無いのは当然ですが、親骨や尾全体が柔らかく、土佐錦魚のように尾の縁に「かさ(朝顔)」が無いのも面白い特徴でした。

 交配では土佐錦魚のような三つ尾の稚魚も多く出るそうで、後ろの狭いものから広いものまで様々なバリエーションがあり、出目で無い普通目のものや奇形も多いことから、品種としての歴史も浅いためか、固定もそれほど進んでいない感じとのことでした。

 飼育管理や選別の方法には様々な共通点や相違点が色々とあるようですが、今回の集まりでは、他の品種と言えども土佐錦魚の飼育に役立つ情報も多く得られたので、その情報を来年の土佐錦魚飼育に活かしていこうと考えています。

2015年11月14日(土)
冬越しの二歳13尾
2歳雄魚(両親 2歳雌魚(両親 2歳雌魚(両親 2歳雄魚(両親
2歳雄魚(両親 2歳雄魚(両親 2歳雄魚(両親 2歳雄魚(両親
 2歳雄魚(両親  2歳雄魚(両親  2歳雌魚(両親  2歳雌魚(両親

 今日の写真の12尾は全て2歳魚です。これに逆立ちしたため先月の分譲を急きょ取りやめた1尾両親)を加え、2歳魚は80Lプラ舟3個で13尾を越冬させることとなります。

 昨年の当歳魚は特に出来が良くなかったので、今年越冬させる2歳魚癖の無い魚は皆無ですが、昨日掲載した親魚と同様に、それぞれ特徴的な魚を残しています。

 なお、今年の当歳の出来が比較的良かったので、これらの2歳魚は来年の産卵では積極的に使用しないことになると思いますが、取りあえず念のため、来春までは全て残すこととなります。

2015年11月13日(金)
冬越しの親魚7尾
4歳雌魚(両親 3歳雄魚(両親
3歳雌魚(両親 3歳雄魚(両親

 11月に入って、朝の水温は10℃から15℃程度で推移していて、手を浸けるのもつらい朝もありますがますが、昼間は18℃前後まで上がることが多く、1日2〜3回の給餌は続けている状態です。

 また、夜間には波板がけも続けていて、プラ舟の青水の管理としては、2〜3日に一度の2/3を更水に交換する感じで換水を行って、薄い青水を維持しています。

 今日の写真の4尾は全て親魚で、来春に種魚としての利用の可能性も含めて、越冬させるために残している魚です。

 この冬の親魚の越冬は、140Lのプラ舟と120LのFRP舟の2つを用いて、11月1日に高知の全国大会に持って行った3尾を合わせて、7尾を越冬させることとしています。

 親魚ともなれば、色々と癖も出てくるため、完璧な魚はいませんが、親魚を飼うにはスペースの問題も大きいので、少なくとも種に使えない魚は残さないようにしています。

 また、できるだけ特徴的で際立った長所を持つ魚を残すように努めていて、特に交配を意識し、産卵の時には、魚の形質を見ながら、特徴が生かせるような掛け合せができるよう、積極的に用いることとしています。

2015年11月2日(月)
昨日の高知の全国大会
親魚の部:優勝 親魚の部:第4位 親魚の部:第9位
当歳魚小の部:準優勝 当歳魚小の部:第3位 当歳魚小の部:第7位

 高知でも最も長い伝統を持つ「土佐錦魚保存会」が主催する第41回全国大会が、11月1日に高知城横の藤並公園で行われました。

 今回の大会は41回目となりますが、これほど長く続けられている全国大会は他にはなく、さすがに日本一の土佐錦魚の品評会といった印象で、全国から様々な形質の土佐錦魚が集まっていて、それぞれの特徴を一堂に見ることが出来る大変有意義な大会でした。

 昨年は台風の影響で急遽3週間の延期となったりしましたが、今年は予定通りに行われて、関東や東海地方からも多数参加があり、会場がより狭く感じるほどでした。

 昨年は高知城の中でしたが、今年は例年通り城の隣りにある藤並公園で開催され、観光客だけでも昨年以上の来場者となり、常に来場者や見学者で賑わう盛大な品評会となりました。

 出品された魚のレベルも昨年より上がっているように感じましたが、一般の土佐錦魚愛好家の来場者も確実に昨年より多くなっていて、各所での土佐錦魚談義に加えて、一般の来場者からの驚きや感動の声が多く聞かれたのが印象的でした。

 写真や動画で見る土佐錦魚でイメージされていたものと、実際に自分の目で見る土佐錦魚では、存在感や迫力といった部分が全く別物で、画像で映らない本物のすごさに圧倒されたという感想が随所であがっていたので、来場された方には、十分満足されたのではないかと思います。

 また、少しですが分譲魚などもあり、質の高いものが安価で販売されていたりと、会場を盛り上げていました。

 なお、うちから持参した魚の成績は上記の通りで、親魚では昨年に続いて2年連続で優勝に選んでいただき、高知県知事賞も連続でいただける結果となり、非常に恐縮しています。

 結果の詳細については、「土佐錦魚品評会の記録」のページに掲載しているので、ご覧ください。

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